極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

スルメイカと日本の再生Ⅴ

2010年01月15日 | EMF安全保障


突然と 冬空仰ぎ ぼやきたる 気まぐれ天使 待てど降り来ぬ 



                  
             

【日本の再生:太陽光発電普及促進】

広島県の位置


風力発電や太陽光発電は地球温暖化を防ぐ救世主
のように言われ、「光」の側面だけが強調される
一方、「陰」の側面の品質とコストに関する問題
点がほとんど無視されている。製品には「良品」
と「不良品」あるいは「くず」の区別があるが「
電気」という商品になると区別がぼやける。日本
の風力発電の年間利用率は約25%。太陽光発電も
夜や曇りの時に機能しない。民主党政権はこれら
自然エネルギーを電力会社に強制的に買い取らせ
ようとしているが、そのつけは一般の消費者に回
ってくる。国が自然エネルギーを推進する以上、
経済的負担をどう吸収するのか国民に説明する義
務がある。風力・太陽光以外の水力発電の開発、
電気自動車の深夜電力の利用、住宅電化の推進、
モーダルシフト、通勤時の幹線道路のマイカー規
制などとの二酸化炭素削減政策の総合的な位置を
明確にしなければならないというのは正論である
が保守的でもある(伊東仁「私の視点」朝日新聞
/100113)。



太陽光で日本の電力をすべて賄うには、変換効率
10%として広島県(8,479.26km²)の広さが必要
だからこれでエネルギー問題は解決したとみて良
いだろう。残る課題は投資コストと設備維持コス
トを如何に下げるかが問題となる。例えば変換効
率を20%に上げることができれば、所要面積は1/2
となる。発電コストも1/2に漸近するだろう。そこ
は技術開発の成果如何である。量産効果によるコ
スト逓減できる。つまり、いかに量産させるかと
いうことになる。ここで提案してみたいのは、そ
の入口戦略である。北緯30°、南緯30°(海水温
度が18℃〜30℃)に囲まれ地域での太陽光発電変
換特区と定め日本とか該当国家及び地域と提携し
経済・技術支援を行い理想を実現する。

 

尚、天候が安定し太陽光発電に適した地域は緯度
とは関係なく支援していく。その具体例として、
このブログでも掲載(『茶の花とシチリア記Ⅵ』)
してきたが、1月5日、シャープは、エネル・グ
リーン・パワー社、STマイクロエレクトロニク
ス社と薄膜太陽電池の生産事業に関する3社合弁
契約を、独立発電事業に関する2社合弁契約を1
月4日に締結した。それによると、各々の合弁会
社を2010年 3月末までに設立後、イタリア共和国
シチリア州カターニア県に薄膜太陽電池の生産を
2011年初めから開始。年間生産能力480MW規模ま
での拡張を視野に入れ、第1次展開として年間生
産能力160MW 生産体制を整え、事業資金は、銀
行融資等に加えて、3社は最大7千万ユーロまで
均等出資するという。

カターニア県の位置 



生産された薄膜太陽電池は、シャープとエネル・
グリーン・パワー社の販売網を通じて、主に欧州
および地中海エリアにて販売される。また独立発
電事業に関しては、合弁会社ES Solar Farms S.r.l.
設立後、2016年12月末までに合計 500MW 以上の
規模となる複数の太陽光発電所を建設するという。
補足すると、シチリアで看た感想は風力発電設備
の稼働率が悪そうで、日照率が高く、エネルギー
変換機構として、『デジタル革命』の本質に近く
また『贈与経済論』の本質でもある太陽光発電の
普及が最も早い地域だと思い帰国した経緯がある。




この様な動きを国際協調で産助し、量産効果を生
み出すことで、早く良循環をつくりだし、ここで
生み出された収益を、電力貯蔵移動システムの開
発研究に振り向け、謂わばスマート・グリッドの
世界的展開に日本国政府が先導的役割を果たすこ
を期待する。大仰な言い方になるが『日本国憲法』
の前文の実現を果たしながら、欧米型金融グロバ
リゼーションから日本型共生グロバリゼーション
に転換させることが、わたし(たち)の願いであ
りまた野望だといえる。話しがでかくなったが、
当面(1)海洋掘削技術やトンネル掘削技術を含
む大容量電送システムと(2)積雪地域専用太陽
光発電システム(3)薄膜シリコン系・非シリコ
ン系太陽光(高効率)変換素子の研究開発の促進
できればと考えている。







醤酢に 蒜搗き合てて 鯛願ふ 我にな見えそ 水葱の羮
  
              長意吉麻呂/巻16・3829


【スルメイカ】



日本人になじみ深いスルメイカ(鯣烏賊、学名:
Todarodes pacificus)は、ツツイカ目(en)- アカ
イカ科(en)-スルメイカ亜科のスルメイカ属に
分類されるイカ(十腕形類)の一種。 ただし、
分類上、スルメイカ亜科をスルメイカ科として
アカイカ科の外に置く説もある。日本列島沿海を
中心とした北太平洋海域に分布し、古来、日本人
はこれを食してきた。今日においても最も多く消
費されている魚介類である。日本の魚介類消費量
の筆頭がイカで、そのイカの半数はスルメイカ。
世界のスルメイカ漁獲量の筆頭も日本であり、最
大消費国・最大輸出国ともに日本。最大輸出先は
米国。世界におけるスルメイカおよびイカ類の消
費の伸びは寿司の普及が関係している。日本にお
いてスルメイカは、1998年TAC(漁獲可能量
魚種に指定され、将来的に持続可能な水産資源と
して管理されている。

 スルメイカの再生産関係

 スルメイカの持続生産量

東アジアでは中国北宋時代以降、もしくは、遅く
とも日明貿易以降、日本産のイカとして知られて
いる準和名である「スルメイカ」は、墨を吐き、
群れる事から来る「スミムレ(墨・群れ)」が「
スミメ」を経て転訛したものと考えられ、平安時
代に編纂された辞書『和名類聚抄』に「小蛸魚 
知比佐岐太古 一云須流米」(ちひさきたこ す
るめともゐふ)との記述があり、かつては同じく
墨を吐く動物であるタコも「スミムレ」と呼ばれ
ていた。寿命は約1年であり、外套長約27~ 30cm
程度にまで成長。ツツガイ目に共通の特徴として、
体内に退化した透明で細長い軟甲を持つ。生体の
体色は多分に透明色の要素を持つが、興奮時には
全体的に赤褐色となる。水温5~27℃の間で生息
可能であり、比較的上層の海域で暮らす。



日本で鮮魚として出荷されるイカの中で最も安価
であり、そのため、日本人にとっては最も馴染み
深いイカである。刺身や寿司、焼き物・煮物に酢
の物、天ぷらやその他の揚げ物などのほか、内臓
を活かして塩辛でも食される。また、烏賊飯(い
かめし)や烏賊そうめん(いかそうめん)なども
人気の料理である。内臓と眼球を取り除き、天日
などで干したものを「するめ(鯣)」と言う。



 表 世界のイカ漁獲量

ただし「するめ」はスルメイカに限っての呼称で
はなく、高級とされるケンサキイカ、もしくはヤ
リイカのそれを「一番するめ」と呼び、スルメイ
カのそれは「二番するめ」と呼ばれる。また、ス
ルメイカは内臓を取り除かず丸干しとしても加工
される。塩辛では、能登地方の魚醤である「いし
る」の材料として、スルメイカとイワシの内臓が
使われている。



シャープのソーラではないが、イカの内蔵の一部
から液晶が作られていたのは本日の奇遇。『大還
暦までの旅日記』やね ^^;。ところで、養殖例は
聞いたことがない。共食いや食餌が難しいのか、
たまたまそうなのか研究事例はネット上で探せな
かった。しかし、栄養と健康からいうとイカは優
秀であることがわかる。特に、キチンはN-アセチ
ル-D-グルコサミンがβ(1-4)結合した直鎖型の多
糖類で、キチン質は、カニやエビの甲殻や昆虫の
外皮、イカ・貝などの軟体動物の器官、キノコな
ど菌類の細胞壁などの生体高分子(多糖類)
で、細
胞活性化、免疫力、自然治癒力増強作用、代謝
促進、血糖上昇抑制作用、コレステロール吸収抑
制と調整作用、発ガン物質、放射性物質と重金属
の除去作用、癌移転阻止、抗癌抗腫瘍作用、尿酸
代謝調節、通風予防改善作用、貧血改善、腎機能
改善作用、整腸消化促進、便秘改善作用、血液浄
化、抗血栓、血圧降下作用、抗カビ、抗菌、口臭
防止作用、肝機能増強作用、リウマチ、膠原病の
改善作用、カルシウム吸収促進、骨粗鬆症改善な
どが良いとされる。


 




なれずしをシークしている建前、醗酵食品となれ
ば、イカの塩辛ということになるが、イカの身は
上品な旨み。甘みはアラニンのアミノ酸、グルタ
ミン酸、イノシン酸が多く味が良い。ワタの方は、
様々な脂やペプチド、タウリン等味をつくる独特
の成分が多い。魚醤つまり、いかなご醤油、しょ
っつる、『いしり』などの魚醤があるが『いしり』
長期熟成により化学変化、酵素作用が起こり、
例えばヒスタミナーゼ等の酵素で分解され、ヒス
タミンが無くなることで旨味がでる
。機会があれ
ば、イカ醗酵の応用展開を考えてみたい。

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