褒めて伸ばされたい日本人

　なんか、最近直感的に「ムッ」とした記事を取り上げているなぁ…。

　と、言うわけで今日も、そんな記事を紹介する。

【話題】日本人は凄いという内容の本やテレビ番組をみて喜んでいるとアホになる　★
http://daily.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1406718928/-100

　まあ、思わず納得してしまいそうな内容なんだけどな。
　冒頭は、こんな感じである。

鏡に「世界で一番うつくしいのはあなたです」と言わせて喜んでいる王妃の姿はおぞましいですが、テレビに「日本人は世界中で尊敬されているんです」と言わせて喜んでいる視聴者の姿も同じくらいおぞましいものです。
世界には様々な意見を持った人がいます。その中から「日本のここが凄い」とか「日本人はこんなに尊敬されている」なんていう、自分達にとって耳当たりの良い話だけを集めてもそれは客観的評価ではありません。自分にとって耳当たりの良い話だけを聞いて喜んでいるというのでは裸の王様と同じです。

　これを読んで、反論の余地もないと思う人へ。
　１つ、いい例を紹介しよう。

　ブラジルＷＣで賞賛された日本人サポーターのマナーと。

【拙】日本人差別主義者を世界的に認知させたい
http://blog.goo.ne.jp/jpakiyo/e/021675a2f7d7c0ffbdbd17daafee7b15

先日、サッカーワールドカップでの日本ＶＳコートジボワール戦。日本は負けてしまったが、試合後、日本のサポーターは、「来た時よりも美しく」をモットーに清掃活動をして帰っていった。これが、ツイッター等で世界各地で拡散され、マスコミも賞賛する事態となっている。

　世界ででも驚かれた隅田川花火大会後のマナーの悪さ。

【画像】 隅田川花火大会終了後の浅草駅周辺のゴミがひどすぎると話題に
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1804028.html



　さて。
　この２つの記事を見て、みなさんはどう思った？
　俺は、ブラジルＷＣの日本人サポーターのマナーを見て、日本人として誇らしく思ったよ。自分が日本人でよかったとも思った。

　逆に、隅田川花火大会の見物客の所業を見て、ブラジルＷＣの日本人サポーターのマナーを見た直後だったので、恥ずかしい連中だと思った。俺も何度か花火見物には行ってて、ゴミを放置して帰った事なんぞただの１度もないが、少なくとも俺は絶対に今後もゴミは持ち帰ろうと思った。

　わかるだろうか。
　日本には、「勝って兜の緒を締めよ」という諺と、「人の振り見て我が振り直せ」という諺がある。諺ってのは、その国民性を示すものなのである。

　さて。ハフィントン・ポストのこのライターの弁を聞いていると、「日本人は素晴らしい」って言葉ばかりを聞いているとアホになるそうだが。

　俺は、ブラジルＷＣのサポーター達の姿をみて、こうありたいと思ったよ。外国人達が、「日本人のこういうところがいいところだ」って言ってくれているのを見て、つまり範となるものを見て、何が悪いの。
　それが範となるものだとわかったら、守っていこうとする心も生まれるのだが、それの何が悪いんだよ。



　なんかこの記事の方針間違ってると思うんだよハフィントン・ポスト。

　韓国人がよくやるホルホルと勘違いしてないか？日本人はな、ずっと昔っから、特に俺らが学生だった頃が強烈だったけど自虐史観で合言葉は「日本はアジアのがん細胞」だったんだよ。

　そりゃーね、日本人だって醜い面はあるだろうさ。でも、日本人は「カイゼン」っつー和製英語を生み出した国であって、人の振り見て我が振り直せは得意なんだよ。
　昨今のコーチングとかでは、「ほめて伸ばす」のが主流なんだが、日本人は圧倒的に褒められ慣れていない。

　故に、「外国人の反応」シリーズを見て楽しむ事が、ネットでの１つの娯楽になっているんだよ。

　あんたのその記事を読んでいると、「褒められた日本人が伸びるのを見たくない」って言っているようにしか聴こえないわ。

　日本人は、もっともっと、褒められたってぜーんぜん平気だと思うよ俺は。


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