「服部知佳」展 ギャラリー椿 7/15

ギャラリー椿中央区京橋3-3-10
「服部知佳」展(京橋界隈2006
7/3-15(会期終了)

まるでアクリル画のような透明感溢れる色彩と、ダイナミックに描かれた花や金魚のモチーフ。暖色系の明るい色遣いと、その伸びやかな筆遣いにも惹かれる美しい油彩画です。先日拝見した「京橋界隈2006」の中で、一際輝いて見えた展覧会。ギャラリー椿で開催されていた服部知佳の個展です。



実際の花を描いているわけではないとのことですが、まずはその花や実などを描いたような美しい作品に惹かれます。キャンバスへ滲み出し、さらには仄かに溶けていく絵具の質感を利用して、何層もの奥行き感を生み出して描かれた花々。「stars」と名付けられた、まるでほおずきのような作品は特に美感に溢れています。CGを思わせるような立体感を見せるオレンジの星たちがゆらゆら。統一された色彩感が、ギャラリーの空間を夢見心地の世界へと変化させていました。

 

赤やオレンジのグラデーションで描かれた金魚の作品にもまた魅力的です。背びれが水をすいすいとかき分けていく様子。白い絵具がキャンバスへと溶け出します。また、芝生の上で気持ち良さそうにうたた寝をする猫。水が大地へ染み渡るように、だらっと足を伸ばしていました。なんともほのぼのとした光景です。

これからも拝見していきたいと思いました。他の動物や花の作品も見てみたいです。
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