あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

お使い終わって

2010年06月15日 22時38分22秒 | サイエンス
 はやぶさの話は、もう少し続く。

 とりあえず、小惑星「イトカワ」の欠片が封入されている可能性があるカプセルの回収は成功し、落下途中で外れた耐熱カバーも発見できた模様。

 ほっとした。カプセルにしても耐熱カバーにしても、非常に貴重なシロモノである。誰かの手に渡らなくてよかったと、心底思う。

 これで、ここまではミッションコンプリートだ。凄い。

 落下地点は、予想落下地域の楕円のど真ん中と。はやぶさは最後の最後まで変態であった。そりゃあねぇ。太陽系外から飛来するマッハ4の物体の落ちる地点を誤差せいぜい数百メートルとか何事なのかと。
 普通の大陸間弾道ミサイルでも、誤差数キロなんだぞ?(今のアメリカの最新のは最高100メートル前後らしい)イカれてるわ。

 後はこれで、サンプルが採取できていれば…。
 なんというか、もう既にめいっぱい「感動をありがとう」状態なんだが、後は純粋なイヤッホウ!だな。どっちかと言うと、気分は「ありがとう!」から「おめでとう!」だ。

 ま、そのへんは厳重に梱包されたカプセルが日本に届いてから、分析結果待ちなので、今はワクワクして待ちたいと思う。

 さて。
 現在、話題は高度に政治的な方面へと、舵をきっているようだ。
 まあ宇宙技術については、国の支援なくして成り立たないので、仕方がないと言えば仕方がないのだけど。正直話題が無粋だなぁと思う。
 思うんだけどな…。どーも、やっぱり気に入らないのだ。

 何がってNHKと事業仕分けな。

 結局、17億円の予算を3000万円に仕分けされた「はやぶさ2」プロジェクトは、機体製作すらままならずにフリーズした。昨日も言ったが、次の探査機の打ち上げは、2014年を逃すと、次は10年後である。
 仕分人が言うように、「儲けが出ない事業は不要」なのであれば、そもそも国は必要ない事になる。儲けが出るなら民間でやればいいからだ。

 まあ、そんな屁理屈に乗るわけではないが、今回のはやぶさの実績については、十分に商業ベースに乗る話であった。アメリカも、日本に続くために探査機のプロジェクトを決めた。無論、日本とは比べ物にならん予算だ。特にエンジンを開発したNECは、関連技術の新規顧客開拓で市場を6割占有できるとか、鼻息も荒い。最高の宣伝効果だっただろう。それでも前言撤回はしないんだよなー。そのへんは、コウモリな性格で有名な現職総理大臣に期待しておきたいところだ。

 NHKはNHKで、実況生中継をする為に、ちゃんと現地にスタッフを派遣していた。にも関わらず、お隣の韓国でロケット打ち上げに失敗したからと言って、それに配慮してリアルタイム中継を取りやめるとか、本当にいったいどこの国の放送局なのかと。

 今回、俺は残念ながらリアルタイム中継を見逃した。実況中継ならやはりテレビに勝るメディアはない。ネットはいっぱい繋がると重いんだよ。いまだに俺は「こんなこともあろうかと!完結編」を見てないんだぞっ!

 …今回のこの「はやぶさ」の帰還中継は、間違いなくWCの他国のカードよりも重要だっただろう。
 ツイッターでボロカスに叩かれたらしく、NHKの中の人も怒りで顔真っ赤で「もう限界」とかツイートしていたそうだが、俺は当たり前だと思うぞ。
 皆既日食よりも市橋達也容疑者の護送よりも重要なものがあるだろう。
 ああ。韓国がもし、この快挙を成し遂げた張本人であったならと思わずにはいられない。まず間違いなく「24時間テレビか?」と疑いたくなるような実況になっていたと思う。

 報道は、ちゃんとやってるやんとか言うなよ?リアルで見ないと意味がないとまでは言わないけど、間違いなく生中継の方が感動倍増なんだからな。WC今やってんだからわかるだろ。



 ま。でもね。
 なんというか…。超メジャーになって、オリンピックとかWCとかWBC並の扱いで熱狂すると、こんな風に語れないとも、思うんだよな。
 今じゃすっかり誰でも読めるmixiの黎明期の頃は、限られたユーザーしか見ることができず、その分楽しさをメンバーで独占している感じがした。パソコン通信の時もそうだった。
 今回のこのはやぶさ騒動にしても、「みんな知ってたらつまらないな」という感情があるのだった。
 矛盾してるけどな。みんなに知って欲しいし、広めたいんだけど。


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