都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「4人展 千葉正也/池田光弘/徐美姫/イルバ・オーグランド」 シュウゴアーツ 7/15
シュウゴアーツ(江東区清澄1-3-2 5階)
「4人展 千葉正也/池田光弘/徐美姫/イルバ・オーグランド」
6/3-8/5
千葉正也、池田光弘、徐美姫、イルバ・オーグランドの4名のアーティストが集う、シュウゴアーツで開催中の、その名もズバリ「4人展」へ行ってきました。絵画、写真などの力作がぶつかり合う展覧会です。
4名の中で圧倒的に印象深かったのは、徐美姫による海の写真です。岩場へ寄せる波打ち際がモノクロ写真にて捉えられている。暗がりの空間にて、波の飛沫と岩の影が重なり合い、また溶け合う様子。光の陰影だけが波の存在を伝えてくれます。そして不思議にも失われている水の重量感。波は、ちょうど山場へ立ちこめる霧のように岩場へと広がっています。また、波の陰影が、光に反射して輝く銀紙のようにも見えました。これほど軽い質感の波を見たのは初めてです。これが写真であることすら忘れてしまうような作品でした。
徐以外では、イルバ・オーグランドのバラバラになった絵画が心に残ります。一人の女性が寝ている姿。それがちぎれた画面にて緩やかに繋がっている。頭から足先までが別々の画面です。それぞれが見えない糸で辛うじて連なっているのかもしれません。睡眠の安堵と、画面のルーズな雰囲気が奇妙にマッチしている作品でした。
8/5までの開催です。
「4人展 千葉正也/池田光弘/徐美姫/イルバ・オーグランド」
6/3-8/5
千葉正也、池田光弘、徐美姫、イルバ・オーグランドの4名のアーティストが集う、シュウゴアーツで開催中の、その名もズバリ「4人展」へ行ってきました。絵画、写真などの力作がぶつかり合う展覧会です。
4名の中で圧倒的に印象深かったのは、徐美姫による海の写真です。岩場へ寄せる波打ち際がモノクロ写真にて捉えられている。暗がりの空間にて、波の飛沫と岩の影が重なり合い、また溶け合う様子。光の陰影だけが波の存在を伝えてくれます。そして不思議にも失われている水の重量感。波は、ちょうど山場へ立ちこめる霧のように岩場へと広がっています。また、波の陰影が、光に反射して輝く銀紙のようにも見えました。これほど軽い質感の波を見たのは初めてです。これが写真であることすら忘れてしまうような作品でした。
徐以外では、イルバ・オーグランドのバラバラになった絵画が心に残ります。一人の女性が寝ている姿。それがちぎれた画面にて緩やかに繋がっている。頭から足先までが別々の画面です。それぞれが見えない糸で辛うじて連なっているのかもしれません。睡眠の安堵と、画面のルーズな雰囲気が奇妙にマッチしている作品でした。
8/5までの開催です。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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タグボートで徐美姫本人が各作品にコメントをしています。
良かったらぜひご覧下さい!
作品の背景などもわかります!!サイン入り写真集があたるアンケートで、好きな作品に投票してみて下さい。
http://www.tagboat.com/contents/select/vol38.htm
コメントありがとうございます。
>タイトルもさることながら、その激しい水の動きに目を奪われますよね。
そうですよね。
タイトルが私には未だ謎めいて聞こえるのですが、
ご紹介いただいたリンク先のコメントを読んで、
少し分かってきたように思います。
海に官能とは全く考えたこともありませんでした。
それにしてもタグボートではとても大きな画像も見られるのですね!
これからまた少し拝見してみようと思います。
ご紹介ありがとうございました!