クラシックコンサート、美術展などの感想を、勝手気侭に書いています。はろるど・わーどより改めました。
はろるど
「一ツ山チエ:大地に、生きる」 LIXILギャラリー
LIXILギャラリー
「一ツ山チエ:大地に、生きる」
5/2-5/29

LIXILギャラリーで開催中の一ツ山チエ個展、「大地に、生きる」へ行ってきました。
上記DMでも強い生命感を放つゴリラの親子、一体何物かと思う方も多いかもしれません。
当然ながらこれは本物のゴリラを写した写真でも、また着ぐるみ的なものでもなく、何と全て新聞紙と紙紐のみで作られたほぼ等身大の作品そのものです。

というわけで会場でもご覧の通り、紙紐による動物のオブジェがこれ見よがしと展開されていました。
今回のモチーフはバイソンとのことですが、ともかくは地を這って、また闊歩するその迫力に圧倒されるのではないでしょうか。また近づくことで初めて開けてくる紙紐の表面の生々しい質感も強烈でした。

また単に動物のみを作るのではなく、彼らを取り巻く大自然をも紙で表現している点も見逃せません。
何やら悪魔的な様相を思わせるバイソンの群れ、思わずぎょっとしながらも、見入ってしまいました。
なお作家の一ツ山はこうした動物の他、花や人間も紙紐で制作しているそうです。そちらも拝見出来ればと思いました。
5月29日まで開催されています。
「一ツ山チエ:大地に、生きる」 LIXILギャラリー
会期:5月2日(水)〜5月29日(火)
休廊:日・祝
時間:10:00〜18:00
住所:中央区京橋3-6-18 LIXIL:GINZA2階
交通:東京メトロ銀座線京橋駅より徒歩1分、東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅7番出口より徒歩3分、都営浅草線宝町駅より徒歩3分、JR線有楽町駅より徒歩7分。
「一ツ山チエ:大地に、生きる」
5/2-5/29

LIXILギャラリーで開催中の一ツ山チエ個展、「大地に、生きる」へ行ってきました。
上記DMでも強い生命感を放つゴリラの親子、一体何物かと思う方も多いかもしれません。
当然ながらこれは本物のゴリラを写した写真でも、また着ぐるみ的なものでもなく、何と全て新聞紙と紙紐のみで作られたほぼ等身大の作品そのものです。

というわけで会場でもご覧の通り、紙紐による動物のオブジェがこれ見よがしと展開されていました。
今回のモチーフはバイソンとのことですが、ともかくは地を這って、また闊歩するその迫力に圧倒されるのではないでしょうか。また近づくことで初めて開けてくる紙紐の表面の生々しい質感も強烈でした。

また単に動物のみを作るのではなく、彼らを取り巻く大自然をも紙で表現している点も見逃せません。
何やら悪魔的な様相を思わせるバイソンの群れ、思わずぎょっとしながらも、見入ってしまいました。
なお作家の一ツ山はこうした動物の他、花や人間も紙紐で制作しているそうです。そちらも拝見出来ればと思いました。
5月29日まで開催されています。
「一ツ山チエ:大地に、生きる」 LIXILギャラリー
会期:5月2日(水)〜5月29日(火)
休廊:日・祝
時間:10:00〜18:00
住所:中央区京橋3-6-18 LIXIL:GINZA2階
交通:東京メトロ銀座線京橋駅より徒歩1分、東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅7番出口より徒歩3分、都営浅草線宝町駅より徒歩3分、JR線有楽町駅より徒歩7分。
尾形光琳「松島図屏風」(ボストン美術館 日本美術の至宝展)
昨日、5/19のテレビ東京「美の巨人たち」にて放映のあった尾形光琳の「松島図屏風」。
今、東京国立博物館で開催中の「ボストン美術館 日本美術の至宝」展に展示されています。

「ボストン美術館 日本美術の至宝」 東京国立博物館(プレス内覧の様子をまとめてあります。)
元となるのはもちろん宗達の「松島図屏風」ですが、そちらは現在、アメリカのフリーア美術館で門外不出として取り扱われているため、残念ながら日本で実物を見ることは叶いません。

「松島図屏風」六曲一隻 尾形光琳 江戸時代・18世紀前半 ボストン美術館
宗達は六曲一双、金地の大画面の中へ荒波を受けて立つ岩と浜の松を描きましたが、光琳はその右隻に似た光景を、六曲一隻の中画面に表現しました。
番組でも紹介されていましたが、本作はかのフェノロサが直接大名家より購入した作品です。そのためか海外における琳派受容の先駆的存在とも知られてきました。

「松島図屏風」尾形光琳 江戸時代・18世紀前半 ボストン美術館
Photograph 2012 Museum of Fine Arts, Boston.
一方でこの松島図屏風は問題作です。というのも全体に補筆が多く、とりわけ群青や緑青はほぼ後から塗られ、さらには落款も後から入れたとされていることから、光琳自筆なのかという議論も行われています。
またその加筆部分を除くと酒井抱一の「光琳百図」により近くなるという指摘もあるそうです。
もちろんそこに造形美、例えば得意とする半円型のシャープな曲線美を多用した岩の描写など、光琳画ならではの魅力があるのも事実です。
ちなみに光琳はこの松島のモチーフで計4点の作品を残しています。さらに空間を狭めた二曲一隻の「松島図屏風」(大英博物館蔵)もよく知られた作品と言えるかもしれません。
なおこちらも同じく番組で言及がありましたが、そもそも宗達画由来の「荒磯屏風」と呼ばれていた本作を「松島図屏風」と名付けたのは抱一です。例の光琳顕彰の際にそう命名したわけですが、以来、この作品の名称として定着しました。

「芥子図屏風」宗達派 江戸時代・17世紀中頃 ボストン美術館
かつての東博大琳派展の際にも出品がなかったこともあり、国内では東近美のRIMPA展以来、久々のお披露目となりました。

左:「水禽・竹雀図」宗達派 江戸時代・17世紀 ボストン美術館
尾形光琳の「松島図屏風」は「ボストン美術館 日本美術の至宝」展で6月10日まで展示されています。
*お知らせ*
ボストン美術館 日本美術の至宝展のチケットが手元に5枚ほどあります。先着順で一枚ずつ差し上げますので、ご入用の方はharold1234アットマークgoo.jpまでご連絡下さい。
予定枚数に達したため終了しました。ご連絡ありがとうございました。
「ボストン美術館 日本美術の至宝」 東京国立博物館
会期:3月20日(火)〜6月10日(日)
休館:月曜日。但し4月30日(月・休)は開館。
時間:9:30〜17:00(入館は閉館の30分前まで) *毎週金曜日は20時、土・日・祝・休日は18時まで開館。
住所:台東区上野公園13-9
交通:JR上野駅公園口より徒歩10分。東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、京成電鉄上野駅より徒歩15分。
注)写真は報道内覧会時に主催者の許可を得て撮影したものです。
今、東京国立博物館で開催中の「ボストン美術館 日本美術の至宝」展に展示されています。

「ボストン美術館 日本美術の至宝」 東京国立博物館(プレス内覧の様子をまとめてあります。)
元となるのはもちろん宗達の「松島図屏風」ですが、そちらは現在、アメリカのフリーア美術館で門外不出として取り扱われているため、残念ながら日本で実物を見ることは叶いません。

「松島図屏風」六曲一隻 尾形光琳 江戸時代・18世紀前半 ボストン美術館
宗達は六曲一双、金地の大画面の中へ荒波を受けて立つ岩と浜の松を描きましたが、光琳はその右隻に似た光景を、六曲一隻の中画面に表現しました。
番組でも紹介されていましたが、本作はかのフェノロサが直接大名家より購入した作品です。そのためか海外における琳派受容の先駆的存在とも知られてきました。

「松島図屏風」尾形光琳 江戸時代・18世紀前半 ボストン美術館
Photograph 2012 Museum of Fine Arts, Boston.
一方でこの松島図屏風は問題作です。というのも全体に補筆が多く、とりわけ群青や緑青はほぼ後から塗られ、さらには落款も後から入れたとされていることから、光琳自筆なのかという議論も行われています。
またその加筆部分を除くと酒井抱一の「光琳百図」により近くなるという指摘もあるそうです。
もちろんそこに造形美、例えば得意とする半円型のシャープな曲線美を多用した岩の描写など、光琳画ならではの魅力があるのも事実です。
ちなみに光琳はこの松島のモチーフで計4点の作品を残しています。さらに空間を狭めた二曲一隻の「松島図屏風」(大英博物館蔵)もよく知られた作品と言えるかもしれません。
なおこちらも同じく番組で言及がありましたが、そもそも宗達画由来の「荒磯屏風」と呼ばれていた本作を「松島図屏風」と名付けたのは抱一です。例の光琳顕彰の際にそう命名したわけですが、以来、この作品の名称として定着しました。

「芥子図屏風」宗達派 江戸時代・17世紀中頃 ボストン美術館
かつての東博大琳派展の際にも出品がなかったこともあり、国内では東近美のRIMPA展以来、久々のお披露目となりました。

左:「水禽・竹雀図」宗達派 江戸時代・17世紀 ボストン美術館
尾形光琳の「松島図屏風」は「ボストン美術館 日本美術の至宝」展で6月10日まで展示されています。
*お知らせ*
ボストン美術館 日本美術の至宝展のチケットが手元に5枚ほどあります。
予定枚数に達したため終了しました。ご連絡ありがとうございました。
「ボストン美術館 日本美術の至宝」 東京国立博物館
会期:3月20日(火)〜6月10日(日)
休館:月曜日。但し4月30日(月・休)は開館。
時間:9:30〜17:00(入館は閉館の30分前まで) *毎週金曜日は20時、土・日・祝・休日は18時まで開館。
住所:台東区上野公園13-9
交通:JR上野駅公園口より徒歩10分。東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、京成電鉄上野駅より徒歩15分。
注)写真は報道内覧会時に主催者の許可を得て撮影したものです。
「東北、うごめく鼓動展」 EARTH PLUS
EARTH+ gallery/gallery COEXIST-TOKYO
「東北、うごめく鼓動展」
5/4-5/27

EARTH+ GALLERY、gallery COEXIST-TOKYOで開催中の「東北、うごめく鼓動展」へ行ってきました。
先だってのニュートロンでの「東北画は可能か」など、このところ各地で意欲的な企画を続ける東北芸術工科大学の学生(卒業生)ですが、この度、木場の新たなギャラリーでもグループ展を行っています。
それが「東北、うごめく鼓動展」です。会場は木場公園脇のEARTH+ GALLERY、gallery COEXIST-TOKYO。

ギャラリー内部
少々ややこしいかもしれまれんが、建物は一つで、一階にEARTH+ GALLERY、二階にgallery COEXIST-TOKYOがあります。また全体としてはさらに中二階を含め、計三層のフロアが展開していました。
その面積は一般的なギャラリーよりも相当に広めです。小品から天井高を活かした大作など見応えは十分でした。
さて出品作家です。
土井沙織 Saori Doi
結城ななせ Nanase Yuki
山本萌美 Moemi Yamamoto
市川弘充 Hiromichi Ichikawa
言うまでもなく東北芸術工科大学の学生、卒業生の計4名よる作品、約40点弱が展示されていました。

土井沙織「わちゃわちゃ鳥」
エントランス部分、それこそ観客を誘うように群れているのは、「東北画展」でもお馴染みの土井沙織の「わちゃわちゃ鳥」ですが、それを経由するとまず開けてくるのが、市川弘充の「PROVING GROUND20」です。
写真でも一目瞭然、作品はそれこそ見る者の行く手を阻みながら敢然と立ちはだかっています。

市川弘充「PROVING GROUND20」
その力強き姿、また微動だにしない様子はまるで城壁のようではないでしょうか。近づいて見えてくる爛れた表面の質感もまた巧みでした。
さて2階へあがると一際強い存在感を放つのが、先ほども触れた土井沙織です。

右:土井沙織「遣いの鳥は様子を窺う」
階段脇のスペースを全て用い、二点の大作と一対の絵画作品を展示しています。
とりわけ壁一面に広がる「ミキノトリ」のただならぬ迫力には思わず後ずさりしてします。

土井沙織「ミキノトリ」
目を見開いた何羽もの怪鳥はひしめき合うかのように錯綜し、その翼と体で空間全体を埋め尽くしていました。
また強く太い黒い線はビュフェの絵画を連想させはしないでしょうか。前に立つと今にも呑まれてしまいそうなこの迫力、広いスペースを借りたせいか、いつもよりもさらに増していました。
さて市川や土井らの表現とは一転、繊細な線描と淡い色彩を駆使して絵画を描くのが結城ななせです。

奥:結城ななせ、展示風景
その装飾的でグラフィカルなモチーフは、たとえばクリムトらの分離派らの作品を思わせるかもしれません。

右:山本萌美「森林公園への道のり」
また朧げに浮かび上がる森の中に人影が浮かぶ山本萌美の「森林公園への道のり」も、どこか神秘的なオーラを放っていました。

中二階、展示風景
中二階は各作家の比較的サイズの小さな作品が展示されています。ソファも置かれていてゆったりとしていました。
場所は木場駅から北側方向、木場公園沿いの三ツ目通りから左へ一歩入ったところです。都現美からも近いので、明日より始まるデマンド展の際に立ち寄られても良いかもしれません。日曜日も開廊しています。

EARTH+ GALLERY、gallery COEXIST-TOKYO外観
なおEARTH+ GALLERY、gallery COEXIST-TOKYOは最近、秋葉原からここ木場へと移転してきたそうです。この広さを活かした企画、今後にも期待したいと思います。
5月27日までの開催です。
「東北、うごめく鼓動展」 EARTH+ gallery/gallery COEXIST-TOKYO(@EartH_plus)(@coexist_tokyo)
会期:4月26日(木)〜5月20日(日)
休廊:毎週月曜日
時間:11:00〜22:00(1F)、11:00〜19:00(2F)
住所:江東区木場3-18-17
交通:東京メトロ東西線木場駅3番出口から徒歩8分。
「東北、うごめく鼓動展」
5/4-5/27

EARTH+ GALLERY、gallery COEXIST-TOKYOで開催中の「東北、うごめく鼓動展」へ行ってきました。
先だってのニュートロンでの「東北画は可能か」など、このところ各地で意欲的な企画を続ける東北芸術工科大学の学生(卒業生)ですが、この度、木場の新たなギャラリーでもグループ展を行っています。
それが「東北、うごめく鼓動展」です。会場は木場公園脇のEARTH+ GALLERY、gallery COEXIST-TOKYO。

ギャラリー内部
少々ややこしいかもしれまれんが、建物は一つで、一階にEARTH+ GALLERY、二階にgallery COEXIST-TOKYOがあります。また全体としてはさらに中二階を含め、計三層のフロアが展開していました。
その面積は一般的なギャラリーよりも相当に広めです。小品から天井高を活かした大作など見応えは十分でした。
さて出品作家です。
土井沙織 Saori Doi
結城ななせ Nanase Yuki
山本萌美 Moemi Yamamoto
市川弘充 Hiromichi Ichikawa
言うまでもなく東北芸術工科大学の学生、卒業生の計4名よる作品、約40点弱が展示されていました。

土井沙織「わちゃわちゃ鳥」
エントランス部分、それこそ観客を誘うように群れているのは、「東北画展」でもお馴染みの土井沙織の「わちゃわちゃ鳥」ですが、それを経由するとまず開けてくるのが、市川弘充の「PROVING GROUND20」です。
写真でも一目瞭然、作品はそれこそ見る者の行く手を阻みながら敢然と立ちはだかっています。

市川弘充「PROVING GROUND20」
その力強き姿、また微動だにしない様子はまるで城壁のようではないでしょうか。近づいて見えてくる爛れた表面の質感もまた巧みでした。
さて2階へあがると一際強い存在感を放つのが、先ほども触れた土井沙織です。

右:土井沙織「遣いの鳥は様子を窺う」
階段脇のスペースを全て用い、二点の大作と一対の絵画作品を展示しています。
とりわけ壁一面に広がる「ミキノトリ」のただならぬ迫力には思わず後ずさりしてします。

土井沙織「ミキノトリ」
目を見開いた何羽もの怪鳥はひしめき合うかのように錯綜し、その翼と体で空間全体を埋め尽くしていました。
また強く太い黒い線はビュフェの絵画を連想させはしないでしょうか。前に立つと今にも呑まれてしまいそうなこの迫力、広いスペースを借りたせいか、いつもよりもさらに増していました。
さて市川や土井らの表現とは一転、繊細な線描と淡い色彩を駆使して絵画を描くのが結城ななせです。

奥:結城ななせ、展示風景
その装飾的でグラフィカルなモチーフは、たとえばクリムトらの分離派らの作品を思わせるかもしれません。

右:山本萌美「森林公園への道のり」
また朧げに浮かび上がる森の中に人影が浮かぶ山本萌美の「森林公園への道のり」も、どこか神秘的なオーラを放っていました。

中二階、展示風景
中二階は各作家の比較的サイズの小さな作品が展示されています。ソファも置かれていてゆったりとしていました。
場所は木場駅から北側方向、木場公園沿いの三ツ目通りから左へ一歩入ったところです。都現美からも近いので、明日より始まるデマンド展の際に立ち寄られても良いかもしれません。日曜日も開廊しています。

EARTH+ GALLERY、gallery COEXIST-TOKYO外観
なおEARTH+ GALLERY、gallery COEXIST-TOKYOは最近、秋葉原からここ木場へと移転してきたそうです。この広さを活かした企画、今後にも期待したいと思います。
5月27日までの開催です。
「東北、うごめく鼓動展」 EARTH+ gallery/gallery COEXIST-TOKYO(@EartH_plus)(@coexist_tokyo)
会期:4月26日(木)〜5月20日(日)
休廊:毎週月曜日
時間:11:00〜22:00(1F)、11:00〜19:00(2F)
住所:江東区木場3-18-17
交通:東京メトロ東西線木場駅3番出口から徒歩8分。
「ナカダイ渋谷市場」 渋谷ヒカリエ8階
渋谷ヒカリエ8階
「ナカダイ渋谷市場」
4/26-5/20

渋谷ヒカリエ8階、「Creative Lounge MOV」内で開催中の「ナカダイ渋谷市場」へ行ってきました。
既にオープン以来、多くの方が詰めかけている話題の渋谷ヒカリエ8階は、ギャラリーなどの並ぶアート関連のフロアとなっていますが、その中でもとりわけ興味深いスペースがあるのをご存知でしょうか。
それが「ナカダイ渋谷市場」です。
ナカダイとは前橋で産業廃棄物を扱う処理業者ですが、そのいわゆるゴミを材料、つまり「ソーシャル・マテリアル」と捉え、新たな価値を与える取り組みを続けています。

ようはここに廃棄物はありません。それらは全て一つの有益なモノ、また商品として販売されているわけです。
まずは「マテリアル・ライブラリー」です。ここでは細かく裁断されたプラスチックからガラス、木、セラミック、はたまた真鍮から銅コイルなどを100グラム単位で購入出来ます。

よくホームセンターなどでネジや部品の量り売りを見ますが、そこからさらに一歩踏み込み、素材、しかもかつては廃棄物であったものが売られているという仕組みです。

またもっと分かりやすいのが、廃棄物をクリエイターやエンジニアの手を介することで、オブジェやアクセサリーに変化させた「モノ・ファクトリー」です。

ご覧の蝶ネクタイやブローチなども元々は廃棄物です。

それらは決して細かい手のこんだものではなく、例えば一ひねり、またちょっとした作為だけを加えているという点も重要ですが、廃棄物をこのような形で再生出来るとは思いもよりませんでした。
究極に細分化された廃材という素材をどう利用するのか、それは受け手にも問われているのかもしれません。
ナカダイではWEB上でも活動を続けていて、そこでもマテリアルを購入可能のほか、実際にそれをどう利用しているのかを紹介するコーナーなどもあります。
モノ・ファクトリー@ナカダイ (@nakadaicoltd)
素材を向き合い、頭をひねりながら何に利用出来るのかと考えてみるのもまた面白いのかもしれません。
いわゆるアートとして捉えると少し違うのかもしれませんが、この発想、価値の転換こそ、クリエイティブ活動の原点ではないでしょうか。

期間限定の特設コーナーです。ご紹介が遅れましたが、次の日曜、5月20日まで開催されています。
「ナカダイ渋谷市場」 ヒカリエ「Creative Lounge MOV」
会期:4月26日(木)〜5月20日(日)
休館:会期中無休
時間:11:00〜20:00
住所:渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ8階 KOKUYO FURNITURE
交通:東京メトロ副都心線・半蔵門線、東急田園都市線とB3で直結。JR線、東急東横線、東京メトロ銀座線、京王井の頭線と2Fペデストリアンデッキで直結。
「ナカダイ渋谷市場」
4/26-5/20

渋谷ヒカリエ8階、「Creative Lounge MOV」内で開催中の「ナカダイ渋谷市場」へ行ってきました。
既にオープン以来、多くの方が詰めかけている話題の渋谷ヒカリエ8階は、ギャラリーなどの並ぶアート関連のフロアとなっていますが、その中でもとりわけ興味深いスペースがあるのをご存知でしょうか。
それが「ナカダイ渋谷市場」です。
ナカダイとは前橋で産業廃棄物を扱う処理業者ですが、そのいわゆるゴミを材料、つまり「ソーシャル・マテリアル」と捉え、新たな価値を与える取り組みを続けています。

ようはここに廃棄物はありません。それらは全て一つの有益なモノ、また商品として販売されているわけです。
まずは「マテリアル・ライブラリー」です。ここでは細かく裁断されたプラスチックからガラス、木、セラミック、はたまた真鍮から銅コイルなどを100グラム単位で購入出来ます。

よくホームセンターなどでネジや部品の量り売りを見ますが、そこからさらに一歩踏み込み、素材、しかもかつては廃棄物であったものが売られているという仕組みです。

またもっと分かりやすいのが、廃棄物をクリエイターやエンジニアの手を介することで、オブジェやアクセサリーに変化させた「モノ・ファクトリー」です。

ご覧の蝶ネクタイやブローチなども元々は廃棄物です。

それらは決して細かい手のこんだものではなく、例えば一ひねり、またちょっとした作為だけを加えているという点も重要ですが、廃棄物をこのような形で再生出来るとは思いもよりませんでした。
究極に細分化された廃材という素材をどう利用するのか、それは受け手にも問われているのかもしれません。
ナカダイではWEB上でも活動を続けていて、そこでもマテリアルを購入可能のほか、実際にそれをどう利用しているのかを紹介するコーナーなどもあります。
モノ・ファクトリー@ナカダイ (@nakadaicoltd)
素材を向き合い、頭をひねりながら何に利用出来るのかと考えてみるのもまた面白いのかもしれません。
トークイベント「がれき×クリエイティブ」
日時:5月20日(日) 13:00 〜15:00
場所:ヒカリエ 8/ COURT http://www.hikarie8.com/home.shtml
主催:株式会社ナカダイ、株式会社ロフトワーク、Creative Lounge MOV
協力:環境省
出演者:竹本佳嗣(コクヨファーニチャー株式会社 空間構築タスク課長)、土谷貞雄(無印良品くらしの良品研究所)、中台澄之(株式会社ナカダイ 前橋支店支店長)、林千晶(株式会社ロフトワーク代表取締役)
日時:5月20日(日) 13:00 〜15:00
場所:ヒカリエ 8/ COURT http://www.hikarie8.com/home.shtml
主催:株式会社ナカダイ、株式会社ロフトワーク、Creative Lounge MOV
協力:環境省
出演者:竹本佳嗣(コクヨファーニチャー株式会社 空間構築タスク課長)、土谷貞雄(無印良品くらしの良品研究所)、中台澄之(株式会社ナカダイ 前橋支店支店長)、林千晶(株式会社ロフトワーク代表取締役)
いわゆるアートとして捉えると少し違うのかもしれませんが、この発想、価値の転換こそ、クリエイティブ活動の原点ではないでしょうか。

期間限定の特設コーナーです。ご紹介が遅れましたが、次の日曜、5月20日まで開催されています。
「ナカダイ渋谷市場」 ヒカリエ「Creative Lounge MOV」
会期:4月26日(木)〜5月20日(日)
休館:会期中無休
時間:11:00〜20:00
住所:渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ8階 KOKUYO FURNITURE
交通:東京メトロ副都心線・半蔵門線、東急田園都市線とB3で直結。JR線、東急東横線、東京メトロ銀座線、京王井の頭線と2Fペデストリアンデッキで直結。
「川内倫子展」 東京都写真美術館
東京都写真美術館
「川内倫子展 照度 あめつち 影を見る」
5/12〜7/16

東京都写真美術館で開催中の「川内倫子展 照度 あめつち 影を見る」へ行ってきました。
2002年に第27回木村伊兵衛写真賞を受賞して以降、国内外のギャラリーなどでも展示を重ねてきた写真家の川内倫子ですが、意外なことに首都圏の美術館では初となる個展が始まりました。
出品は2011年に発表された「イルミナンス」の他、最新作「あめつち」や「影を見る」などの写真、もしくは映像、計78点です。
必ずしも広いとはいえない写美の空間ではありますが、川内の制作の『今』を知ることの出来る内容となっていました。
展示は「イルミナンス」からはじまります。光の「照度」を意味するというこのシリーズですが、確かにいずれの作品からも川内の光に対するセンス、またその美意識に感心させられます。

「無題」シリーズ「Illuminance」より 2007年
冒頭の一枚、おそらくは歩道橋の階段を上がる中学生の姿を捉えた作品では、中央に光の粒が帯状に連なることで、まるで祭壇のような神々しさを感じないでしょうか。
またバイクのサドルを捉えた作品にも要注目です。サドルのミラーには強い光が反射し、幻影のような背景の闇と美しいコントラストを描いています。
半ばトリミング的にモチーフを捉えることで、その背景となる空間や時間の意味を排し、事物そのものから放たれる色と光を、驚くほど高い純度を持って浮かび上がらせていました。

「無題」シリーズ「Illuminance」より 2009年
なお「イルミナンス」では二面のスクリーンを用いた映像も見逃せません。
ここで川内は同一の映像を二つの画面へタイミングをずらして映していますが、それが不思議にも写真作品では全体としてあえて除かれていた一定の物語性を与えることに成功しています。

「無題」シリーズ「Illuminance」より 2009年
渋谷のスクランブルに集う人々と巣に群れるアリの大群、ミラーボールに映る光と輝かしい夕陽、そして解体場でさばかれる食肉とパワーショベルが地面を掘る様子などが左右に写されていましたが、それら本来的に関係のない光景が、あたかも何からの繋がりを持つかのように見えてくるのではないでしょうか。
日常的でかつ一見するところ取り合わない個々の素材が、組み合わされることで意外性のある新たなイメージが生み出されます。それこそまさに川内が海外でよく指摘されるという「俳句」の世界に近いのではないかと思いました。

「無題」シリーズ「あめつち」より 2012年
さて「イルミナンス」を超え、35ミリフィルムの「イリディッセンス」などを経由し、最期に待ち構えているのが新作の「あめつち」と「影を見る」です。
まずはやや暗がりのスペースに向かい合うようにして映された二面の映像作品に目が向くのではないでしょうか。
「あめつち」では阿蘇の野焼きの様子が映されているのに対し、「影を見る」では冬の湖の上を回転しながら渡り鳥の光景が淡々と映し出されています。

「無題」シリーズ「あめつち」より 2012年
また「あめつち」の写真では野焼きとともに神楽、またプラネタリウムの星空などの軌跡が取り込まれています。
燃え盛る炎に儀式、そして水辺に大地に生き物、また空を超えた宇宙へと向かう光景は、まさに我々を取り巻く万物そのものに他なりませんでした。
「Illuminance/川内倫子/フォイル」
身近な事物を切り取り、そこに潜む輝きを取り出しながら、自然や生き物と響きあわせることで作られる写真の一大叙事詩とも言えるスケールの大きな世界、是非とも味わって下さい。
7月16日までの開催です。これはおすすめします。
「照度 あめつち 影を見る/川内倫子/青幻舎」
「川内倫子展 照度 あめつち 影を見る」 東京都写真美術館
会期:5月12日 (土) 〜 7月16日 (月・祝)
休館:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌火曜日休館。)
時間:10:00〜18:00 *毎週木・金曜日は20時まで。(入館は閉館の30分前まで。)
住所:目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
交通:JR線恵比寿駅東口改札より徒歩8分。東京メトロ日比谷線恵比寿駅より徒歩10分。
「川内倫子展 照度 あめつち 影を見る」
5/12〜7/16

東京都写真美術館で開催中の「川内倫子展 照度 あめつち 影を見る」へ行ってきました。
2002年に第27回木村伊兵衛写真賞を受賞して以降、国内外のギャラリーなどでも展示を重ねてきた写真家の川内倫子ですが、意外なことに首都圏の美術館では初となる個展が始まりました。
出品は2011年に発表された「イルミナンス」の他、最新作「あめつち」や「影を見る」などの写真、もしくは映像、計78点です。
必ずしも広いとはいえない写美の空間ではありますが、川内の制作の『今』を知ることの出来る内容となっていました。
展示は「イルミナンス」からはじまります。光の「照度」を意味するというこのシリーズですが、確かにいずれの作品からも川内の光に対するセンス、またその美意識に感心させられます。

「無題」シリーズ「Illuminance」より 2007年
冒頭の一枚、おそらくは歩道橋の階段を上がる中学生の姿を捉えた作品では、中央に光の粒が帯状に連なることで、まるで祭壇のような神々しさを感じないでしょうか。
またバイクのサドルを捉えた作品にも要注目です。サドルのミラーには強い光が反射し、幻影のような背景の闇と美しいコントラストを描いています。
半ばトリミング的にモチーフを捉えることで、その背景となる空間や時間の意味を排し、事物そのものから放たれる色と光を、驚くほど高い純度を持って浮かび上がらせていました。

「無題」シリーズ「Illuminance」より 2009年
なお「イルミナンス」では二面のスクリーンを用いた映像も見逃せません。
ここで川内は同一の映像を二つの画面へタイミングをずらして映していますが、それが不思議にも写真作品では全体としてあえて除かれていた一定の物語性を与えることに成功しています。

「無題」シリーズ「Illuminance」より 2009年
渋谷のスクランブルに集う人々と巣に群れるアリの大群、ミラーボールに映る光と輝かしい夕陽、そして解体場でさばかれる食肉とパワーショベルが地面を掘る様子などが左右に写されていましたが、それら本来的に関係のない光景が、あたかも何からの繋がりを持つかのように見えてくるのではないでしょうか。
日常的でかつ一見するところ取り合わない個々の素材が、組み合わされることで意外性のある新たなイメージが生み出されます。それこそまさに川内が海外でよく指摘されるという「俳句」の世界に近いのではないかと思いました。

「無題」シリーズ「あめつち」より 2012年
さて「イルミナンス」を超え、35ミリフィルムの「イリディッセンス」などを経由し、最期に待ち構えているのが新作の「あめつち」と「影を見る」です。
まずはやや暗がりのスペースに向かい合うようにして映された二面の映像作品に目が向くのではないでしょうか。
「あめつち」では阿蘇の野焼きの様子が映されているのに対し、「影を見る」では冬の湖の上を回転しながら渡り鳥の光景が淡々と映し出されています。

「無題」シリーズ「あめつち」より 2012年
また「あめつち」の写真では野焼きとともに神楽、またプラネタリウムの星空などの軌跡が取り込まれています。
燃え盛る炎に儀式、そして水辺に大地に生き物、また空を超えた宇宙へと向かう光景は、まさに我々を取り巻く万物そのものに他なりませんでした。
「Illuminance/川内倫子/フォイル」身近な事物を切り取り、そこに潜む輝きを取り出しながら、自然や生き物と響きあわせることで作られる写真の一大叙事詩とも言えるスケールの大きな世界、是非とも味わって下さい。
【関連イベント】
対談「内藤礼(現代美術作家)×川内倫子」
日時:2012年5月25日(金) 18:30〜20:00
対談「原田郁子(音楽家)×川内倫子」
日時:2012年6月22日(金) 18:30〜20:00
ともに会場は1階ホール(定員190名)。要展覧会半券。受付は先着順で当日午前10時より1階受付にて入場整理券を配布。
対談「内藤礼(現代美術作家)×川内倫子」
日時:2012年5月25日(金) 18:30〜20:00
対談「原田郁子(音楽家)×川内倫子」
日時:2012年6月22日(金) 18:30〜20:00
ともに会場は1階ホール(定員190名)。要展覧会半券。受付は先着順で当日午前10時より1階受付にて入場整理券を配布。
7月16日までの開催です。これはおすすめします。
「照度 あめつち 影を見る/川内倫子/青幻舎」「川内倫子展 照度 あめつち 影を見る」 東京都写真美術館
会期:5月12日 (土) 〜 7月16日 (月・祝)
休館:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌火曜日休館。)
時間:10:00〜18:00 *毎週木・金曜日は20時まで。(入館は閉館の30分前まで。)
住所:目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
交通:JR線恵比寿駅東口改札より徒歩8分。東京メトロ日比谷線恵比寿駅より徒歩10分。
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