極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

メルトダウンする権謀術数

2011年05月17日 | 時事書評


5月16日(月)21時58分 読売新聞
冷却装置、津波前に一時停止…東電詳細データ

※東京電力福島第一原子力発電所1号機で、東日本大震災による津波襲来の前
に非常用冷却装置が一時停止していたことが16日、東電が公表した大震災直後
のデータでわかった。東電は、この冷却装置が津波後に停止したとの前提で、
地震発生から16時間後に炉心溶融(メルトダウン)に至ったとする分析結果を
15日発表していた。冷却装置が正常に作動すれば、メルトダウンを遅らせるこ
とができた可能性もある。

【ポスト・メルトダウンと宰相】

権謀術数は、集団内における自身の地位・評価を高めるために、主に話術によ
って展開される場合が多い。日常の会話や主義主張を述べる際、自己の利益に
つながる情報を織り交ぜ、聞き手からの印象をいかに変化させるかという行為
この時織り交ぜる情報は事実に基づいた情報である必要はなく、虚実や他者の
悪評・誇張など、利己的な情報であればその真偽や適正は無関係
である。

要点は、いかに相手に情報を信じ込ませ、その情報を刷り込むかの一点である。
その為、権謀術数を用いる者は愛嬌・相鎚・大げさな身振り手振り・はっきり
とした口調・笑顔等を駆使し、好印象や強い印象・信頼を相手に刻もうとする。
いい印象が話し手に付加される事で、聞き手はその内容を真に受けやすくなる。
こうなると、話し手は利己的な情報を聞き手に受け入れさせる事が容易になり、
話し手に都合のいい行動へと誘導される事になる。詐欺師の騙しの技法ははそ
の例と言える。権謀術数は他者から自分への評価を高めたり、排斥したい他者
を陥れるのに用いられる。また、責任追及を回避する事にも使用される。

権謀術数とは結局は情報操作であり、事実を歪曲させる手法である場合が圧倒
的に多い。結果、様々な存在の評価・価値を誤認させる事につながる。これは
物事の合理性や効率を落とす行為であり、大抵の場合状況を悪化させる。



 
  
 現在の状態は裸の核燃料の水洗い状態で、とてもではないですが楽観を許
 す状態ではありません。と同時に、そのシリアスな状態を東電は実にスム
 ーズに社会に発表することにも成功してしまいました。今、大きなパニッ
 クなどは起きていません。それはそれで評価すべきことでもありますが、
 以前からこの連載で記していた通り「放射能慣れ」してしまった社会が、
 本当の核の怖さに不感症になってしまっていないか、正直なところ心配で
 す。 

                         『「2カ月後」のメルトダウン発表と内部被曝』
                伊藤 乾(日経ビジネス・オンライン

※「校庭等の空間線量率 3.8μSv/hの学校の児童生徒等の生活パターンから推
  定される児童生徒等が受ける実際の積算線量の試算について」(文部科学省



池上彰著の『先送りのできない日本』のサブタイトルに、”第二の焼け跡”か
らの再出発とあるが、第二次世界大戦敗戦、1989年の日米経済協議、2011年の
東日本大震災と‘第三の焼け跡’とするるわたし(たち)の見識とどの様にず
れているのかいまのところわからないが、民主党政権になって、今回の福島原
発事故への対応と先回の中国漁船衝突事件の対応と、太平洋戦争中の‘大本営
発表’と相似しているとの思いが拭えない。つまり、超国家農本主義イデオロ
ギーと同様、多少なりともソフト・スターリニズム(あるいは、ボリシェヴィ
ズム)のイデオロギーが残る集団主義者達と国家官僚達の政治権謀術数と保身
が織りなす‘劇場国家’を、わたし(たち)は見せつけられているのではない
だろうかと。



【HELP】

 


※図の中の数字は兆円

【移動式太陽光発電が注目されている】



移動式の太陽光発電装置が、東日本大震災を機に注目を集めている。比較的コ
ンパクトな上、車輪付きで運びやすいことから、災害時に避難所で利用するこ
とを想定し、地方自治体などから問い合わせが相次いでいることはこのブログ
で相光技研の移動式太陽光発電機を掲載してみたが、震災後の動向として‘ソ
ーラパネル’や‘ソーラステーション’への関心が拡大している。


※「太陽電池に関するニュース記事

ところで、時代はと問われれば、‘ソーラーステーショーンのカンブリア爆発
期だ’と即座に答えるだろう。その意味で極めて楽天的ではいる。



 

サンジェルマン(GENTOS)G-POWER「DYNAMOSTATION」LEDソーラーダイナモステーションH-629B 

  

  

                                               

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする