極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

寒い夜の牛煮込み

2012年12月04日 | 時事書評

 

 

  




       人類の滅亡と地球の滅亡の時に降るかこの小糠雨 / 柳澤美晴

  

小糠雨が似合う季節、それも都会のイルミネーションでキララッラといくつもの細筋が輝やく
宵闇迫る時
間帯。何かに追われ(プレッシャ)、出張で宿泊先を目指すも飛行場・駅のプラッ
トフォーム、街路樹、歩
道、ネオンサインが猥雑に含む夕暮れが、「もみつけか柳の髪にこぬ
雨」のように好きだ。人類の、地球
のそのどちらの滅亡に際してもこの小糠雨は充分に耐える
言葉として。そういえば、アデルの歌う「スカイフォ
ール」の主題歌(『空が崩れ散るとき』)
との極性をなしていることに気づかされたのはこの歌人のお陰。愛するものを失う魂の衝撃に
日本人は暗闇迫る小糠雨に打たれることを由としする理由(わけ)を歌ってくれている。

 

【イタリア版食いしん坊万歳:牛肉の煮込み料理】

  Stufato

今夜は凄く冷え込んだ。最近は牛筋おでんがテーブルに載る。なにを食べたっけ。えぇ~っと、
ムチ大根サラダに、おでんに、それと彼女風豪華牛丼だ。忘れるところだった。痴呆症?そ
んなことないと落ち着かせ、筋肉おでん、牛丼の流れからイタリアンの牛肉とセロリ、人参、
玉葱で赤ワインをシチューする牛煮込みを思い浮かべた。そこでレシピ。ただし六人前。そし
て、ポイントはワインの品質が肝。

材 料:牛肉 800g、ローレル 4枚、セロリ・人参各々1本、赤ワイン 2杯(グラス)、エキ
       
ストラバージンオリーブ油・ 塩、トマトソース・チリペッパ 適宜

作り方:肉をざく切りし、タマネギ、セロリ、ニンジンをみじん切りしに大鍋にオリーブオイ
        ルで炒める。赤ワインを加え、ゆっくりと蒸発させて、次にトマトソース、ローリエ
        を追加し、沸騰させる。塩とこしょうを適量加え、コトコト煮込む。揚げポレンタ(
        四角)黒パンなど添えいただければなお結構。  

このようにイタリアンだけでなく、小鉢に入れたランチ用のカレーシチュー煮麺(にゅうめん)
も浮かんだ。
カレーだけでなく、豚キムチや東南アジア風や例の食べるオリーブオイル「トマ
ト&ガーリックinオリーブ
オイル」(『オリーブを巡る旅』)を使ったナポリ煮麺?などもい
いではないかと。こんな冷え込みには、暖
かで身体が温まる食事を取ることで、食べるウォー
ムビ゛ズ
warm biz)
を積極的に試食していこうと思う。

 
  食べるウォームビズ煮麺ランチ


【アレルギーとデフレーション】

わたしには大腸菌の抗生物質にアレルギー反応を起こすいわばリトマス試験紙のような身体。
とくに、薄暗い密室で畜養するブロイラーに大量の抗生物質を餌に混ぜ投与された品質には鋭
敏に反応し、例えば、ケンタッキーのフライドチキンならセーフで、大吉の焼き鳥はアウトで
あったりとする体験でそういう知恵がついた。なので、最近は内食中心で家で出される鶏肉に
反応することが全くといってなかったが、夜になると陰部の痒みひどいので、といっても、酷
い膨疹・丘疹ができるわけではないが大変不快で精神を散漫させる。思い当たる節は、昼にコ
コスで外食した、ジェノヴァソースのチキングリルが心当たり(※他の原因や複合も考えられ
るが経験上で判断)。なによりも驚くのは、飲酒運転厳禁も背景に外食をしなくなっているの
で世情に疎くなっているというわけではないが、値段の安さ、デフレーションの蔓延だ。



話はそれる。ここでおさらい、ここでいうデフレーションとはデジタル革命の基本特性の第四
を背景とした物価下落現象をさす。ここで、経済成長を考えてみる。その基本源泉とは(1)

労働人口の増加(2)資本蓄積(ストック)(3)技術進歩、そして、この三つの成長の源泉
の寄与度、つまり成長会計の経済成長率は、技術進歩率+資本分配率×資本ストックの増加率
+労働分配率×労働人口の増加率として求め参考値にされる。なお、「労働人口の増加」の寄
与度=労働分配率×労働人口の増加率、「資本ストックの増加」の寄与度=資本分配率×資本
ストックの増加率「技術進歩」の寄与度=全要素生産性の増加率で全要素生産性は直接計測で
きないので「残差」から推計されている。

ここ20年それまでと違った経済動向となっているのだ。名目上の労働力、資本ストック維持
若しくは微動下で急速な技術進歩が進んでいるにもかかわらず、所得がかならずしも増えない
状態が続く。もっとも、三角貿易で潤う南部に対し、雇用維持から奴隷解放を主張する北部と
国家を二分する南北戦争を経験した米国のように、全球的な技術革新が先進諸国の労働者の雇
用不安を、また国内経済の急速な変貌で国土保全を脅かし、技術進歩による急速なデフレーシ
ョンの浸透波及は、国民経済の財政規律を根底から覆す時代を到来させる。ハードなストック
の陳腐化と同時に、減価償却期間縮小化が進行し労働の見かけ上の価値を下洛させる。つまり、
技術進歩速度に逆相関し、国家財務上の収入減少、負債部の時価低下を起こしている。これを
財政秩序の弛緩と見ず、正当な労働の価値への是正の動きを「財務規律破壊」とみる、あるい
は百歩譲り懸念する現状にある。

話を戻そう。ようするに価格下落競争で、安全・安心が脅かされる、ひとつの畜養工程での抗
生物質の多用する有り様に疑いをもっていることであり、またそのことは、そこに来る顧客の
所作がいかにも劣化し、有り体に言えば急速に「ひとが悪くなる」「人間関係がぎすぎすする」
そんな世情に変化してきている。つまり、「お銭々が先か、所作の鍛錬が先か」とハムレット
状態で観察している自分がそこにいる。

※新しい時代の財務会計に新ノンリコースローン(世代的変動対応会計処理)、有り体に申せ
ば負債の棒引き制度。

 

【特殊な金属、前進する有機エレクトロニクス】

カーボンナノチューブやグラフェンに代表されるカーボン系材料は、そのネットワークの持っ
ている、低次元性、ナノメートルスケールの微細性、高い電子輸送特性からポストシリコン材
として注目されて、といっても。グラフェン自身は半導体ではなく、特異な分散関係を持つ
金属で、そのままでは半導体材料として用いることはできない。このほど産業技術総合研究所
はグラフェンの半導体デバイス応用の鍵となる、グラフェンの半導体化が、2層グラフェンと
イオン性分子からなる複合構造体で実現できることを理論的に明示する。

さらに、同時にグラフェン面に吸着させるイオン性分子種の選択で、半導体化された2層グラ
フェンの伝導特性を制御することを実証し、グラフェンを用いた半導体デバイス設計指針を理
論的に提示する。実際の半導体デバイスは、基板上のグラフェンと電極金属との接合させ、こ
の異種物質の複合構造の有用性を、今回発明した電子構造制御法で検証し、あわせてイオン性
分子吸着グラフェンの伝導特性の検証も実施するという。このことで、現在よりさらに簡素に
半導体を製造することができるため、今後さらなるデジタル革命の進展に繋がる(この件は「
デジタル革命渦論(かぶん)」へ掲載する予定)。
 

中村勘三郎が、5日午前2時33分、急性呼吸窮迫症候群のため、東京都内の病院で亡くなる。
57歳という。ランチで打ち合わせた御仁と同い年。「明日は我が身」は同席時の挨拶だった
が、已矣哉、宜なり。ご冥福をお祈りする。

                                       合掌

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