さんぽ道から

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ホンダ切りは F1 切り?

2017-09-19 13:08:19 | ダイアリー


自動車 F1レースのマクラーレンは 先週 来季からエンジンを ホンダからルノーに変えると発表した。 マクラーレンは「ホンダとマクラーレンは別々の方向に進むべきときが来た」と温厚な表現でホンダとの契約終了を発表したが、この三年間の低迷した成績からすると「ホンダは首」に近い発表のよう。

マクラーレンは 2015 年に 1980 年後半~ 1990 年前半のマクラーレン・ホンダの黄金期(ライダー、プロストとセナの時代)の再現を目指して ホンダとエンジン契約を結んだが “昔のホンダ” ではなかったということだろう。

ホンダが F1に復帰した理由は エンジンの技術開発の促進と 経営もできるエンジニアを育てることと 欧州での販売促進のようです。FI の 小排気量で馬力を上げ 少ない燃料での走行を余儀なくする新レギュレーションで F1 は技術開発の挑戦場となったことがホンダのF1 復帰理由でしたが、欧州での低いホンダの販売シェヤーへのカンフル剤も 目的であったに違いない。

欧州で なぜホンダ(のみならず日本車)は売れないのか?

欧州は 歴史のある街と 街を繋ぐ高速道路でできてます。街は その国の文化で着色され、イタリアの街は歴史が詰まっているのでフィアットのような小型車が合うし高性能車は足回りのいいゴルフの GTO、貴族クラスはマセラッティ/フェラーリです。フランスではルノー、プジョーが街の風景に溶け込んでいて 高級車にはベンツが多い。北欧のフィヨルド沿いの走りは多少の衝撃にも安心安全な丈夫なボルボでしょう。ドイツは冬場の塩害や高速安定走行に強いドイツ車で一杯ですが 外車ではフォードが健闘している。イギリスは色々な車がひしめき合ってますが 皆外資に買われてからは GM 系フォード系の車に 高級車はジャガー系がメインのようです。欧州では 各国のそれぞれの個性的な街並みと 用途に合った車が買われているので、デザイン・価格・性能とバランスのとれたニュートラルな日本車は あまり売れていません。今後も変わらないでしょうね。

ホンダは 技術開発と 技術経営者の育成に F1 に参戦しているだけとなれば F1 エンジンに注ぎ込む力も限られるでしょう。販売の伸びる米国市場や 小型ジェットや 国内や発展途上国向け小型車開発 等々 超ワイドな対応を要する事業下では F1 への対応も “昔のホンダ” はないことなのでしょう。

2018 年からホンダの F1 エンジンの供給先は チームレッドブルのセカンド・チームたるトロロッソ(赤い牡牛)になるという。

ホンダの F1 への力の入れようは 電気自動車の時代が見えてきている現在では エンジン技術開発はなくなり チームリーダー育成の場だけとなる?

マクラーレンのホンダ切りは F1 時代の 終わりの始まり のような気もするが どうでしょう…

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