極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

デジタルクッキングな生活

2011年06月23日 | 省エネ実践記



【蒸すクック進化論】

                                    

   けっこうなディナーだ。料理は文句ないし、
  量もたっぷり。前々からいつも夢見て
  いたようなやつ。そしてそいつは僕らが大事な話を
  しているあいだ、繰りかえし繰りかえしやってきた。
  いや、僕らがその話をしていないときにだって、
  そいつはそこにちゃんといた-牡蛎の中に、仔羊肉の中に
  ソースの中に、上等な白いリネンの中に、フォークや
  ゴブレットの中に。そいつは僕に言った、ここにあんたの人生がある、楽しめよ、と。
  こういう詩が書きたいがために僕は生きていたんだ! それから
  ぱっと燃え上がるデザートの中の酒精に出会うために-
  炎が勢いよく立ち上がるが、それも
  力つぎたみたいに、すぐにしぼんでしまう。

   そのあと家まで車を運転しながら、僕のあたまは
  食べ過ぎでぼおっとしている。まるで豚じゃないか! 今後あの
  男になんといわれても、まったくひとこともないよな。
  ズボンをはいたままでベッドカヴァーの上に寝てしまう。
  しかしそれでも眠る前に狼たちについて、そして
  森の中の蒸し暑い一日について考えもする。
  僕の生命は森の空き地の杭に縛りつけられている。
  僕が肉づきのいい首をむぎ出しにするために首を
  曲げようとしても、まるで動くことがでぎない。
  僕にはエネルギーがないんだ。やつらに
  腹を狙わせろ、燃え上がる目を持った
  鉄の兄弟たちに。
  一晩のうちにここまで来てしまうとはね!
  そうはいっても、僕は食べやめることができなかったんだ。

         
                       『取 引』(Commerce
                 レイモンド・カーヴァー 村上春樹 訳

 

 

 

【アスパラガスとオランデーズソース】

準備時間:5分/調理時間:15分

・アスパラガス 1束
・無塩バター  大さじ10杯(1スティックプラス大さじ2)
・卵の黄身   3個
・レモン汁   大さじ1杯
・塩      小さじ1 / 2杯(塩バター使用時は不要)
・唐辛子少々

1.アスパラガス頭部5~7センチメートル下の皮を野菜ピラーで皮を剥
 く
水をカバー付き平容器
の汽水10ミリメートル程度入れ浸けておく(付
 け根は切り落とす)。
2.オーランダソースは、予めバターを溶かし卵黄、レモン汁、塩、唐辛子
 を混ぜ、ミキサで20~30秒攪拌。
3.蒸すクック容器にアスパラを入れ電子レンジ柔らかくなるまで加熱する。
 加熱時間は5分程度とし状態で加減する。
4.お皿にアスパラガスを盛りつけオランダソースを注ぐと完成。


※オランダソース抜きのレモン汁ドレッシングの塩茹でアスパラへのアレン
 ジ可能(上写真)。

 



【電子レンジオーブン時代】

 

従来、一般の電子レンジによる食品の加熱原理は、マイクロ波による誘導加
熱による。食品中に含まれる水分子がマグネトロンから放出される2.45GHz

電磁エネルギ-を吸収し振動摩擦し食品を加熱する。金属はマイクロ波を吸
収しない(ファラデーゲージ現象)。従って、炭素繊維、籾殻、セラミック
木材などを練り込む、またはサンドイッチ構造にすることで百℃以上に加熱
することも可能だ。そう思っていたらやはりその手の商品化は進んでいた。

とすると、家庭内加熱調理はすべてこのマグネトロンですませることが可能
だ。余分なものを加熱することもなく、必要なものだけ直接加熱できた上に
焼き目もつけることができる。

ところで、電子レンジで茹でもの処理するには、きっちりと注水量をCC(ml)
単位で計量記録しておく必要があることを反省している。実はここがデジタ
ルゆえんで、加熱対象の量や注水量、加熱時間を明確に数値化することなん
だ。つまり、それを怠ると茹でむらができるからだ。カップ1杯、スプーン
小さじ1杯というアナログな時代はもう古いというわけだ。それから、大き
めの電子レンジの選択と電子レンジの台数を2台以上にする必要があること
に気づく。茹で蒸しの場合5、6分程度処理する必要があり、その間手待ち
になるからその手待ち時間に、別の調理食材を処理すれば無精なわたしには
好都合というわけだ。ひっとしたらご飯も電子レンジで電子ポットからお湯
を取り入れ専用の電子レンジ用ご飯釜に入れ美味しいご飯が炊けるという算
段だ。パンも焼けるかもしれない。


電子レンジオーブン2台セットが商品化される時代ということと、ひよっと
すると、大きな食堂なしで家庭でも、職場でも個食する‘デジタルキッチン
革命
の渦中にいることを確信するわけだ。いや、移動用ソーラ発電装置と
セットで野外料理も電子オーブンレンジで楽しめる時代かもしれない。

 


 

 

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