Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

狂言風オペラ「魔笛」めっちゃ面白かったです!

2011年10月20日 01時20分33秒 | Weblog
今日は、狂言風オペラ「魔笛」に行ってきました。
始まってすぐに大笑い。
声出して、おなか抱えて笑うくらい面白かったです。
なのに、モーツァルトの魔笛もちゃんとなぞっていて、
オペラの話もよくわかるし、登場人物の描き分けが(一人二役だったりするのに)よくわかる。
パパゲーノにあたる「太郎」さんは、ホールの客席、
ちょうど私の横をだ~~~~っと走り抜けて行きました。

ブレーメンのカンマーオケと鼓のおじさんのアンサンブルも迫力あったし、
夜の女王の茂山逸平さんも、すごい役と演出なのに、
(これを素人がやるとキタナクなるような役でしたが、)たいへんおもしろく、
もう、どんどん引き込まれていきました。

そして、なぜか最後、狂言のみなさんの声がホールのあちらこちらに
響きわたった時、ジ~ンとするものがあって、涙も出そうになりました。

魔笛は好きなオペラだから今まで、きっと50回くらいは見てるはず。
ウィーンのフォルクスオパーの魔笛も好きだったし、
演出によっては、「夜の女王はかわいそうなひとなんだなぁ」と思うことはあっても、
涙が出るような魔笛はなかったなぁ。

なのに、客席に若干の空席が見える。
関係者の方に聞いてみると、
「観た人はみんな楽しさやよさをわかってくれるけど、
来る前に何か抵抗があるみたいで。」とのこと。

わからなくもないです。
オペラ好きは狂言でなくて歌が聞きたいし、
狂言好きはあの制限された舞台の中で見える想像の空間が好きだったり、
またどちらも、それ専用の台本も音楽もある。
だから、あえて混ぜなくてもいいじゃないか、と思うのだろう。

でも、正直へたなオペラを見るよりずっといい。

まだ、25日に横浜みなとみらいホール(小ホール)
26日に新国立劇場(中劇場)で公演があります。

東京方面のみなさん、ぜひぜひご観賞ください。
お勧めです。(特に子供さん!オペラと狂言両方のとてもよい導入になります。)

今日は、私が誘った人、別ルートできた知人含め、8人だったけど、
もっとみんなに勧めて大人数で行けばよかった!
ほんま、おもしろかったです。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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ブレーメンでも大ウケでした (Aki)
2011-10-20 02:29:52
ドイツの方々はドイツ語字幕を見ながらでしたが、それでも面白さは十分伝わったようで皆さんよく笑ってました。満席のお客さん達からの拍手もすごかったです。最後の「俵を重ねて面々に~」の部分が思い切り「和」の締めでカッコよかったですよね。
それもよかったけど (はに~)
2011-10-20 12:08:46
こちらはもちろん字幕なしでしたが、時期がきたら再演してほしいくらいですね。
本当に楽しかったです。

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