TPPの反対派の間で、よく問題視されるのがISD条項なのは、ウチを読んでくださっている方の間では、おそらくよくご存知だろうと思う。
ISD条項については、TPPに賛成であろうが反対であろうが、概ね問題があるという認識の人は多い。
が。俺はISD条項については、反対派に随分と誇張されていると思っている。
特に事例についてはそうだと思う。新聞記事でも「ISD条項による紛争が、後を絶たない」みたいなあいまいな書き方をしているところがかなりあると思うが、具体的な事例で書いているところとなると、これがほとんど見つからず。
では具体的な事例はと、最近のTPP関連記事に頼らず捜すと、今度は割と数が見つかるものの、裁判沙汰にはなっているものの、公平に裁判されているものが大半のように見える。
そんな中、唯一かもしれん、具体的かつISD条項による実害ではないかと思う記事がある。
それが、メキシコのカダルカサルシの事件である。
韓国のハンギョレ新聞がネタ元か…。
韓国の新聞は、反日さえ絡まなければ日本のマスコミでは足元にも及ばない。
ネットの記事はほぼ半永久的に残す気マンマンだし。驚いた事に一般ユーザー用のコメント入力も用意されている。わりと誠実なんである。
これは…カダルカサルシ村事件、これで完結か?
と思いきや。
実はこの事例、おそらくこの流れなんだな。
まさかのメキシコ政府の問題だったのだ。
悪質なメキシコ政府から、アメリカ企業の投資家が守られた例なのである。
そんなわけで俺は。ISDの危険性は少なくとも過去の事例からは判断不能だと思っている。
しかし、上記メキシコの事由において、国内法上で敗訴確実だったメタルクラッドが、ISDによって余裕で勝訴にできたように、そもそもそんな事が可能な時点で相当に問題なのだ。
それに、裁判の相手は「なんでも訴訟」の訴訟大国、アメリカで。
裁判所はアメリカの機関なのである。第三者ですらない。
ISD条項は確かに問題あるだろう。
しかし、過去の事例から危険性を訴えようとすると、足元をすくわれかねない事は、俺は覚えておいたほうがいいと思う。
「TPP開国論」のウソ 平成の黒船は泥舟だった
ISD条項については、TPPに賛成であろうが反対であろうが、概ね問題があるという認識の人は多い。
が。俺はISD条項については、反対派に随分と誇張されていると思っている。
特に事例についてはそうだと思う。新聞記事でも「ISD条項による紛争が、後を絶たない」みたいなあいまいな書き方をしているところがかなりあると思うが、具体的な事例で書いているところとなると、これがほとんど見つからず。
では具体的な事例はと、最近のTPP関連記事に頼らず捜すと、今度は割と数が見つかるものの、裁判沙汰にはなっているものの、公平に裁判されているものが大半のように見える。
そんな中、唯一かもしれん、具体的かつISD条項による実害ではないかと思う記事がある。
それが、メキシコのカダルカサルシの事件である。
【ハンギョレ】[なぜならば] メキシコが体験したFTAの‘納得し難い現実’ /キム・ソンジン
http://blog.livedoor.jp/hangyoreh/archives/1563406.html
・メキシコの会社「A」が、廃棄物の一時預かり事業をやっていた
・廃棄物から出る毒が地下水を汚染
・カダルカサルシ村(A社がある村)にて癌患者急増。
・A社、現状を理解しながら有害廃棄物の埋立工事に着工。
・A社、有害廃棄物埋立の必要な許可をメキシコに申請。
・北米自由貿易協定(NAFTA)が結ばれ、効力を発揮する時期に。
・数ヵ月後アメリカ、メタルクラッドがA社を買収。
・メタルクラッドが、有害廃棄物の埋立を許可前に完了。
・メキシコ、国内法を盾に有害廃棄物埋立許可を却下。
・メタルクラッド、ISD(投資家-国家訴訟)を起こして勝訴。メキシコ敗訴。
多額の賠償金がメキシコに発生。
http://blog.livedoor.jp/hangyoreh/archives/1563406.html
・メキシコの会社「A」が、廃棄物の一時預かり事業をやっていた
・廃棄物から出る毒が地下水を汚染
・カダルカサルシ村(A社がある村)にて癌患者急増。
・A社、現状を理解しながら有害廃棄物の埋立工事に着工。
・A社、有害廃棄物埋立の必要な許可をメキシコに申請。
・北米自由貿易協定(NAFTA)が結ばれ、効力を発揮する時期に。
・数ヵ月後アメリカ、メタルクラッドがA社を買収。
・メタルクラッドが、有害廃棄物の埋立を許可前に完了。
・メキシコ、国内法を盾に有害廃棄物埋立許可を却下。
・メタルクラッド、ISD(投資家-国家訴訟)を起こして勝訴。メキシコ敗訴。
多額の賠償金がメキシコに発生。
韓国のハンギョレ新聞がネタ元か…。
韓国の新聞は、反日さえ絡まなければ日本のマスコミでは足元にも及ばない。
ネットの記事はほぼ半永久的に残す気マンマンだし。驚いた事に一般ユーザー用のコメント入力も用意されている。わりと誠実なんである。
これは…カダルカサルシ村事件、これで完結か?
と思いきや。
実はこの事例、おそらくこの流れなんだな。
・メキシコ政府、埋め立て工事を許可。
・メキシコ政府「A社に投資してください」要請→メタルクラッド
・メタルクラッド、工事場所を環境調査でOKを出す。
・着工
・メキシコ政府「やっぱ住民うるさいし工事やめて」
・メキシコ政府「A社に投資してください」要請→メタルクラッド
・メタルクラッド、工事場所を環境調査でOKを出す。
・着工
・メキシコ政府「やっぱ住民うるさいし工事やめて」
まさかのメキシコ政府の問題だったのだ。
悪質なメキシコ政府から、アメリカ企業の投資家が守られた例なのである。
そんなわけで俺は。ISDの危険性は少なくとも過去の事例からは判断不能だと思っている。
しかし、上記メキシコの事由において、国内法上で敗訴確実だったメタルクラッドが、ISDによって余裕で勝訴にできたように、そもそもそんな事が可能な時点で相当に問題なのだ。
それに、裁判の相手は「なんでも訴訟」の訴訟大国、アメリカで。
裁判所はアメリカの機関なのである。第三者ですらない。
ISD条項は確かに問題あるだろう。
しかし、過去の事例から危険性を訴えようとすると、足元をすくわれかねない事は、俺は覚えておいたほうがいいと思う。
「TPP開国論」のウソ 平成の黒船は泥舟だった
ただ、どこが裁定するのか、その影響はどんなふうになるのか。
例えば、日本のバイク免許はおかしい、もっと誰でもハーレーにのれるようしろ。
となって、排気量制限ががっつりかわるとか。(個人的には中免は600cc未満でいいとおもうが)、結果が見えないのが怖いです。