さんぽ道から

散歩中の雑感・モノローグを書いてみました

今の教育の一端かも?

2016-03-03 10:52:51 | ダイアリー


三重伊賀市のウィッツ青山学園高校(ウィッツ)の通信制の学習内容が問題となっている。国の就学支援金の不正受給の疑いの捜査段階で、ウィッツが 果たして教育学習といえるものを施しているのか とニュースになっている。

ウィッツによると、

学習意欲の低い生徒に興味を持たせる内容と説明しているが、

・テーマパーク内の買い物でお釣りをもらったことが数学の学習となった

・バスの中の外国映画鑑賞が英語と美術の授業となった

・スマホで伊賀の博物館を検索して 情報、地理歴史、国語を履修した

・神戸の夜景を見て美術を、レストランの食事で家庭科を、駅から学校まで歩いて体育を履修したとなっている。

嘘のような話で、こんな教育が堂々と教育者によって、高校生になされているのだろうかと耳を疑った。


戦後教育は、アメリカの意向を受け、個人の価値と尊厳に重きをおき、系統的に物事を詰め込む価値注入型教育・知識の暗記型から 自ら問題を発見し解決していく能力を身につけてゆく問題解決型教育へ、また、進路別教育学校体系から中等教育課程以降も進路別に分かれることのない学校体系へ と変わりました。

良かったと思うが、

今その弊害も出てきてはいないだろうか?

・個人の確立のために → 搾取と貧困のない平等社会実現のために教師は努力しなくてはならない → 教育現場に政治思想が介入 → 政府による教育へ不干渉化 → 悪しき平等主義の蔓延

・個人主義や自由の行き過ぎ → 競争の排除 → 学校教育低下 → 学習塾の興隆 → 就学者の二分化 → 格差拡大社会

・教育無償化の拡大 → 進級の自動化 → 基本知識不足の社会人 → 義務や人倫についての認識の欠如社会 がもたらせれてはいないだろうか?


文科省はウィッツによる教育は不適切なものだとし、新入生の募集を見直すように伊賀市に通知したという。

ただ、これだけの問題ではないような、大きな問題も含まれてるような気がするが、どうだろう…
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