さんぽ道から

散歩中の雑感・モノローグを書いてみました

プロ野球

2005-09-11 15:56:25 | Weblog
 巨人が弱くなったこともあるが、MLBやJ1を見るようになり、プロ野球のTV観戦が急につまらなくなった。MLBとプロ野球を比較すると、プロ野球にはMLBのスピードと力強さが欠けているし、J1と比べると、スポーツ放送の生命線である緊迫感がTVスクリーンに感じられない。
 日本人は本物志向をする。貧しい国ゆえ、物を大切にする、一生ものを買うことが生じ、耐久性や品質にお金を使う風潮が、日本人の本物志向に拍車をかけた。本物イコール品質を前提にブランド好きにつながった。貧しい人が高級ブランド品を好む矛盾をこのように肯定的に解釈したい。日本に来た外人投手選手が負け惜しみに「小さな球場で飛ぶボールを使うのだからプロ野球は少年野球だ」と言って帰って行った。また、王さんのホームランをアメリカでは評価する人が少ないという。本物の野球はMLBであり、本場で力を試したいと多くのプロ野球選手がMLBでのプレーを夢見ている。
 先日狭い球場での巨人戦をTVで見ていた。ホームランを打たれまいと投手は打者の打ち気を外すため、投球間隔を空け、また、牽制球を多くする。打者は臭い球を振らないようにウェイティング戦法や打席はずしが常道だ。試合が長くなり見ている方に飽きがくる。投手交代、選手の攻守交替の間には頻繁にコマーシャルが入る。バックネット裏、ベンチ横のレポーターが、そして放送席の解説者達が、分かりきったコメントを繰り返す。ゲストなる芸能人がわけの分からないことをいっている。聞いているほうが恥ずかしい。当世の番組企画はプロ野球中継をつまらないものにしている。
 世界野球選手権など国際試合も増える今日此の頃、球場の広さはMLB並みに、ボールもMLB仕様にプロ野球を変えてみたらどうだろう。国際標準仕様はMLBだ、野球の歴史からしてこれに異議を唱える人はいないだろう。ホームランは少なくなるだろうが、MLB標準仕様採用によって初めてプロ野球とMLBのプレーがフェヤーに比較され、日本の野球の良さ・強さである緻密な連係プレーが、そして選手その人が世界的に評価されよう。日本のプロ野球人気も盛り上がるに違いない。
 ドラフト制の見直し、プレーオフ制の導入、セパ交流試合を2期に分けるなどの改革案もさることながら、野球ファンの一人として‘球場の大きさとボールをMLB仕様とする’プロ野球界を望むものである
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