絶えきれず ニ歩後退の 吾よりも 追い詰められた 若者が眠る
【家畜・家禽伝染病の蔓延】
政府は25日からワクチン接種を開始。消毒と殺
処分の3本立て対策で臨んでいるが、終息まで
の期間や被害規模が過去最大となるのは確実だ。
政府はワクチン接種対象地域を広げるなどして
いるが「当局の防疫対処能力が限界に来ている
のではないか」(聯合ニュース)との指摘も出
ている。対策本部によると、国内で豚は1千万
頭牛は340万頭を飼育。殺処分は全体の3.4%で
牛・豚肉価格にまだ大きな変動はない。
一方、日本の非政府組織(NGO)「救え!北朝
鮮の民衆/緊急行動ネットワーク」(RENK)代
表の李英和関西大教授に入った情報によると、
北朝鮮でも口蹄疫が発生しているという。協力
者の話では、1週間ほど前、平壌東部の江東郡
九賓里にある畜産団地で発生し、家畜が死んで
いるという。
この口蹄疫ウイルスが、昨年春に日本の宮崎県
で発生した口蹄疫ウイルスと遺伝子配列がほぼ
同一だと朝日新聞が8日に報じている。同紙に
よると、日本の農林水産省が韓国政府の分析結
果、韓国で大流行している口蹄疫ウイルスの遺
伝子配列の99%以上が宮崎の口蹄疫ウイルスの
遺伝子配列と一致すると明らかにしたと伝えた。
韓国政府当局は当初、今回の口蹄疫発生初期に
ウイルスが東南アジア地域から流入したと推定
するという見解を明らかにしていた。
昨年4~7月に宮崎県では口蹄疫で約28万9000頭
の牛と豚などが殺処分された。当時農林水産省
の検証委員会は中間報告書で、アジア地域の口
蹄疫発生国から日本に流入したとみられると推
定した。感染ルートを特定することはできなか
ったが、宮崎空港と仁川空港を結ぶ週3便の直
行便で往来する人と物を通じて流入した可能性
にも言及された。
一方、日本の農林水産省は韓国からの口蹄疫流
入を遮断するため空港と港湾などに対する検疫
を強化することにした。宮崎空港は空港建物出
入口と国際線搭乗通路に農家で使う消毒用マッ
トを敷き、韓国語と英語など4カ国語で協力を
要請する看板を立てた。福岡市の博多港国際タ
ーミナルは釜山から到着した快速船から降りる
乗客らの靴を消毒するためのマットを常設する
ことにしたという。
直感的にこれは非常にまずいことになったと思
うと同時に韓国政府への批判が高まり、北朝鮮
政府の対応如何では一挙に朝鮮半島の情勢が一
気に悪化する可能性が出てくるだろう。このよ
うに考えてみると『嵐と秋葉の年頭目標』の予
感の序章ともいえる。この件で言えることは「
口蹄疫」にしろ「鳥インフルエンザ」にしろ、
全球的規模での交通量の急増と人類の生態系へ
の影響力が引き金となっていることが明確にな
りつつある。豪州やドイツの洪水が報道されて
いるように地球温暖化(=自滅型社会現象)が
予測を超えて顕在化してきている。日本政府は
党内派閥の煩瑣なことに拘泥するのではなく、
中長期的な指針を持って行動で示すべきだ。
韓国で家畜伝染病の口蹄疫が全土へ広がる勢い
だ。韓国農林水産食品省は11日、感染拡大によ
り、殺処分された家畜が140万頭を超えたこと
を明らかにした。これは宮崎の約5倍に相当。
内訳は、牛約11万頭、豚約129万頭、ヤギ約3
千頭、鹿約1千頭。これらは4種類全体の約
10.3%にあたるという。 韓国政府は昨年、家
畜疾病危機警報を最高の「深刻」に格上げし、
対策本部を設置。事実上の非常事態に相当する。
11月に東部の慶尚北道安東市の農場で初めて豚
の感染が確認され、その後、約200キロ離れた
北西部の京畿道や北東部の江原道に拡大。28日
には中部・忠清北道でも確認、これまで4道と
仁川市の5広域自治体の29市郡で発生。政府は
畜産関係車両の移動が拡大の原因とみている。
【山葵を練り込む】
アリルイソチオシアネート(allyl isothiocyanate;
アリルイソチオシアナートあるいはイソチオシ
アン酸アリル)は、ワサビ、カラシ、大根など
アブラナ科の植物に含まれる辛味成分である。
カラシ油から得られる精油成分であり、これ自
体を「カラシ油」と呼ぶこともある。植物に直
接は含まれず配糖体(シニグリン)として存在
し、すりおろすなどして酸素に触れると酵素ミ
ロシナーゼの影響で生成する。植物の老化を早
めるエチレンガスを抑制する効果がある。イソ
チオシアン酸エステル類(R・N=C=S)は天然
ガイシ(芥子)中に配糖体(図1)として広く
存在し、特有の強烈な刺激臭をもっている。ア
リルイソチオシアネートは1959 年にイソチオ
シアネート類から分離され,新たに食品添加物
に指定された。食品香料としての用途のほかに、
近年は食中毒菌に対する抗菌性が注目され、各
種の製剤の開発も行われている。適量の摂取は、
抗癌作用、抗菌作用などの効果を示すが、大量
に摂取すると有害で、1996年には兵庫県で牛が
中毒を起こした。人工的にはチオシアン酸カリ
ウムとヨウ化アリルから合成する。
製法としては、合成法とガイシからの抽出法が
あるが、現在では主として合成法により製造さ
れる。
・合成法:塩化アリルとチオシアン酸塩をエタ
ノール中で加熱反応させ,生じたイソチアン酸
アリルを蒸留して沸点148~154℃ の留分をとる
(図2)。
・抽出法:黒ガイシ,白ガイシまたは日本産ア
リルイソチオシアネート(Allyl isothiocyanate)ガイ
シを圧搾して脂肪油を除去したのち、そのかす
を磨砕、温湯を加えて酵素分解し、水蒸気蒸留
する。
国内では日本テルペン化学が生産している。同
社は1919年にしょうのう、しょうのう油の加工
から発足し、第二次大戦後はテルペン分野の総
合的な研究開発を基礎として広範囲な有機ファ
インケミカル分野で、医療、農薬、香料、有機
過酸化物などに進出。国内需要は生産・輸入量
と同じく約30トンである。用途はワサビ、カラ
シなどの香辛料用の食品香料であり、練りワサ
ビ、練りカラシなどに広く使用されている。
強い臭気と刺激性があり、添加量はごく少ない。
近年、本品の抗菌性が注目され、各種の用途展
開がされている。食中毒菌である大腸菌やサル
モネラ菌、腸炎ビブリオ、黄色ブドウ球菌など
をはじめとする各種細菌類や、カビ、酵母など
に対して強い抗菌力があるとされ、抗菌剤とし
て水系製剤、水系粉末製剤、フィルム製剤、カ
プセル製剤などの開発が行われている。
洋辛子、唐辛子や茶カテキンなどと殺菌、防黴
効果が確認されているのため、塗料、フィルム
などの薄膜として練り込む或いは多層膜形成し
使用する試みがなされている。アリルイソチオ
シアネート価格は、4,000~7,000 円/kg といわ
れ、国内売上高は2~3億程度であるが、消臭
ゴミ袋や日用品の抗菌グッツ、或いは今回の口
蹄疫などの伝染病の蔓延防止製品などとして有
効性が確認できれば用途はぐ~っと広がる。ま
た、用途形態別には、スプレー液にするか、フ
ィルムか、寿命性からみると比較的短時間の建
造物や建材への塗装と限定さるけれども、世界
市場に『Wasabi』として意匠商標として独占的
に販売できれば2百億円規模の市場が誕生する
可能性は充分にあるように思える。
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