「またやったか…」
うちの嫁さんとこの病院の薬局長が、またこんな事をつぶやいた。
薬剤師である嫁が勤める病院は、問題が多い…というより、病院ってのはどこでもそれなりの問題を抱えているものなんだが。
ちなみに、この薬局長(要するに嫁の上司)、こーやって絶望をつぶやく時というのは、病院業界の非常識を聞いたり体験した時である。
例えば、以前ヨボヨボのジジイ医者が、約2年間に渡って梅毒を判定できず、誰が見ても明らかに梅毒なのに、薬局にゼスランと軟膏だけを処方させ続けた時も、絶望していたそうだ。
今回は何かというと、ノイロトロピン注の後発品(ジェネリック医薬品)である、ローズモルゲン注の副作用で発生した問題である。
【イーファーマ】ノイロトロピン注
【イーファーマ】ローズモルゲン注
なんでも、業界内ではたいそう有名なのだそうだ。ローズモルゲン注の危険な副作用の話は。
上記イーファーマのローズモルゲン注の副作用の解説部分を引用すると、
そう。山のように副作用が書いてある。
そして、先発品であるノイロトロピン注にはほとんど副作用が書かれていない。
…というか、ローズモルゲン注と同じ副作用が書いてあるには書いてあるが、「頻度不明」になっている。つまり先発品は使用成績調査を行って発生していないのである。「お薬110番」とかに至っては、副作用の欄に
「副作用のほとんどない安全性の高いお薬です」
と書いてあるぐらいだ。
後発品は、使用成績調査を行う必要はないので、ローズモルゲンにも頻度は書かれていないが、業界内で常識になってしまうほどの頻度で副作用が発生しているそうで。
どうも中国産であるとの噂が流れているそうだ。(真偽は不明)
ローズモルゲンの品質の低さを喧伝しているからと、ローズモルゲンの製造元であるフジモトがノイロトロピンの製造元である日本臓器に訴訟を仕掛けていたぐらいである。
ジェネリック医薬品は、先発品に劣らないすばらしいものもあるし、中には先発品を上回る成績のものもある。
以前の当ブログエントリで、ジェネリック医薬品について語った事がある。
【拙ブログ】ジェネリック医薬品について
しかし、現場レベルではやはり使用した結果を熟知しているだけに、ジェネリックは信用のおけるものではないようだ。
それでも、厚生労働省は、薬剤の4割をジェネリックに切り替えねば薬価点数を引き下げると恫喝してくるそうだ。
医師会は政治的に強いのだが、薬剤師会は政治的に弱く、様々な圧力がある。6月からの薬販売についての規制緩和とか、院外処方なんかは全部、薬剤師に不利に働く。
この事例は、薬剤師や、ジェネリックをよく知らないままに薬を利用せざるを得ない低リテラシーの病院利用者にしわ寄せがいく。
社会保障費の自然増の抑止というのが危険だと思うのは、こんな時だ。
せめて、ジェネリック医薬品についての詳しい情報を、患者が自分で調べられるような仕組みが欲しい。「業界では有名なんだけど」じゃ嫌だ。
まあ、俺には嫁さんがいているので、業界で有名な危険な薬は飲まないで済んじゃうんだけどな。
うちの嫁さんとこの病院の薬局長が、またこんな事をつぶやいた。
薬剤師である嫁が勤める病院は、問題が多い…というより、病院ってのはどこでもそれなりの問題を抱えているものなんだが。
ちなみに、この薬局長(要するに嫁の上司)、こーやって絶望をつぶやく時というのは、病院業界の非常識を聞いたり体験した時である。
例えば、以前ヨボヨボのジジイ医者が、約2年間に渡って梅毒を判定できず、誰が見ても明らかに梅毒なのに、薬局にゼスランと軟膏だけを処方させ続けた時も、絶望していたそうだ。
今回は何かというと、ノイロトロピン注の後発品(ジェネリック医薬品)である、ローズモルゲン注の副作用で発生した問題である。
【イーファーマ】ノイロトロピン注
【イーファーマ】ローズモルゲン注
なんでも、業界内ではたいそう有名なのだそうだ。ローズモルゲン注の危険な副作用の話は。
上記イーファーマのローズモルゲン注の副作用の解説部分を引用すると、
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、発現頻度は不明である。
そう。山のように副作用が書いてある。
そして、先発品であるノイロトロピン注にはほとんど副作用が書かれていない。
…というか、ローズモルゲン注と同じ副作用が書いてあるには書いてあるが、「頻度不明」になっている。つまり先発品は使用成績調査を行って発生していないのである。「お薬110番」とかに至っては、副作用の欄に
「副作用のほとんどない安全性の高いお薬です」
と書いてあるぐらいだ。
後発品は、使用成績調査を行う必要はないので、ローズモルゲンにも頻度は書かれていないが、業界内で常識になってしまうほどの頻度で副作用が発生しているそうで。
どうも中国産であるとの噂が流れているそうだ。(真偽は不明)
ローズモルゲンの品質の低さを喧伝しているからと、ローズモルゲンの製造元であるフジモトがノイロトロピンの製造元である日本臓器に訴訟を仕掛けていたぐらいである。
ジェネリック医薬品は、先発品に劣らないすばらしいものもあるし、中には先発品を上回る成績のものもある。
以前の当ブログエントリで、ジェネリック医薬品について語った事がある。
【拙ブログ】ジェネリック医薬品について
しかし、現場レベルではやはり使用した結果を熟知しているだけに、ジェネリックは信用のおけるものではないようだ。
それでも、厚生労働省は、薬剤の4割をジェネリックに切り替えねば薬価点数を引き下げると恫喝してくるそうだ。
医師会は政治的に強いのだが、薬剤師会は政治的に弱く、様々な圧力がある。6月からの薬販売についての規制緩和とか、院外処方なんかは全部、薬剤師に不利に働く。
この事例は、薬剤師や、ジェネリックをよく知らないままに薬を利用せざるを得ない低リテラシーの病院利用者にしわ寄せがいく。
社会保障費の自然増の抑止というのが危険だと思うのは、こんな時だ。
せめて、ジェネリック医薬品についての詳しい情報を、患者が自分で調べられるような仕組みが欲しい。「業界では有名なんだけど」じゃ嫌だ。
まあ、俺には嫁さんがいているので、業界で有名な危険な薬は飲まないで済んじゃうんだけどな。