フランス大統領選は大差でマクロン氏が勝利した。
負けたルペン氏は、国民が既成政治を選択した結果だと語ったという。
ルペン氏の言い様は何となくわかるが、ちょっと違う気もする。
マクロン氏は、景気低迷と格差拡大の解消に、
前進という政治運動を立ち上げ、既成政党と戦って勝ちました。
この意味ではルペン氏の言い様は違う感じですが、
ただマクロン氏は、
景気の回復にはEUとともにあるべき（親社会党&親共和党）とし、
経済界の要望する労働者寄りの規制排除、反労働組合的で、
親共和党寄りの政策を訴えている。
要は、
マクロン氏は既成政党を否定しながら、
既成政党の政策を訴えて勝利したから、
ルペン氏の言い様は合っているようで違うような…
何となく、
小池百合子氏の都知事選勝利と似ていなくもない…
政党を否定しているようで、
政策は既存政党のものとどことなく近い。
従って、勝利後の議会対策で四苦八苦…
選挙公約も思うように進まない…
トランプ大統領も同じかな？
でもこれでいいのかも…
独裁が通らず（＝人気がそのまま走らず）、
既成政党の裏に蔓延る既存特権もままならず、
あちこちの意見が集約されて、
やむを得ない必要な選択だけがギリギリで、
纏まって通ってゆく…
フランスの今後の政治混乱も
国内政策という意味では良い方に向かうでしょう…
