さんぽ道から

散歩中の雑感・モノローグを書いてみました

NHK

2005-09-27 15:08:06 | 会社
 受信料の不払い者を裁判所に訴える、来年4月まで500億円の経費削減をする、自然減と採用の抑制で3年間に1200人の職員減となる、とNHKは発表した。民間なら、入金督促はルーティーンであり、収入が減れば経費を削減する、常時、採用の抑制を考えるから、今までNHKはやるべきことをしていなかった、という記事だ。NHKの事業経営の‘荒っぽさ’も行間に滲み出る。間接的な表現で、一連の不祥事による不払い者以外に、常態で、不払いが1200万件あること、半年で500億円の経費削減が可能な予算は本当に国会の承認済み?一番大きい人件費に手をつけなくていいの?大甘ですね、と書いている。NHKは本当に生まれ変わる気があるのだろうか?
 これから通信衛星と放送衛星はデジタル受像で一本化され、チャンネルとチャンネルを束ねるプラットフォームは夫々に、激しい顧客争奪戦を繰り広げることになる。ハードでは、特定のチャンネルを限定受像出来る、言い換えれば、特定チャンネルを受像しない受像機が普及する。はや、視聴者のチャンネル選択は受像機の購入段階に始まる。NHKをシステム・ブロックしている視聴者からNHKは受信料を取れるか否かが裁判で争われ、そうこうしているうちに放送法は改定され、見ないものに受信料は課せられないようになる。これからは、戦前のような国粋放送局にでもならない限り、今のままでは、NHKの生き残りは難しい。
 欧米と比較すると、ロシアを含む極東の電波の多くは自国益放送で、世界に発信する地域報道とはなり難い。アジアの地域情報は、不偏不党のNHKしか出来ないだろう。NHKも、情報の中立性・信憑性は地域の安定と平和に欠かせないものだという意味で、平和を望む国民のお金を生かすことが出来る。教育番組の視聴者は向学心に燃えているのに、特にTV番組の多くは、受け手のレベルを低くみすぎている。ゆとり教育の失敗例TV版でしょう。MCや講師の暗記力テストのようなセリフ画面が続くと、勉強そっちのけで、出演者が無事にセリフを終えられるかどうかに気をとられる。誰のための放送か?教科書、書物にない映像にCGなどでTVならではの、質重視の、番組を作って欲しい。美術、園芸、健康、家事等生活情報の番組ではゲスト・司会者・アナウンサーの受け答えの妙より、内容を手短に、濃く、番組目的に沿うものにして欲しい。
 NHKは公共放送局として、主に報道、教育番組で知と和の日本を、アジアを先導し、また、行政府のみならず司法や議会の補完的監視機能役を果たして欲しい。娯楽、スポーツ番組は選択的有料放送で、大衆に慮らない質の高いものを提供してほしい。アンケートを生かしたが為どれほど番組をつまらなくしたか、人の意見を聞けば聞くほど無味乾燥なモノになる、してしまう経験は、皆、色々に持っている。80年の放送ノウハウと優れた人材を生かして、将来を見越した、発展可能な放送局に生まれ変わって欲しいものだ。有料の新NHKスポーツチャンネルで、新プロ野球を是非見たいと思ってる
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