勝利の女神

　勝利の女神とは何か？この言葉の根拠は何か？どうも、サモトラケのニケ像に代表される、古代ギリシャの女神信仰に由来するようです。でも、身近な所に勝利の女神はいるのです。

　プロ野球公式戦が始まりましたが、7日の土曜日にナゴヤドームの中日-ヤクルト戦をネットのリアルタイムスコアでチェック。8回の裏にスワローズがピンチ。捕手の相川が、全くストライクの入らないスライダーを押本投手に投げさせ続けて、とうとう2アウト満塁でノースリーの絶体絶命。ここまで、ただの1球もストライクの入らない球でノースリーですよ、もうアホかと。もっとも、僕は最初のランナーに初球からスライダーを2球続けた段階で「バカ」と叫んでいましたけど、まさか10球すべてがボールになるとは…。

　このピンチではたと思い、着替えて買い出しに行くことにしました。着替えている最中にストレートだけで三振。ピンチを切り抜けました。そして、買い出しに向かっている最中にバレンティンの決勝ホームランが飛び出して辛勝。この時に勝利の女神は、パン屋にいました。

　次の日も中日戦。同じように同点の終盤に買い出しに出て、帰ってきたら相手の守護神の岩瀬を打ち崩して連勝。今度の勝利の女神は鯛焼屋に居ました。勝利の女神というのは笑顔が普通なのですが、買い物の途中などで浮気心を出すと、ナジェか怒ったような不機嫌な顔に見えます。会社から帰っての夕食、貧しい食材と奥さんの不機嫌な顔で((((；゜Д゜))))ガクガクブルブルした経験のあるご主人もいるはずです。胸に手を当てて思い出してみてください。その日のどこかで、絶対に浮気心を出しているはずです。

　野球で捕手は女房にたとえられますが、良い捕手を手にしている球団は皆無です。古田捕手以来、何球も同じ球を要求する捕手が激増しましたが、根拠のない偏った配球が良い配球に見えるほど、プロ野球選手のIQは低いのです。僕がネット配信（アニメ）でのたった2球で見ぬいた押本投手のスライダーの不調。それをプロは10球も投げさせ、満塁のノースリーまで投げさせ続けたのです。このお寒い配球が、プロのレベルの低さを表しています。

　スワローズの小川監督だって、選手の怪我で仕方なくオーダー変更してラッキーが続いただけで、構想段階の選手集めは笑いの種でしかありません。ちっとも名監督ではないのに、勝利の女神がいるから勝つことができる。でも、勝利の女神は怒ると怖いし、女神に見放されないように細心の注意が必要です。野村監督や落合監督は、恐妻家だったから成功したんですね。

　追加　と書き終わった瞬間に、スワローズが横浜にサヨナラ勝ちしました。21:37’

　　　　　エフライム工房　平御幸