さんぽ道から

散歩中の雑感・モノローグを書いてみました

クシュナー問題Ⅱ~

2017-05-30 10:12:05 | ダイアリー



欧米でのトップニュースはやはり米トランプ大統領絡みです。

伊シシリー島のG7後、

独メルケル首相は、もう過去のように、米と英には頼れないと
(EUは、独は仏との絆を強め、独自に行動すると)演説し、

独の外務大臣は、さらに米への批判に踏み込んで、
トランプ大統領の行いは、西側諸国を弱くしている、

具体的には、
・温暖化対策に協調しないこと、
・紛争地域(サウジ=中東)に大量の武器を売ることは、

地球環境を守り、
話し合いで紛争を解決しようと試みるという
EUの方針とは異なるものだ と
批判しています。

ドイツの言う通りですよね。


米でのニュースは、もっぱらクシュナー氏に関するものです。

ホワイトハウス内からの情報として、
クシュナー氏に今は頭を下げていろ、との指示があるとのこと。

戦場で兵士は頭を下げて弾をよけョ と同じでしょうか?
敵は報道機関、弾はロシアとの密会の暴露でしょうか?


新たなクシュナー氏の話題とは
クシュナー氏と中国との密会の暴露です。

トランプ大統領の中国に対する姿勢の変節と
クシュナー氏の密会行動が合致するという記事です。


トランプ氏、大統領選では、

・中国は米国へ輸出で米国内の産業と雇用を奪っている、
・為替操作で輸出を拡大している、
・南沙諸島を占拠し軍事基地化を進めている等々 と

中国敵視を唱えていたのに、

大統領就任後しばらくすると、

・台湾へ もう電話するなといい、
・中国は為替操作国ではないとし、
・北朝鮮へはよく圧力をかけている 
・習主席はいい人だ等々 と

対中姿勢を180度転換しました。


どうしてこうも真反対に意見を変えられるのか、
誰もが不思議に思って、
分からずに、
最後はこれがトランプ流だとしていましたが、

クシュナー氏が密接に、
この変節に関わっている とニューズウィーク社が伝えているのです。


記事を時系列に分解すると、

昨年11月、
キッシンジャー氏といえば元国務長官で、
現実主義、パワーバランス、米国第一、秘密・忍者外交、
米中和解の立役者、親中国ですが、

このキッシンジャー氏が
トランプ氏に、クシュナー氏同席のもと、
アジア外交のアドバイスをしたという(中国紙報)。

それから~

12月2日、キッシンジャー氏は中国へ飛び、習国家主席と会談し、

12月6日、中国から帰国のキッシンジャー氏は、
  クシュナー氏に楊国務委員(中国外交全般の責任者)と会うように勧め、

12月9-10日、クシュナー氏は楊氏と駐米中国大使と会談(ワシントンポスト報)した。


12月12日、トランプ氏は、
  中国の貿易不均衡対策次第では、米国は一つの中国の原則に縛られないと発言し、

キッシンジャー氏と中国大使館は、クシュナー・楊会談はトランプ氏に伝わっていないと、
クシュナー氏に加えて彼の妻であるイヴァンカ氏も取り込むことにした。

2017年に入って、

1月20日、クシュナー氏は大統領上級顧問に就任。

2月1日、中国大使館は、クシュナー氏、イヴァンカ氏と娘さんのアラベラさんを
  春節の宴に招待し、この際にクシュナー氏と中国大使は長時間会談(CNN報)した。

トランプ氏はクシュナー氏+イヴァンカ氏のアドバイスを受け、変節した模様

2月8日、変節したトランプ大統領は習主席に春節のお祝いの電報を送り、

2月9日、トランプ大統領、中国は一つ の原則を尊重すると宣言した。


4月4日、対中強硬派のバノン主席戦略官が国家安全保障会議から外される。

4月6-7日、米中首脳会議で習主席はトランプ大統領に、
  北京で5月14-15日開催の一帯一路サミットファーラムに
  米国代表を送るように要請し、
  大統領は承諾したと中国紙報。

5月3日、対中強硬派のナバロ氏の主催する国家通商会議
  (貿易相手国との交渉機関)は廃止となる。

これでトランプ政権から反中勢力が一掃されたという。

5月14-15日、一帯一路サミットに、米国に加えて日本も出席。


一帯一路はAIIBとはペアーで、
かつ、一帯一路沿いの軍事基地の建設で、

この両プロジェクトに日米を参加させると、

中国の金融力+軍事力は世界制覇規模となり、
盤石なものになる(と中国紙報)。

クシュナー氏のロシアと中国との密会は、
中露がもくろむコミンテルン(共産/専制国家の国際組織)の下地となっている、

クシュナー氏は中露の手先に担がれた との報道です。


トランプさんは、巷の大家(キッシンジャー氏etc)や
身内(クシュナー氏やイヴァンカ氏)の意見に、
たやすく、
寄って立つその方針までをも
左右されてしまう方なのでしょうか?

大方針のチェンジは、
ビジネスなら、
間違いはお金で済みますが、
政治の世界では国民の生活全般に及ぼす問題でしょうに・・・
米国の場合は世界の人々に影響を及ぼすでしょうに・・・

おっかない話です・・・

日本も米国に盲従するときは過ぎたのかも、
どうでしょう・・・

一服のものではなく
三服分もの長さになってしまいました。
悪しからず。

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