楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

     ・日ごろ考えること
     ・日光奥州街道ひとり歩る記
     ・おくのほそ道を歩く

2020年09月09日 04時27分56秒 | つれづれなるままに考えること
梅雨明けの合図で、蝉が五月蝿く鳴きだした。

ボクはマンションの5階に住んでいるが、

2~3日経ったら蝉が何匹も網戸にぶつかって来て、

中にはひっくり返って動かなくなるものも居る。


それも一匹や二匹では無い、いたるところに蝉の遺骸がある。

地上での生活は一週間程の短い時間である。

(一匹や二匹では無い)

散歩の途中でベンチに腰を下して休んでいたら、

ポットンと木の実が落ちるような音がした。

いくら立秋が過ぎたとは言え、木の実が落ちるには早すぎる。

あちこちに目を送ると、何のことは無い、

蝉のつがいが地面に居るではないか。

(つがいの蝉)

蝉でも、鳩でも、交合は二匹つながって居るが、

普通、動物の交合はメスの上にオスが乗って居る。

犬でも猫でも馬も牛も、万物の霊長である人も同じだ。

でも、この蝉達は、前後につながって居るから、

飛ぶこともままならないはずである。 

(トンボの雄雌は上下が逆)

話が反れたが、

蝉はこの後、卵を木に産みつけて、

その卵は孵ってウジになるや、地面にもぐる。

地面の中にどれくらいの期間いるのか疑問に思った学者が、

ある一本の木の根の周りの土を掘り起こして、

土をふるいにかけて、蝉以外の昆虫の幼虫が発生しないように、

浄化して蝉の幼虫だけ残して、

しかもその後、蝉以外の幼虫が入りこまないように、

木の根っこを一定の範囲で網をかけて調べたら、

何と、蝉は地面の中に6~7年かけて育ち、

時期が来ると、サナギになり地面から出てくる。

梅雨明けの時期になると地面に蝉が出てきた穴があちこちで見られる。

(蝉が出てきた穴)


出て来たさなぎは、どこかで羽化しなければならない。

近くの木の幹によじ登り、羽化を始める。

ボクの体験では、午後四時頃に木によじ登り、

およそ3~40センチの高さに来ると、しっかりと足場を作るや、

脱皮を始める、まず頭から始まり腹を出し、次に尻を出し、

最後に足を出す。

(地上3~40センチの高さの抜け殻)

サナギになった蝉が、初めて地上に出るのだから、

地面からの移動はあまり長くないとボクは思って居たが、

思わぬ高い所で脱皮している抜け殻を見つけた。

地面から高さ1.5mの高さにそれはあった。

(高い所の抜け殻 1)


(高い所の抜け殻 2)

これは高さ1mほど)


脱皮した抜け殻から、少し移動し、蝉は木にしがみ付くと、

同時に畳んでいた羽根を伸ばす。

この間、蝉は真っ白で、時が経つと茶色に変わり、

羽を広げて飛び立ち、鳴きだす。

生まれて約一週間、次の世代を残すべく、

五月蝿いほど鳴いて、メスを探し、

子孫を残していく。


話が変わるが、

人も蝉も同じだ。

ただ、生まれてから人は100年もある。

これが長いか短いかは、その人の考え方次第である。

長く生きても、何かが出来るわけでもない、

友人、先輩、後輩、知人、親類縁者などなど、

最近、訃報が多くなって来た。

健康に留意する意外に方法は無いと思う、

今日この頃である。



コメント (8)
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