マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

『成年後見、遺言及び尊厳死について』

2012年07月13日 | 行政書士奮戦記

 7月11日(水)、この日中学校勤務は休んで、文京区消費者生活センターで開催された「成年後見、遺言及び尊厳死について」の学習会に出席して来ました。講師は文京公証役場公証人の保倉裕先生です。語られる内容への興味もありましたが、保倉先生がどの様な方なのかにより関心があったのです。

 実は今年になってから、文京公証役場へは5回程足を運んでいました。依頼された公正証書遺言作成に関しての相談や、教えて頂きたい事柄があってのことです。ここへ行く前は、公証役場の敷居は大変高く感じられ、敬遠していましたが、意を決して出向いた役場で、相対して下さったのは大久保先生という、優しさと親しみの感じられる方でした。数々の疑問に大変懇切丁寧に答えて下さり、”公証役場”という名称が醸しだす厳めしさは消えていました。誰にでも開かれた公証役場を目指している様にも見受けられました。その大久保先生は今年の6月15日に公証人を退かれましたが、先生立ち会いのもと、私が依頼を受けていた公正証書遺言が作成されたのはその前々日の13日、辛うじて退官に間に合ったのです。

 先生が去られるのを残念がる私に、公証役場には公証人は二人いて、今後はもう一人の公証人の保倉氏に相談されるようにと言われていたのです。文京区の掲示板に、表記の学習会の講師が保倉先生と書かれたポスターを見て、どんな方なのか話し方を聞けば分かるだろうと参加を決意したのでした。

 当日は文京シビックセンター地下2階にある消費者センター内の会議室は35名の参加者でびっしり満員。保倉先生の自己紹介は「公証人は法務大臣に任命された公務員です。裁判官や検事などの経験者から選ばれますが、私は31年間の検事を経験したのち公証人になりました」。むむむむ、検事経験者とは!私が苦手なタイプだなと思いながら話を聞きました。

 失礼ながら元検事にしてはニコヤカな感じの方で、語りは論理的で分かりやすい話です。成年後見・遺言・尊厳死を独立した事と捉えずに、連関した事柄として語ります。自分の、現在から将来に掛けて、誰にも死が待っています。その死の以前に考えるべき事柄が成年後見であり、死後に備えて準備しておくことが遺言です。尊厳死などでは自己決定権をしっかり守りつつ、自分を取りまく人々、とりわけ家族へ思いを馳せるに有効な幾つかの制度、特に任意後見契約や遺言に、公正証書の積極的活用を力説されたのでした。
 
 講演会や学習会の後感じるのは更なる学習の必要性です。今回は「移行型」任意後見契約をより深く知りたいと思いました。

 


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