平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

パソコンが壊れた

2010-12-30 12:56:16 | Weblog
 SNSの方で詳しいのですが、キーボードのF11キーを爪で引っ掛け、そのせいでkuやkiなどが打ち込めなくなりました。僕はかな入力なので「く&き」ですが、いわゆるK音を打ち込めないと本当に大変なのです。「作る」や「作成」も入力できないし、あわててキーボードをサブ機から移植しました(エレコムの同じ機種)。

 ところが、困っているときに限って、読者に送ったパソコンが起動しないというメール。壊れたキーボードでは説明もろくにできませんが、キーボードを移し換えたメインマシンが起動しなくなるというトラブル。実は、一昨日も起動しないで電源も落とせない状況が一時あり、外出前に電源を落とすのを止めようかとためらった経緯がありました。やはり、止めておけばよかった。

 トラブルの原因は分からないのですが、思い返してみると次のような前兆がありました。

①延長したUSBにリーダーをつなぐと、プリンタの電源を入れるとフリーズする
②パソコンのテレビ画面が青くなった(声は出る)ので、中古のカードに変えた
③新しいテレビのカードも音声が少しずれる
④画像編集で強制終了する

 どうも、メモリか電源が怪しいなと感じていたのです。電源はファンレスなので、一番故障しやすいパーツです。そこに持ってきてキーボードの故障でしたから、何かが完全に壊れたのでしょう。電源を含め、原因はこれから調査します。

 それで、前から新しいパソコンを作ろうと集めていたパーツが、前日に電源を買ってすべて揃ったばかりだったので、壊れたのを機に組み立てることにしました。ケースは鉄板がペラペラのやつがしまってあります。新しいマザーボードでXPが動くか心配だったので、Windows7も一応は用意しました。でも、XPで大丈夫でした。

 新しいパソコン(AMD880系)では、壊れたと思ったテレビのカード(青い画面になった方)がちゃんと使えます。しかし、あとで取り付けた新しい方のカード(音声がずれた方)は認識しません。IMEは、ATOKとMS-IME(Office 2000)が喧嘩をするのか、ATOKでは勝手に英数小文字になって使い物になりません。それで、\(^o^)/オワタ も変換できるGoogle IMEをダウンロードして使うことにしました。前のマシンでは、入力中の文字が見えないとか、いろいろとバグがあったのですが、今回のマシンではサクサクと動きます。

 僕のマシンは何とかなったのですが、読者の方は「起動しない+キーボードが使えない+モニターがD- sub15ピン非対応」とか、次から次へとトラブル続きです。僕が30分でできることは弟子なら三日かかると励ましておいたのですが、ここまで弟子に似ているとはさすがに思いませんでした。弟子二号ですかねorz。元々の壊れたパソコンは富士通製らしいですが、メーカー品は特殊なキーボードを使いたがるのでダメなのです。

 送ったソーテックマシンは、マザーボードは市販の汎用品で、マニアが低電圧動作用に重宝したものです。なにせ、1Vの低電圧で動くので、CPUのファンレスも可能です。今回は通常の速度にしてありますが、起動しないというのはキーボードの不良だと思います。キーボードの不具合が富士通パソコンの故障の原因だったとしたら、富士通のマシンもキーボード交換で直るはずです。もっとも、ハードディスクがクラッシュしていたら直りませんが。

 起動しないパソコンでも、XPの場合には修復が使えます。インストールディスクを入れ、途中で修復を選ぶのです。修復の代表事例は、マスターブートレコード(mbr)の破損です。起動しないマシンは、大半がこれが原因です。修復途中で選択を間違えると、新しくXPがインストールされてしまいますが、前のXPは上書きされずに、マイコンピュータからたどれば別のユーザーとして保存されています。そちらのデスクトップからアクセスすれば、アプリケーションも使えるはずです。

 それにしても、富士通とはいえ、リカヴァリディスクくらいは付属していたのではあるまいか。どうも、キーボードの故障ですべてが壊れたと錯覚しているような悪寒が。パソコンの組立なんか、小学校の三年生でもできるので、トラブルを経験して克服したスキルだけが財産なのです。

 ということで、トラブルは伝染するの巻でした。キーボードの故障は恐ろしいですね、恐ろしいですね。それよりも、キーボードを買ってこなくては、サブマシンで2chにニダー君を書き込みができないニダ orz。

 なお、冷蔵庫が小さくて入りきれないので、何かを送るときは三日前、できたら一週間前には連絡してください。買い物をしてきた当日にドカッと届くと、大半は冷蔵庫の外に放置です。何度も書きますが、大型アンプ一台の容量しかないし、冷凍庫もありません。衣類にしても、タンスも何も無いので、しまうのに困ります。とにかく、自分のところの生活環境が標準という思い込みを払拭してください。お願いします。

      エフライム工房 平御幸
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続・左の崩壊

2010-12-29 09:55:26 | Weblog
 9月末に左の崩壊というテーマで書いたのですが、その流れは止まっていません。

 左チャンネルのスピーカーがノイジーになったので、壊れていたサブコーン(ボイスコイルボビン直付けの高域補正コーン)を毟り取り、右と同じにしました。これで少し改善されたのですが、そろそろ風雨にさらされたユニットの交換の時期が来ているのかもしれません。

 読者の中にLPプレーヤーを探している人がいて、それならとヤマハのプリを提供しようと思いました。折から、ジュリーニ指揮の「新世界から」のLPが手に入り、読者が取り寄せてくれたCDと聴き比べをしてみたいと思っていた矢先でした。ところが、LPの左チャンネルから音が出ません。それで、修理予定のDENON(昔はデンオン、今はデノン)のプリアンプに繋いでみました。今度はちゃんと音が出たので、やはりヤマハのプリアンプは要修理です。送る前に気がついて良かった。

 このように左チャンネルばかり故障続きですが、メインアンプのHMA-8500も左チャンネルにわずかなDC漏れがあるようです。左巻きの民主政権が早く解散してくれないと、直すに直せないジレンマが続きます。左の故障は民主党を象徴しているからです。

 ジュリーニ指揮の「新世界から」は、CDの方が低音を強調した、いわゆるハッキリした音を目指しています。CDの黎明期はLPとの差別化が必要だったので、不必要な音作りが行われたのです。LPプレーヤーに今回つないだDENON PRA-2000ですが、アナログレコードの再生では極めて評価が高く、 LPの方がCDよりもダイナミックレンジが広いと誰にでも分かります。

 LPの「新世界から」は深夜に再生したのですが、第一楽章冒頭は音が小さくて、必然的にPRA-2000のボリュームを上げざるを得ません。音が小さいけどケンチャナヨと思っている矢先に突然、ドカーンとフォルテですから、慌てて音量を絞る羽目になりました。

 PRA-2000を通すと、パソコンに保存した音楽ですら、切れがありながら芳醇、しっとりと繊細で、不思議なことにナレーションさえもエコーが多くなったように聞こえます。LPの余韻が他の機器とは違うことは知っていましたが、CD再生などのフラットアンプも質が良いようです。これは、もう元には戻れませんね。随分と安く手にいれたので、簡単な修理をしたら自家用です。フィリップスのアンプなども、このPRA-2000をプリに加えれば、潤いというか香りというか、そういうアナログ的な表現が強化されるように思います。鮮度が下がる心配はありますが。

 SNSのチェロ弾きの読者に、「新世界から」の第一楽章に「変なリピートがあるニダ」と質問してみたら、本来は提示部がリピートされるのが正しいそうです。LPもCDもリピートがあったので、昔聴いた廉価版LPがリピートカットだったようです。ブラームスの第一楽章のリピートも省かれる演奏が多いみたいですが、せっかくだから紹介してもらったサイトをリンクしておきます。

 「新世界から」第一楽章は、新大陸発見の興奮を表現していると解釈していますが、リピートがあると、望遠鏡で見えた大陸が波間で見えなくなったりの、一気に辿りつけないもどかしさを感じます。リピート後は、それこそ一気呵成に大陸を目指す船の勢いが感じられます。やはり、この曲は傑作ですね。

 ということで、お正月もアンプ修理で、年明けからはケルビムの兄弟を製作する予定です。なお、SNSのメンバーの血液型をカウントしてみたら、ナジェかO型比率が高くて、変ニダね、不思議ニダね状態です。プロフィールを編集していないメンバーの方も、この機会に編集をお願いします。

参考 ブラームス&ドヴォルザークの雑情報
http://www.hi-ho.ne.jp/tadasu/brahms2.htm

      エフライム工房 平御幸

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全日本フィギュアの感想

2010-12-27 06:38:45 | Weblog
 ホープフルステークスでディープサウンドが不可解なしんがり負け。馬体重が減ったのが原因でしょうか。阪神の2才500は、サトノオーが直線で寄られる不利で2着。と思ったら、1着馬が降着でラッキーな2連勝。有馬記念は、ブエナビスタに本来の行きっぷりがなく、直線だけの競馬でハナ差の2着。やはり疲れていましたね。

 有馬記念を勝ったのは1番枠のヴィクトワールピサで、横綱白鵬が来場することや、日ハムに入団する斎藤投手の予想などから、いろいろとフラグは立っていました。スローペースと見るや、向こう正面から進出したデムーロ騎手は素晴らしい。ブエナビスタの猛追も、スミヨン騎手だから可能だったのです。3着までは外人騎手というのは偶然ではないのです。出涸らしレースにもかかわらず、実に素晴らしいレースでした。

 蛇足ですが、有馬記念前の、ホープフルステークスなど中山の芝レースは、馬体重が上から一番と二番目の馬が立て続けに勝っていたのです。僕が巨漢馬のトゥザグローリーを押した理由でした。3着でしたから予想は大当たりです。それにしても、デムーロ騎手は涙を流して喜んでいましたから、有馬記念やジャパンカップは外人騎手にとってもステイタスなんですね。彼らが必死になるわけです。

 最強牝馬のブエナビスタが負けたことで、フィギュアスケートの浅田真央優勝もないなと思いました。それでも、SNSの方では眠いのを我慢して実況に付き合い、親心で予想だけは書かないようにしました。安藤美姫さんの優勝は、完成度というか、フィギュアスケートに対する真摯さの違いの結果だと思います。ジャパンオープンの時に書きましたが、リンクに礼をする安藤さんは、尊敬されるスケーターとして完成しつつあるのです。ワールド本命は揺るぎません。

 対する浅田真央・村上佳菜子の両選手は、まだまだ真央ちゃんであり佳菜子ちゃんなのです。あと数年はそのままで良いと思いますが、リーダーになるには勉強することは山ほどあります。完成度の違いがよく見えたフリーでした。

 さて、復活を遂げたかの様に見える真央ちゃんですが、6分間練習でリンクに入るときに、ショートプログラムの時のようなショートカットは取りませんでした。リンクに降りてすぐに左旋回して先頭を奪ったショートプログラムと異なり、他の選手の後を右回りでノロノロと追っかける姿勢を見たとき、ショートプログラムの必死さは無くなっていると感じました。案の定、彼女にとっては燃え切らない、平凡な出来に終始しました。とは言っても、ファンにとってもここまでやってくれれば十分ですが。でも、平凡な出来だから完璧な安藤さんに負けたのです。ここに連盟による上げ下げはありません。それは本人が一番良く自覚していると思います。

 上げ下げというと、ワールド選考を邪魔するジュニア選手は軒並み下げられていたと思います。庄司理紗選手と大庭雅選手は、もう少し点数をもらっても良いのでは。二人とも安藤さんから荒川さんに至るトリノ前のブーム世代だと思いますが、庄司理紗さんは荒川さんタイプで、お尻が大きくなる成長期に苦労しそうです。もう兆候は出始めています。大庭雅さんは碁が趣味とかで、物怖じしない性格と賢さが感じられます。

 ちまたで下げられたという声の多い鈴木さんですが、僕は下げられたとは思いません。鈴木さんは引き出しが少なく、何を滑っても同じような印象しかありません。踊れると評価されていますが、大げさな身振りだけで、鑑賞者がすぐに食傷するタイプです。昨シーズンは摂食障害からの復活という美談と、中野さんの不調が重なってラッキーでしたが、今シーズンは評価が厳しくなるのは当然です。

 昨年から何が変わったかと問われて、一番困るのが鈴木さんではないでしょうか。真央ちゃんのような、誰の眼にも分かる滑らかなスケーティングに変化、というようなアピールポイントがありません。一年間の進歩が見られない状況では、憑き物が落ちてまともになった村主さんよりも落ちて見えます。コーチと共に、どこかに油断や高慢があったのではと感じました。

 男子は小塚君が男らしくなり、ジャンプの軸も真っ直ぐになりました。優勝は当然です。羽生君は経験不足が出ましたが、才能はピカイチなのでやがて優勝すると思います。織田君と高橋君は弱点がそのままですから、伸び代はどうでしょうか。

 放送の方では、アヤパン起用で魔女の内田恭子が消えて、空気がサワヤカラスカル状態でした( <ヽ`д´> 窓が準オープンという意味ニカ?)。放送全体も、一部のクイズ以外は随分とまともになった印象があります。在日マネーが尽きたのでしょうか。でも、まだまだですけどね。ともかく、ジュニア選手をたくさん見られて良かったです。でも、どうせならライブ中継をしろと。

      エフライム工房 平御幸
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来年を占う有馬記念

2010-12-26 06:50:10 | Weblog
 有馬記念は世相を反映するとか、あるいは来年を占うレースとか言われます。ジャパンカップを繰り上がりで優勝したローズキングダムが腹痛で回避することになり、ブエナビスタへの支持がますます高くなっています。ローズキングダムの回避について、SNSでも僕の意見を聴きたいという書き込みもあり、フィギュアスケートに絡めて考察してみました。

 ローズキングダムはバラの一族で、古代史的にはユダ族とベニヤミン族からなる南ユダ王国系を象徴します。系と書くのは、バラがイエスの妻マグダラのマリアを象徴するとか、イエスの茨の冠を象徴するとか、特にイエスのユダ族にふさわしく思えるからです。このバラの一族の代表が長洲未来です。「未来」の二文字は再臨のイエスを指すからです。

 対して、北イスラエル系の代表が浅田真央で、両者は二つで一つの関係にあり、相互に補完しながら栄えるのが理想です。しかし、今シーズンの前半は、双方とも不本意な成績や怪我で、ファンの多くは心配することになります。僕としてもリソースを割くことは出来ないので、長洲未来の応援は他人任せで、もっぱら国内問題に集中することにしました。ローズキングダム回避はその象徴です。

 浅田真央の不可解なコーチ問題から、僕の神奈川県で練習するハメになったのも、神の見えざる手の導きです。松戸にいたときに、松戸に部屋がある琴欧洲がファイナル初優勝の浅田真央を祝福しました。僕は、北イスラエル王国の初代王族であるエフライムの代表として、同族の浅田真央を祝福する立場にあるのです。

 マスゴミは早くも浅田真央復活とか書きそうですが、そういう問題ではなく、浅田真央の完成に、祭司レビ・藤原の子孫である佐藤コーチが必要だったのです。死んだように見える蛹から蝶になるように、浅田真央の死と復活の儀式が、太陽の死と復活のこの時期(冬至)に行われたのです。ショートプログラムは儀式の公開にほかなりません。

 クリスマスは、古代ギリシャ時代の「死と復活の神」であるセラピス神から、ローマのサターン(サチュルヌ=農耕神)を経て、イエスの誕生日に見立てられた経緯があります。悪魔のサタンと農耕神のサターンは異なるので注意が必要です。セラピス神は、エフライムの娘であるセラの名前と、エジプトの牛神アピスを組み合わせた合成名で、セラがハトホルの実在したモデルなのです。

 このように、クリスマスのシーズンは、セラからエフライムに遡るルーツを持つ浅田真央に最もふさわしい時なのです。クリスマスは、セラピストのルーツとなったセラの精神のように、癒しや施しで社会貢献し、太陽の復活を願う儀式がふさわしいのです。プレゼントは贈り合うものであり、もらい合うものではありません。聖書にも、贈り合ったという表現です。浅田真央はこの時期、感動と喜びを届ける真のサンタクロースなのです。

 有馬記念ですが、ローズキングダムの回避は残念ですが、武騎手は土曜日のラジオNIKKEI杯2歳ステークスでダノンバラードに騎乗し、見事な勝利を収めました。期待のディープインパクト産駒に初の重賞勝ちをもたらしました。タイムはちょっと遅いですが、最後は余裕のある勝ち方でした。現時点ではパンチが足りないですが、クラシックシーズンまでに成長が期待できます。

 有馬記念は、出涸らしレースの性質があり、ローズキングダムの回避も溜まった疲れが原因だと思います。人気のブエナビスタもお釣りが残っているかどうか。比較的フレッシュなのはルーラーシップとトゥザグローリーの二頭ですが、ダノンシャンティとヴィクトワールピサとエイシンフラッシュを加えた三才勢が、果たしてブエナビスタの牙城を崩せるか?寒くなっているので、故障だけは見たくないですね。

 今年のクリスマスは禁酒と禁ケーキで、メールアドレスやSNSなどの事務的な整理に費やしました。ようやく分類が終わったので、SNSの招待状を発送できそうです。今のSNSは積極的参加組ですが、ロム専門でも構わないし、活用は個人の自由が原則です。何かの企画に参加したほうが良いかどうかの判断も自分で出来なくて、管理者さんを困らせるような人は困りますが、自由意志を理解できる人にはSNSは面白い場だと思います。

 ということで、徐々に招待メールを出しますが、古代史CDの読者の中で積極的に参加されたい方はメールを下さい。優先的に手続きします。それ以外の方は、事務的にメルアドの表示名に送りますから、もしかしたら重複するかもしれません。不参加の報告は不要です。参加の方だけ、登録名やハンドルを教えてください。現在も、誰なのか不明が一人居ますが。

 なお、僕の日曜日の興味は、中山9レースのホープフルステークスです。ディープインパクト産駒のディープサウンドが3勝目を上げるか?それと、阪神7レースの2歳500万円に出走するサトノオー。二頭とも前走の勝ち方は強かったですから、ミカエルのように鳴り響けを期待ですね。

      エフライム工房 平御幸
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ケルビムの図面更新

2010-12-24 13:27:55 | スピーカー工作
前にアップしたケルビムの図面を更新しました(現在は公開を停止しています)。

①ケルビムの板取の中で一部間違いがあったので修正しました。

②板取をベニヤ2枚で収まるように改善しました。

③音道を構成する板に赤字で番号を振りました。36番まであります。

④底板を二重にできるように、板取に追加しました。パーツは片チャンネル43個です(隅木は除く)。

リンク先から保存したら、板取図は画像編集ソフトで90度回転させプリントしてください。次に、音道を見ながら板取に番号を書きこんでください。ハンズなどで裁断を頼むときは、番号を書きこまないで、プリントしたままのものを使ってください。余計な書き込みは裁断間違いの元です。

組み立ては、板の番号順が大まかな指針です。下部キャビネットから作ったほうが、ボンドの乾燥などの作業工程で有利なのです。

図では吸音材を書いていませんが、ヘッドの場合は、サイド2面、リアバッフル、天板、の四カ所と、下部キャビネットの底で赤字の2の場所に、7センチ方のグラスウールなどを1センチ厚程度に貼ってください。ヘッドの天板と下部キャビネットの底で音が反射するのを防ぎます。僕は白いペットボトルリサイクル品を使いました。

長大なネックの中に、30センチの補強板が貼りつけてあります。これは音道の断面積を小さくする効果もありますが、音道の幅の7センチ以下で構わないし、長さも少し短くても構いません。余り板を想定しているので、幅は5センチ前後で良いと思います。
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機械の心

2010-12-23 07:22:33 | Weblog
 手塚治虫の『火の鳥』シリーズに、ロボットが心を持ってしまうシーンがあります。ただの機械が、感情や意思を持つ事でインテリジェンスを獲得し、必然的に自我に目覚める悲劇です。ここには、創造主と人間との間の、作った側と作られた側の葛藤という通奏低音が流れています。ロボットは、苦悩する人間の擬人化に過ぎないのです。

 徳島のミカエル型のバックロードホーンは、あえて欠点を探せば、高域が伸びきらないという弱点があります。高域成分の多い曲を聴くとトゥイーターが欲しくなるのですが、フォステクスのホーン・トゥイーターは高価だし、中古でもそこそこの値段で取引されています。そこで、メーカー品の取り外し品を探すことにしました。運良く、東芝製のホーン・トゥイーターが見つかったのです。

 このトゥイーターを落札する前に、別の場所でネットワークなるものを見つけました。アンプからの出力を、3ウェイシステムの低域のウーファー用、中域のスコーカー用、そして高域のトゥイーター用に分割するのがネットワークです→こちら。ネットワークは、高域カットのコイル、低域カットのコンデンサー、レベル調整のアッテネーターから構成されていますが、音楽信号にとっては必要悪であり、ロスを少なくしようとすれば目玉が飛び出るほど高価になります。

 この自作すると高価なネットワークがオークションに出ていたのですが、内容が秋葉原のユニットコーナーで売っているパーツを集めた、極めてマニアックなものです。自作すれば、8千円はするのではないでしょうか。それが、競う相手が現れずに安価で落札できました。例えて言うと、アッテネーターのパーツ代だけです。ミカエルにトゥイーターを追加するとしても、音圧レベルを下げるアッテネーターは必需品でした ラッキー。

 安く落札できたので、東芝の30年前のホーン・トゥイーターは少し無理して落札することが出来ます。それでも、内容からは超安いですけど。ところが、出品者のミスで、間違ったお客様番号で追跡できません。連絡すると訂正があり、それから少し遅れて届いたのですが、箱の中に落札していないスコーカーが入っていました。ミスのお詫びでしょうか。箱が重すぎて変だとは思っていたのですけど。

 それで、東芝のホーン・トゥイーターは超高域のスーパートゥイーターだったので、バックロードホーンの天板に乗せるには丁度良く、さっそくハンズで取付用の板をカットしてもらいました。でも、板取の関係で余分な板も出たのですが、どうせならと同じ径(70ミリ)で穴開けをしてもらいました。これがまた予定調和だったのです。

 東芝のホーン・トゥイーターをカットした板に取り付けてみましたが、アッテネーターやコンデンサーを取り付けなくてはなりません。これが面倒で、秋葉原まで買出しも億劫だし、落札していたネットワークから取り外すのも勿体無い感じです。どうしようかと思い悩みながらネットワーク基板を裏返してみたら、トゥイーターとスコーカーとセットの品だったのです。僕は名前を覚えるのが天才的にダメなので、同じ出品者から別々に落札していたとは気がつかなかったのです。間抜けですね。


左からAurex SS-L50Sのネットワーク、トゥイーター、スコーカー、スコーカーの後ろはヤマハJA0506
ネットワークのコンデンサーはU∑コン(クリーム色)、VⅡ(赤縦長)、μ-conなど

 このように、トゥイーターとスコーカーは、もともとコンビを組んでいたネットワークと無事に再会し、ネットワークも部品取りにバラバラにされずにいます。ここまで一緒に居たがっているものを、離れ離れにするには偲びません。そのうち、ウーファーを追加して、3ウェイのバスレフ型を設計したいと思います。でも狭くて置く場所がないので、読者の誰かが置けないかしらん。

 東芝は赤字覚悟で売っていた会社なので、ブランドのAurex製品は値段の1.5倍から2倍の価値があります。特にパーツにはこだわった会社ですから、アンプの高級品は今でも高額で取引されています。東芝はトランジスタなどのデバイスを生産していたので、その宣伝用に高級オーディオも手掛けていたのです。NECや日立も同じですが、ソニー製品も一部は日立の工場で作られていたらしいですね。

 ということで、徳島に送る予定のトゥイーターは、スコーカーやネットワークと離れ離れには出来ないので、僕の現用機のヤマハのJA0506を代用で使ってもらいます。もちろん、ミカエルとはバランスが合わないので、別のユニットをゲットするまでの暫定ですけど。本命までの間の貸与ですね。


JA0506とコンデンサーとアッテネーターの接続
ヤマハも70ミリ径なので余った板を流用できた
右は幻のΛ(ラムダ)コンデンサー(黒円筒)とVXコン(赤蛸)

 僕の経験では、オーディオ製品は人を見るというか、使う人間によって発揮する性能が違うようです。スピーカー自作でよく出てくる「○○解体新書」というサイトの管理人氏は、バックロードホーンの製作や改造で一度も成功していないようです。僕の20倍の金額はオーディオに注ぎ込んでいるようですが。苦労して苦労して出てくる音は期待外れ。賽の河原の石積みのように、これも一つの地獄の様相なのです。

 ケルビムは弟子の評価では「優しい音」。圧倒的な切れと分解能を誇るケルビムは、弟子のところの居心地が良いせいか、大きな牙と爪を隠して猫になっているようです。作った僕も本望です。スピーカーやオーディオ機器に嫌われたら、人間としてなにか問題があるのです。ユニットを安く落札した上に、今回のようなおまけが付いてきたのは二度目。僕は、慕ってくるユニットを活かすべ、設計に神と霊感を頼るのです。至福の音に勝る福音はありませんね。

      エフライム工房 平御幸
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腐海の底

2010-12-20 02:37:02 | Weblog
 日曜日の朝日杯は、最も勝ってほしくなかった故に無視した、サクラバクシンオー産のグランプリボスが勝ちました。降着にならなかったのは、ブエナビスタとローズキングダムのような同馬主の制裁対象ではなかったからだと思います。ここのところ、サクラバクシンオー産がやたらに目立つので、内心嫌な気持ちでレースを観ていました。案の定。

 どうも、ヤマハのC-6を修理したからなのか、ちょっと空気が不安定になってきています。お祓いが不完全ですかね。朝日杯ですが、サダムパテックはディープスカイと同じように、脚質が中山向きではないのです。出遅れも痛かったですが、窮屈に走らされてリズムを崩していました。2着のリアルインパクトはベストが1400mですね、距離が長くて最後は止まり気味でした。3着のリベルタスは、もう少し距離が伸びた方がベスト。

 朝日杯勝ち馬がクラシックに直結しないくなって数年、今年も5着までに負けた馬のほうが将来性を感じさせます。でも、グランプリボスでグランプリ東海だけはフラグが立ったので、全日本フィギュアは村上佳菜子初優勝でしょうか。圧倒的一番人気のサダムパテックが4着だったので、まさかのことが起きるかも。先週の阪神ジュベナイルフィリーズは人気のレーヴディソール(意味は「飛翔の夢」)が順当に勝ちましたから、レーヴ(夢)は叶う(佳菜子)で、馬券なら真央・佳菜子の組み合わせで一点買い、でも人間だからちょっと心配です。

 レーヴディソールもグランプリボスも11番のゼッケンでした。競馬は既に2011年の来年モードなのです。来年のSNSでは、会場を借りてネットでリアルタイム中継を予定しています。地方の方も見ることができるので、ハードの面でも環境整備が大切になってきました。まあ、地方でなくても、半年もパソコンが壊れたままの読者もいるんですけどね ゲフンゲフン。

 それで、僕のところは古い改造パソコンがゴロゴロしていて、一台をパソコン難民の読者にあげることにしました。スキャナーが古いので、端子すら無い新しいパソコンでは使えないことから、僕のところは古いパソコンも必要なのです。ところが、古いパソコンだとUSBのキーボードが使えません。バイオス設定でUSBのキーボードを使えるようにすれば良いのですが、そのバイオス設定の段階で使えるキーボードはPS2の端子だけです。

 このように、古いパソコンはレガシーなキーボードとマウスは必要なので、僕も保管していました。いや、保管していたはずです。ところが、どこを探しても見つかりません。アンプ修理とスピーカー工作とパーツや木材が散乱、それにプラスして読者から届けられた箱や包装紙で腐海が形成され、どこに何をしまったかも思い出せず。仕方なく腐海を探検し、旅行に持っていったUSBカードリーダーを発掘し、さらに冷却ファンやメモリーも発掘に成功しました ホルホル。

 ところが、肝心のキーボードが見つかりません。黒いIBM製があるはずですが。困り果てたところで気が付いたのは、USBキーボードに付属していたUSB→PS2変換アダプターです。元箱を調べたらありました。これで無事に古いパソコンの設定に成功。ハードディスクもノート用に換装し、そこそこ静かで動画も見られる性能になりました。ソーテックマザーなので、XPもOfficeXPも認証できました。2chビュワーと家計簿のソフトを入れたのは老婆心です。

 弟子のデスクトップより少し性能が良いので、弟子のもそろそろ更新と理屈を付け、僕もムービーを編集できる性能の最新式を導入する事にしました。今のマシンは、原因不明で落ちることがあり、この前もスピーカーの板取図が保存前に消えてしまいました orz。USB増設でカードリーダーをつなぎ、USBプリンタの電源を入れただけでフリーズします。XPもそろそろ限界でしょうか。

 ということで、パーツも余っているので、弟子のパソコンもマザーボードとCPUとメモリを入れ替え、高性能化か静音化のどちらかにしたいと思います。高性能化しても無駄なような気がするので、音楽用に低電圧化した静音マシンが良いのでは。それにしても、黒いキーボードはどこに隠れているニカネェ?

      エフライム工房 平御幸
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天才の苦悩

2010-12-18 02:09:40 | Weblog
 古代史で紹介し、廃番なので古代史CDで聴いてもらっている、スペインの女性ギタリストのマリア・エステル・グスマンですが、コレクションしているうちに変なCDが見つかりました。外盤ですが、音のバランスが悪いのです。

 中低域から低域が盛り上がり、普通に再生すると中域から高域が不足してボンボンと鳴ります。『アルハンブラ宮殿の思い出』が収録されていたので、10代の時に日本で録音した『アルハンブラ宮殿の思い出(『タレガ賛歌』に収録)』と比較してみました。日本の録音は極めてオーソドックスで、実に教科書的な良さがあります。しかし今回の外盤は、冒頭からテンポの変化が激しく、明らかに意図的な改変が見られます。

 良心的に解釈すれば、外盤は「宮殿に立ち降り、足早に中庭に向かい、そして魅了される心」という動きが込められています。しかし、日本での録音は、池の水の煌き、その光が反射するモザイクの壁面、そして滅び去ったイラム建築への郷愁などが、聴いているとイメージできるのです。要するに、芸術の本質である「想像力を刺激する」というやつです。外盤は、この想像力を否定され、押し付けられたイメージを受容するという苦痛を強いられます。作家と鑑賞者の間で、そのやりとりが本末転倒しているてのです。

 マリア・エステル・グスマンという天才は、その天才に比して評価が低く、10月の来日(小田原公演)も知りませんでした。知っていたら駆けつけていたので、中古CDを法外な金額で買うはめになったのも、知らなかったことへの罰だと受け取っています。

 天才は自分の天才を知っており、その重荷と栄光の間で揺れ動いています。僕の一年下の後輩は知りませんが、芸大合格者の半分を占めた「新美式」なる手法は、僕の前後でガラっと変わっているのです。新美式は僕が確立したのを知らないのです。自分で確立したから、自分で天才だと思えるのです。マリア・エステル・グスマンも、天才にしか分からない自負を持ち、それが世間で評価されない苦悩の中にあるのです。

 外盤のジャケットはひどいもので、エステルの写真を下手な絵でイラスト化した駄作です。天才に不釣合なジャケットと盤質は、天才マリア・エステル・グスマンの苦悩をそのまま表しています。でも、マリア・エステル・グスマンは天才ですから、そのうち達観して、自分の才能に奉仕するという、天才の宿命を受け入れると思います。そうなれば、世間に対する変な迎合はしなくなるはずです。



 僕は日本人の演奏を余り書きませんが、頭から否定しているのではなく、良い演奏に出会わないだけです。93年の深夜にFMのオムニバスが流され、マリア・エステル・グスマンのシャコンヌに感動した僕ですが、その番組の始めの方にヴィヴァルディの『四季』がありました。流されたのは「冬」の部分でしたが、ヴァイオリンのソロは日本人の前橋汀子さんです。オケはスカラ座管弦楽団。これがまた良かったんですね。

 でも、この録音のCDはいくら探しても見つかりませんでした。検索でも出てこない有様で、半ば諦めていました。しかし、再販でもされたのでしょうか。急にアマゾンに出るようになりました→こちら。オークションで中古があったので求めて聴いてみました。「冬」は暖炉の薪が燃え盛って弾けるような熱演です。オムニバスの選者は偉い。

 ということで、視聴会用のCDを集めていますから、次回にはジュリーニ指揮のドボルザークの『新世界から』や、モニカ・ハジェットのバロックヴァイオリンなどと共に紹介したいと思います。でも、次回の試聴会はスーパーケルビムを持ち込みたいですね。その前に、ケルビムの板取図を完成させなきゃ orz。

追加
ということで、音道の12、板取の12を急遽アップしました。音道と板取をにらめっこすれば、余分な板や隅木に使う板がどれか分かると思います。なお、すべて12ミリ厚で作れるように、自作よりも首は太くなっています。

      エフライム工房 平御幸
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フジキセキの奇跡

2010-12-17 14:25:15 | Weblog
 日曜日は、2才のチャンピオンを決める朝日杯フューチュリティステークスですが、一番人気が予想されるサダムパテックの父は、94年の同レースを制したフジキセキです。あのサンデーサイレンスの初年度産にして、最初のG1勝ちを果たし、クラシック前に無敗のまま引退した名馬です。

 94年は、松本サリン事件、細川内閣崩壊、村山連立政権誕生、記録的な猛暑など、実に今年に似ていた年でした。今年は獣の年でしたが、94年は死の影の年でしょうか。そう言えば、今年のNHKマイルを制したダノンシャンティが、骨折休養明けで有馬記念に参戦するそうですが、ダノンシャンティもフジキセキの子供です。

 フジキセキの子供は、マイルまでの短距離を得意にするケースが多く、ダノンシャンティは傑作マイラーです。マイル以上での牡馬のG1もダノンシャンティが初めてで、例外として南アフリカ(オーストリア産)のサンクラシークがドバイのシーマクラシック2400mを勝っているだけです。では、注目のサダムパテックはどうか?

 サダムパテックが未勝利と東スポ杯2才ステークスを連勝した内容は、一頭だけ抜けた切れ味を発揮した感があります。このイメージは、07年のダービー馬ディープスカイの毎日杯優勝時に重なるもので、サダムパテックは4ヶ月も早く、この完成の域に達しているのです。母の父エリシオは凱旋門賞馬ですから、成長力も期待できます。

 では、来年のダービーはサダムパテックで決まりかというと、そう単純ではないと思います。本来なら、来週のラジオNIKKEI杯2歳ステークスの前に書くべきですが、一週早く恒例の来年予想をしたいと思います。ここ二年続けて、ロジユニヴァースとリーチザクラウン、ヴィクトワールピサとローズキングダムも評価してきたことだし。

 今年はディープインパクトの子供がデビューし、初年度産としては驚異的な38勝も上げています。そのディープの子に対する評価はまちまちですが、思いの外に大物が少ないようです。まあ、父が偉大すぎましたから。しかし、ディープ自身が遅いデビューで成長力もあったことから、僕は以前から長い目でと書いています。朝日杯に出走するリベルタスとリアルインパクトですが、どちらも血統的にマイル前後の馬で、ダービーの2400m向きではないと思います。特に、リアルインパクトは朝日杯の1600mでも長いと思います。

 ダービーに限れば、以前に書いたターゲットマシンや、しぶとく成長しているスマートロビン、距離はちょっと疑問ですが芦毛の大物サトノオー。それに東スポ杯2才ステークスでは5着でしたが見所のあったダコールに期待したいところです。他に、スペシャルウィークの牡馬にしては大物感のあるアドマイヤバーラム、ハーツクライ産駒の2頭リフトザウイングスとウインバリアシオンに注目。

 最近のダービーはスローに展開するので、マイル向きの切れ味のある馬が勝つケースが多く、サダムパテックはその中心であるのは間違いありません。しかし、父フジキセキがダービー前にリタイアしたのにシンクロし、95年は阪神大震災からサリン事件という、翌春の村山退陣に向かう節目の年になったのです。すると、95年ダービー馬となったタヤスツヨシには、しぶとく地味なスマートロビンタイプが重なります。

 95年はスワローズが優勝した年ですから、来年も苦難の中に光がある年になると思います。

      エフライム工房 平御幸
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先生は走る

2010-12-16 11:15:57 | Weblog
 試聴会のケルビムは大好評だったので、設計図と板取図を完成させるべく急いでいます。師走の先生は忙しいニダ。

 というのも、お正月休みに工作を企んでいる読者がいるかもしれず、事前に板のカットを注文するにはクリスマス前が限界です。それで急いでいるのですが、その前にアンプの修理が続きました。松戸の読者のプリアンプが故障したというので、試聴会に持参したビクターのプリアンプを持ち帰らせたのです。

 自宅にはヤマハのプリアンプがあるのですが、ビクターに繋いでいた二ヶ月の間にガリガリバリバリと凄い音。接点が錆びたか汚れがこびり付いたか、いずれにしても使い物になりません。C-6という型番のように、民主の凋落と一致して劣化したのでしょうか。もっとも、試聴会は2系統の出力が必要だったので、九州旅行前にビクターのプリを購入していたのは正解でした。これも予定調和です。

 故障していないアンプのうち、ソニーの新旧はホタテ屋さん(MOS-FET素子)と弟子(V-FET素子)のところに行ったので、試聴会から帰って二日ほどは音を出せずにいました。ソニーの残りの二台もガリガリのようです。どうも、洗浄に使った消毒用のアルコールが悪かったみたいです。接点洗浄剤のスプレーを試聴会で忘れてきたので、火曜日は町田のサトー電気で購入の予定。ところが、火曜日は定休日でした。仕方なく支店の川崎に行きました。四時過ぎに到着です。

 川崎のサトー電気は、風俗で有名な歓楽街の近くにあります。道を一筋を間違えると昼間から呼び込みに遭います。それで気が付いたのですが、呼び込みの男の顔はどれも、チンクアンタISU会長と同じく、陰鬱で悲惨な表情をしているのです。やはり、ISUは存在自体が呪われて、地獄の領域にあるのです。この中で出世するというのは、サタンの組織で出世するのと同意です。

 川崎からの帰り、食欲が無いので町田のミスド経由で帰りましたが、途中に新横浜を通過します。朝に来た真央ファンのメールの返事に、練習している新横浜の事を書いたばかりだったので、どうも接点洗浄剤を忘れたのも偶然ではないと思えました。浅田真央の接点(人間関係)が錆びているので、新横浜のお祓いが必要だったのです。暗くなった五時過ぎに町田のミスドでホッ。秋葉原に行くよりも時間がかかりましたね。

 買ってきた接点洗浄剤で松戸のプリアンプを修理したら、音が出なくなるトラブルは直ったのですが、何だかザーというノイズが聞こえます。典型的なトランジスタの瀕死の症状なので検索してみたら、出力に使われている2SC458では有名な故障みたいです。それで、手持ちの中から2SC1740Lに交換しました。交換後はノイズも消えましたが、音は低音が盛り上がって別のアンプみたいです。これはこれで悪くありません。

 ヤマハのアンプも接点洗浄剤で直り、こちらはイスラエルの集合を意味する六芒星に見立てることにしました。C-6という不吉な型番も、二度の修理でお祓い完了です。LPなどはヤマハが強いですが、少し疲れる音の傾向です。松戸の日立のローコスト品は、メインで使っている日立のパワーアンプHMA8500との相性では優っています。細かい音のヤマハか、雰囲気で聴かせる日立の違いです。もっとも、日立の高級プリは切れと繊細さも優れているようですが。

 ということで、アンプ修理も一段落したので、明後日にはケルビムの板取も完成させる予定です。ケルビムの音は凄かったですが、自家用のボロスピーカーを聴くと、本当に枯れた音がしてエージングの偉大さが分かります。スピーカーは生き物ですから、数年後に絶好調になり、その後に徐々に老化します。ケルビムの姉妹機として、少し大きいスーパーケルビムと、5センチユニット用のケルビムジュニアを構想しています。今度は限定品ではないユニットを想定しているので、設計はそれなりに難しいですけど。

 なお、読者の中で、僕が作ったスピーカーと一緒に修理品のアンプも使っている方は、報告のように接点がダメになっている可能性があります。ガリガリなどを感じたら送り返してください。改めて接点の洗浄をし直すか、別のアンプを届けます。

      エフライム工房 平御幸
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視聴会レポート

2010-12-13 06:04:07 | Weblog
 ミカエル型バックロードホーンと、ケルビム型バックロードホーンがタッグを組んだ視聴会の報告です。二つのスピーカーが見据える先は、菅仙谷なかよし公園を通過して、茨城県議選が行われている遙か東。自民33に対して民主6の結果はご存知のとおりです。試聴回は、農機具メーカーの名前を含め、稲に関係する名前が四人(ハンドル含む)と、秋の太陽の下でヘブル(イスラエル)の口(預言者)が7人という、実に面白い名前の構成でした。

 試聴会の方は、実はセッティングに問題があり、平面テレビのキャビネットが広過ぎで、その横のミカエル型ですら、両チャンネルの間隔が広すぎました。テレビ幅で調度よい感じです。下のコンクリート板(ドブ板)も、もう少し厚めで大きいほうが安定します。ケルビム型はミカエルの前に置いたので、壁面効果が少なく、低音の再生には不利でした。でも、ほとんど気になりませんでしたが。



 今回は、ビクターのP-3030というプリアンプから2系統の出力が取り出せるので、そこから二台のアンプ(ミカエル LHH-200、ケルビム TA-4650)に繋ぎました。プリアンプが介在するだけ鮮度が落ち、またレンジも少し狭くなります。フィリップスLHH-200と、ソニーTA-4650の二台のアンプはそれぞれ、MOS-FETとV-FETを終段に使った稀少価値の高いアンプです。古いTA-4650の方も負けていないパフォーマンスを見せたので、アンプ交換はしませんでした。

 ミカエルは二まわり大きいユニットでバリバリと迫力満点ですが、これだけ聴いていると何を聴いても不満は出ません。しかし、ケルビムの繊細で濃厚な表現力を知ると、「知ってしまった後悔」に苛まれるようになります。今回の試聴会に参加した読者の反応も同じでした。特に、この試聴会の場を提供して頂いたミカエルのオーナーさんの苦悩が、やがて煩悩に変わるのは間違いありません。

 グレードアップとしては、6N-FE88ESを真鍮製リングを介せばそのまま取り付けられます。高価で目玉が飛び出ますけど、音はケルビムにちょっとだけあった滲みが無くなります。6N-FE88ES とは互換がなく、口径が8.5センチと少し大きいFE88ES-Rも、専用の真鍮製リングをアダプタにすればそのまま取り付けられます。こちらはよりパワフルなので、キャビネットが負けるかもしれません。

 ジャストフィットは、口径が10センチと小さくなりますが、限定版ではないFE108E∑で、徳島のミカエルがこのタイプです。音質は、艶があって繊細で濃厚。6N-FE88ESの高域が少し抑えられた感じです。高域が伸び切っていないのが唯一の欠点ですが、普通に聴いていれば分かりません。ごく一部のソースでトゥイーターが欲しくなりますが、ミカエルは天板が広いのでホートゥイーターが乗せられます。トータルでは低域が勝る分、ケルビムに負けません。10センチ口径でも限定版(廃番)のFE108S、FE108ES、FE108ESⅡ、FE103En-SなどはFE88ES-R同等で、スーパースワンのように一回り大きいキャビネット向きです。

 今回の試聴用の盤は、モーツァルトの歌劇『魔笛』が1964年、『カリオペ ワンポイント録音の魅惑』が1973年から1975年、『ヴェトナムの音楽』が1983年から1985年、カール・リヒター指揮『バッハ チェンバロ協奏曲第5番ヘ短調BWV1056』が1971年録音と、非常に古いものでした。『魔笛』は何と46年前の録音です。

 この『魔笛』はカール・ベームの指揮ですが、タミーノ役のテノールが不世出の天才フリッツ・ヴンダーリヒです。『魔笛』はフリーメーソンの儀式を描いているとされますが、そういう経緯は抜きでモーツァルト歌劇の最高傑作だと思います。僕は、一枚に編集されたLPを芸大時代に買いました。今聴いても魅力は失せていません。

 読者の中にチェロを弾かれる方がいて、『カリオペ ワンポイント録音の魅惑』に収録されているアンドレ・ナヴァラのバッハ演奏を聴いてもらえて良かったです。ナヴァラはどちらかというと無骨と評価されていますが、ケルビムで聴くと無骨さは微塵も感じられません。リヒターのチェンバロ協奏曲やモーツァルトの多くの盤もそうですが、一般にキンキンした音で敬遠されます。しかしケルビムで聴くと、分解能が高いのでキンキンした感じはなくなり、高域成分の多い曲の真価が発揮されます。

 一般に、チェンバロやモーツァルトを万人向けにするために、メーカー製は能率が低くてソフトなユニットを用い、耳に障るキンキンを抑えこむスピーカーが多いのです。でも、ケルビムのように正攻法でキンキンの原因を分解してしまえば、抑えこむこと無く聴きやすくすることが出来るのです。バックロードホーンは楽器の性質を持っていますが、こういう理由でモニター向きでもあるのです。

 試聴会に参加した男性読者は、ケルビムとミカエルの音を知り、スピーカー工作への意欲を高めたようです。どんな作品が彼らの手によって生まれるのか、創意工夫を発揮して工作を楽しんでみてください。なお、ケルビムのフロントバッフルに神社の御札を収めたら、幅がピッタリで驚きでした。弟子が伊勢神宮の御札を納める日が楽しみです。試聴会をセッティングして頂いたミカエルのオーナーさんと、参加の読者の皆さん、本当にありがとうございました。こういう企画は和気藹々として良いですね。



      エフライム工房 平御幸
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ベリアルの出番

2010-12-11 21:47:35 | Weblog
 疲れのせいか、右上後頭部の偏頭痛がひどく、それで休んでいました。熱を持っている患部を触ると痛いので、さすがに血管プチンは避けることにしました。

 それで、休んでいる間に視聴会用のCDとかを検索し、今までに出て来なかったレア物が続々と。モニカ・ハジェット(バロックVn)のバッハの協奏曲とか、マリア・エステル・グスマンの『タレガ賛歌』など、古代史やブログで書いているものが、このタイミングで見つかります。

 『タレガ賛歌』は程度の悪いほうで2000円以下なので、迷うこと無く即座に注文。11年前に手放して以来、宇都宮の市立図書館でコピーしたものしか持っていませんでした。ようやく、オリジナルが手に入ると喜んだのも束の間。届いたメールには12000円の文字が アイゴー!寝ぼけ眼で、寝ている姿勢から手を伸ばしてクリックしたので、上の上等物の購入ボタンを押してしまったのです。発売時から四倍ものプレミア価格です。

 こういう間違いは神様の導きだと思うことにしているので、ついでに安い方も購入することにしました。同じく古代史で紹介している、『エモシオン』と『スペインの詩』も注文して、聴いたことのない輸入盤もゲット。そのうち紹介したいと思います。

 間違いといえば、モニカ・ハジェットの方もCDを注文したつもりがLP。こちらは、CDがヤフオクではないオークションに出ていたので、ヤフオクの方もCDと勘違いしたのです。もう届きましたが、CDが手に入る予定なので、しばらくはかけないでこのままです。

 試聴会には、LPの『ヴェトナムの音楽』と、同じくLPの『カリオペ ワンポイント録音の魅惑』をCDに取り込んで持って行きます。一応、参加読者の人数分はコピーしておくつもりです。『ヴェトナムの音楽』は以前にもCD化したのですが、左チャンネルの音が大きく、それで今回は補正しました。でも、両方共録音レベルが低かったので、再生するときはボリュームを上げる必要があります。パソコンのサウンドカードも並だし、カートリッジもMMだし、プリアンプも最高ではないので、70点程度の出来ですけど、それでも音の良さは分かると思います。

 『カリオペ ワンポイント録音の魅惑』には、「ダヴィデの子にボザンナ」と、典礼劇「ダニエル物語」が収録されています。古代史に登場するダニエルとダビデ。この盤も11年前に町田のレコード屋さんに買い取ってもらったものが、買い手がなくて保管されていたものでした。自分の所に戻ってくるとは思わなかったので、神様の祝福だと感じました。

 ダニエルとダビデという、ユダ族の預言者と王が迎え撃つのは、今日の競馬で新馬勝ちしたベリアルという堕天使。天から堕ちる前は、ミカエルよりも位が上だったとされる悪魔の中の悪魔。ベリアルのハナ差2着だったアサクサドラゴンと、第1レースの未勝利を圧勝たスノードラゴンと不気味の連続。実に不吉ですね。

 フィギュアスケートは良い結果が期待できないと、録画状態で買い物に出ようとしたら、バイクと車に前をカットされる始末。急いでいたら二度ともぶつかっていましたね。ということで、明日はのんびりとした試聴会にします。ディープインパクト産のリトルダーリンが出走する阪神ジュベナイルフィリーズ(15:40発走)は、もちろん試聴会を中断して見ます。それにしても、フィギュアスケートは暗いですね。まともなのはコストナーだけでしょうか。

 なお、国内盤は絶望ですが、アメリカで見つかったので↓、どなたか代わりにゲットしてください。費用は出します。『新世界から』はジュリーニ+シカゴ響でなくてはダメなのです。これもLPは以前に持っていて、やはり来週にも届く予定です。

Symphony 9 " New World "

http://www.amazon.co.jp/gp/offer-listing/B000001GA0/ref=dp_olp_used?ie=UTF8&condition=used

      エフライム工房 平御幸

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ペリシテとの戦い

2010-12-09 02:51:05 | スピーカー工作
 小沢城址と菅仙谷なかよし公園の事を書いたら、稲城での試聴会が、ダビデとペリシテ人の戦いの様相を呈してきました。SNSの方で詳しいのですが、稲城の読者が周辺事情を調べ、ジャイアンツ関係施設がゴリアテだから、小沢・菅仙谷はペリシテ人に相当すると書いています。

 時はまさに12月の12日。何やら最終決戦にふさわしい日付です。参加する読者の中に、ハンドルが穴穂という、稲城に加勢する目出たい名前。米で象徴されるイエスの代理戦争ですね。僕の方も、6N-FE88ESというユニットが間に合い、ハンズでカットしておいたサブバッフルに取り付けて交換完了。ついでに、コーン保護用のネットも取り付けることにしました。一回り大きい10センチ用のネットで、フレーム全体を覆う感じです。幅もピッタリでした↓。



 ケルビム型バックロードホーンは首が長いので、運搬を考慮して、首の付け根から取り外しが出来るようになっています。もっとも、ユニットやヘッドの相性が悪い時を考慮し、下のキャビネットを活かす交換式にしたのですけど。結果的に、今度の6N-FE88ESがジャストフィットして交換する必要がなく、あとで接着すれば強度も増します。



 6N-FE88ESの6Nは、コイルに使われる銅線が99.9999%の純度という意味です。9は救世主の象徴数で、88は八十八でイエスとヤハウェを表します。ダビデはイエスの雛形の一人ですが、石を唯一の武器とし、剣や槍を用いない救いの雛形を示した人です。ダビデの意味は「幸いなる者」とされていますから、僕も稲城の戦いにふさわしいのです。

 6N-FE88ESに交換しての音質ですが、ホーン臭さがなくなり、透明で繊細で艶があり、良く伸びた低音とバランスが取れています。高域の自然な伸びと切れは一級品で、細かい音を再生するので、ため息やオケの雑音などがリアルに伝わってきます。今まで聞こえなかった音が聞こえてくるので、聞き飽きた曲でも新鮮な発見があります。

 欠点として、試聴ポイントが一箇所に限られ、頭を振っただけで楽器の位置が変化します。アバウトな定位が無いのですが、試聴ポイントが合えば、楽器の位置が分かり、音場は広大に広がり、ホールの奥行きや高さも感じられます。もっとも、そういう音楽ソースは少ないですけど。

 試聴会は日曜日の午後からですが、天気予報も晴れのようです。清水の舞台から飛び降りて捻挫し、「今日も致命傷で済んだニダ」という覚悟で手に入れたユニットですから、弟子の部屋ではユニットを汚す油料理は厳禁と申し付けてあります。焼肉やタコ焼きはホットプレートではなく、台所で換気扇をフルに回して調理しろという事です。当然、来客のタバコもジェッタイにダメです。それから窓からの紫外線もダメ。紫外線焼けでエッジが硬くなります。と書きながら、自家用に自分用も作りたいのが本音です。でも置く場所がないので諦めですね。太宰ではないですけど、聖諦の心境です。

      エフライム工房 平御幸

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城壁を崩すラッパの音

2010-12-08 06:45:22 | 古代史と聖書
 どこかのテレビ番組で、『菅仙谷なかよし公園』を見下ろす『小沢城址』というのを放送し、掲示板にそれぞれの看板の画像がアップされていました。「小沢城址は稲城市と市境を接する丘陵地」と見えていましたが、稲城市のどこかでアイゴーの声が聞こえるようです。どちらも川崎市の多摩区ですかね。

 城址と言うと、旧約聖書の『ヨシュア記6章』には、角笛でエリコの城壁が崩れ去ったという記述があります。エリコは、町の周囲を城壁で囲った堅固ゆえに、イスラエルを閉ざしていました。モーセの跡を継いだ大預言者ヨシュアは、7人の祭司を集め、契約の箱を先頭に雄羊の角で作った7本のラッパを吹き鳴らさせ、7日にわたった城の周囲を巡りました。7日目だけは7回も巡ったのです。すると、堅固な城壁は崩れ去りました。

 この記述で大事なのは、6日間は鬨(とき)の声を挙げず、最後の最後だけ、すなわち7日目の7回目のラッパと同時に鬨の声を挙げたということです。これは、城壁の中にいた人々を恐怖のどん底に叩き込む効果があります。のべつ幕無しに声を挙げていたのでは、中の人も慣れてしまいます。

 ヨシュアはエフライム族で、後にエフライムから北イスラエル初代王が誕生します。ヨセフの直系子孫として、最初の有名人がヨシュアなのです。先のジャパンカップにジョシュアツリーという外国馬が参戦していましたが、ジョシュアツリーとはヨシュアの系統という意味です。ヨシュアは武人ですが、それでも無理して攻めるのではなく、神の力を頼んだのです。

 ケルビム型バックロードホーンは、10センチ口径から一回り小さいユニットに変更予定です。8センチ口径のフルレンジとしては最高のFE88ESを予定していますが、10年前の製品の未使用品だから、経年変化でエッジが硬化しているかもしれません。イエスの八十八なので決めましたが、メーカーではリコーン(コーンとエッジの張替え)もしているようです。

 ということで、稲城での試聴会は今度の土日に予定しています。読者が運んでくれるとしても午後からだと思います。参加希望の方は、僕の方にメールをお願いします。小沢城址の石が崩れる事はないと思いますが、民主党の城壁は崩れ去るかもしれません。

10時 追加
稲城からアイゴーの悲鳴と共に、試聴会の日程も決まりました。日曜日で決定ですので、ご都合の合う読者はご参加ください。おそらく、午前中に搬入セッティングで、午後からになると思います。

      エフライム工房 平御幸
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予定調和の極意

2010-12-05 22:44:59 | Weblog
 ホタテ屋さんからは、常連の方からの報告で、安倍元首相も喜んで召し上がったと嬉しいメールでした。

 時を同じくして、徳島牛と浜松からはバウムクーヘンを頂いたので、高さが50センチのホテル用冷蔵庫はパンク。それで、弟子に徳島牛とバウムクーヘンも一緒に送りました。送ってくださった読者の皆さんには感謝です。15日には、青森からバウムクーヘンが届く予定なので、お菓子には困らない生活です ホルホルホル。

 それで、僕は古代史の中で「アワビはパウロを象徴」と書いています。鮑の包むは「パオ」と読めるでしょう。これが、伊勢神宮のお供えにアワビが用いられる理由なのです。ホタテの方は、ボッティチェリの作品『ヴィーナスの誕生』の中に描かれていますが、貝の形をしたフランスのお菓子のマドレーヌは、マグダラのマリアから名前が来ているそうです。いろいろと聖書繋がりです。そう言えば、伊勢は真珠貝のマドレーヌがあった。

 ケルビム型のスピーカーは完成したのですが、ステレオで聴くと低音不足が余り気になりません。二本だと、低域のみ音圧が約3デシベル(二倍に)上昇するからです。イ・ムジチの『アルビノーニのアダージョ』はオルガンの低音が魅力なのですが、これもちゃんと再生します。弟子がビックリするほど細かい音を再生します。あとは、名前に108か88が付くユニットをゲットしての縁起担ぎが必要です。

 縁起担ぎというと、下部キャビネットのフロントバッフルは「甲」の字、あるいは着物の形になっているのですが、中央の幅7センチ×高33.8センチの部分は二重バッフルで嵌め込み式です。板取の関係で、この二枚目(嵌め込む方)のバッフルは別板で注文したのですが、なかなか接着する気になれませんでした。そうしたらピコーンと来たんですね。ミスドのゲデ子菩薩のご利益かな。

 実は、この嵌め込む部分がピッタリ過ぎて、一度嵌めると外すのに手間取ります。それで片方だけ嵌めてあるのですが、嵌めていない方が御札の収納箱に見えてきます。もしかして、伊勢神宮の御札を納めるスペースとして、神様が用意してくれた場所なのかなと気になりました。

 伊勢神宮の御札は、外宮の豊受大神宮と書かれた御札と、内宮の天照皇大神宮の御札があります。これらの御札の幅が7センチ以内なら、見事に収めることが出来るのです。御札は普通、神棚などの「上」に納めるものですが、床置のスピーカーでも直置きではなくて、コンクリート板か木の板を一枚敷けば問題ないでしょう。スピーカー自体が神殿なのですから。直置きよりも音にも良いですし。

 ということで、弟子には新年の御札ゲットが厳命です。ケルビム型バックロードホーンは、下側のキャビネットが着物の形で胴体、この上に衿と首が乗り、一番上は頂部が平らなイエスの頭です。これが御札を収納するスペースまで確保されているのですから、作った本人が驚いています。最初の板取で失敗があり、別板を用意したから気が付いたのです。神の世界の予定調和は、こうして後で理解が及ぶようになっているのですね。

 僕の作為は、せいぜい音道の幅を7センチにすることや、インナー開口部に88ミリの寸法を持ってくることくらいでした。最初から全てを網羅して設計できていたら、と悔やまれます。やはり、そのような完璧な設計を意図的にできるのは、ヤコブやヨセフなどの大預言者だけなのだと思います。予定調和が作り出した音が伊勢に鳴り響くとき、封印された伊雑宮が目覚めるのかもしれませんね。

      エフライム工房 平御幸
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