マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

上野公園“さくら道”立入り禁止へ

2020年03月31日 | 身辺雑記

 新型コロナウイルス感染の深刻さはその度合いを増している。井ノ頭公園など都立公園は立入り区域が設けられ、六義園・旧古河庭園などは4月12日まで休園となってしまった。10日ほど前に通った上野公園のさくら道も封鎖された。昨日出掛けた、飛鳥山公園は区立だからか立入り禁止にはなっていなかった。





 毎年、向丘高校同僚と開催していた飛鳥山の花見。皆さんの意向を聞いた上で、3月13日に、公園内での1次会の宴は中止、「豫園飯店」での2次会は延期と決めた。我らの花見、もし開催と決めておいたにしても不可能だった。「今年も、満開のサクラに出合えたかな」と命ながらえて来た感慨を味わって場合ではないのか。(写真:昨日の飛鳥山)
 この数日間早朝に飛鳥山・千鳥ヶ淵・播磨坂などのサクラの様子を撮影していた。10日前よりも満開に近いところが多かった。





①神田川沿い(文京区)


 ②千鳥ヶ淵(千代田区)


③播磨坂(文京区)


④吉祥寺(文京区)


⑤飛鳥山(北区)


⑥圓通寺(文京区)


⑦不忍池(台東区)


洗剤いらず、エコに洗濯

2020年03月28日 | 身辺雑記

 「都市封鎖」(ロックダウン)の可能性が高まっているとの報道あり。都知事よりも土日の外出自粛要請が出された。今日・明日の土日の2日間は自宅でラジオを聞きながら体を動かそうと思っている。ラジオ体操、不要ではないと思うが不急ではあるか?
 自宅にいることが多くなり普段より家事に目が行くようになっている。3月17日の東京新聞には「洗剤いらず エコに洗濯」として茨城市古河にある宮本製作所が紹介されていた。
 東京都信用金庫協会などが主催し、優れた中小企業をたたえる「2020優良企業表彰」で「しんきんものづくり大賞」を受賞したのだ。洗剤を使わずマグネシウムの特性を利用して洗濯物をきれいにする「洗たくマグちゃん」を開発。マグネシウムから発生した水素の細かな気泡が汚れを吹き飛ばす仕組みだそうだ。
 これは素晴らしいと感心し、妻が生協のネットで注文すると一昨日届いた。お値段は百グラムのものが2個セットで4680円(税別)。一見高価そうに感じられるが購入してしまえば300回は使用でき、格安でエコにもなる。(写真:購入した商品が入っていた箱)


 まだ使用していないが、記事によれば使い方は簡単とある。丸く削られた直系5mmのマグネシウムがふんだんに入った網目の小袋(右写真)を洗濯物と一緒に洗濯機に入れて注水して洗うだけでよいとある。マグネシウムが水と反応して生まれた水素の気泡は洗浄力に優れている上、環境にも優しいそうだ。



 この会社、従業員70人の中小企業で、下請けの町工場として自動車の部品を生産してきたが、下請けからの脱却を目指し自社製品の開発へ舵を変えたそうだ。
 社長は宮本隆さん。「地上の星」ではないが、成功に至るまでに面白いドラマがあったようだがそこは割愛。マグネシウムを活用した入浴剤や美容液の実用化を視野に入れているそうで、私は入浴剤に注目している。


上野の山で“コマツオトメ”を知る

2020年03月25日 | 東京散歩

 3連休最終日の22日(日)、富士神社でのラジオ体操は休みで宮下公園へ。体操終了後、巣鴨駅から上野に向った。いつも下車に利用する改札「公園口」が見当たらない。やや迷った感じで、初めて利用する改札を抜けると、そこは新しく出来た改札らしく「公園改札」と名付けられていった。「公園口」は、一時的かも知れないが閉鎖され、新改札は「公園口」より少し鶯谷駅寄りに造られていた。東博へ行くにはやや近距離となったか。(写真:新改札口)


 その改札を真後ろにして真っ直ぐに進むと噴水のある広場。その広場の南西の端に、「上野公園桜マップ」という看板が立てられている。公園のどの位置にどんな桜が植えられているのかを知るのに便利な説明版で、2年に1度くらいの割合で見ているのだが、詳しいことは殆ど覚えていない。今年も撮影かたがた見入っていると、高齢のご婦人から声を掛けられた。「コマツオトメの原木をご存知ですか」とのこと。知りませんと答えると、「この直ぐ傍にあるのですよ」とのことで、やや右のサクラを見上げた。(写真:コマツオトメ原木)


 満開に近い桜だった。ぼうっと見ていたのではソメイヨシノと区別がつかなかったと思う。よく見るとソメイヨシノよりやや小ぶりでピンクの色がやや濃いように感じられた。件の老婦人曰く「ここが原木で、ここ上野のお山のコマツオトメはこの樹が挿し木されたのです」とも。樹の下には説明版があり、次の様に書かれていた。
 <原木は上野恩賜公園内の小松宮彰人親王像の近くにあり、エドヒガンの雑種で、西田尚道氏がこの木を新品種とすることを提唱しました。小松宮銅像から「小松」の名をとりました。また可愛らしく美しいことから「小松乙女」と命名されました。>と。




 説明版に戻ると、「ソメイヨシノ基準木」の位置も教えてくれた。ご近所に住んでいるそうで、やたら詳しい。この日は東博方面へは向かわず、さくら道を進んだ。7時20分頃に、まだ花見客は少ないが、暖かい休日とあってそれなりの人出。宴席は作られていないが、地面には「宴席禁止」の文字。その片隅に「基準木」はあった。(写真:さくら通り。左端あたりに基準木。正面は東博)



 その樹にはソメイヨシノの開花日一覧が貼られていて、今年の開花は3月17日で、平成14年の3月16日の方が開花は1日早い。開花の基準は靖国神社のソメイヨシノで上野公園ではないが・・・。





 そこから不忍池を経て、御徒町へ。早稲田行のバスを利用し8時20分に帰宅。東京ではこの日が満開日となり、テレビを見ていると上野公園も登場し「宴会はないがそぞろ歩きを楽しむ人々」のように語られていた。コロナ感染3条件から外れている野外での、歩きながらのせめてもの花見だ。


『平蔵狩り』(著:逢坂剛 文春文庫)を読む

2020年03月22日 | 読書

 著者の逢坂剛の作品のうち『百舌の叫ぶ夜』を20数年前に読んだことがあった。詳細や粗筋は忘れてしまったが、公安警察対刑事警察の確執を軸にしたハードボイルドもので、冒頭に爆弾事件が起きるなど、ハラハラドキドキしながら読み進んだ記憶がある。物凄い書き手だなと感心しつつ、次に続く作品はもう1冊(作品名忘れてしまった)だけ読んでその後は手に取ることなく今日に至っていた。



 その逢坂の作品で「平蔵シリーズ」2冊目となる本作品『平蔵狩り』は、実は5年前に「吉川英治文学賞」を受賞したことを知って、これまた驚いた。既に70歳を超えたであろう“大御所”がこの様な賞を受けることもあるのだと言う新鮮な(この間の事情に不明でもあるが)驚き。
 さて私は文庫版を読んだのだが、それ以前に単行本『平蔵狩り』が刊行されていて、その中の一つの短編「平蔵狩り」のみならず単行本全体が受賞の対象となったのだろうと思う。
 6つの短編の中でも「平蔵狩り」が格別に面白かった。題名からして思わせぶりである。長谷川平蔵は“狩られる”のだろうかと、やや不安を覚えながら読み始めた。



 
 本所緑町の名主清右衛門のもとへ、京都からいせと名乗る若い娘が本所の“へいぞう”を捜しに訪ねて来た、というところから物語は始まる。
 母親のしまは半年前に卒中で死亡し、いまわの際に、とある男と一夜だけ、しとねをともにし、翌年うまれたのがいせだという。いずれ、本所にすむ平蔵を尋ねるがよい、とも語って亡くなったと。同情した清右衛門は、いせを火盗改・長谷川平蔵に引き合せわた。
 平蔵は庭先で素顔で二人に会うと、「おれが、長谷川平蔵だ。そこへ坐れ」と語った。(ここで、私は、平蔵は素顔をだれにも見せないのではなかったのかと不思議に思った)。いせがそれまで隠しておいた秘密、“平蔵を名乗った男の乳の上には青い痣があった”ことを告げると、平蔵は襟元をくつろげ、乳の下まで引き下げる。そこには痣は無かった!父親では無かった平蔵は「3日後に又出頭してまいれ」と言って奥に消えた。
 3日後、ふたりが平蔵の役宅を訪れるとそこには沢山の男が集められていた。平蔵からのお触れで、本所に住む<へいぞう>と称する男がすべて狩りだされたのだ。その中からいせの父親を見つけ出そうの狙い。召捕り廻り方の今永仁兵衛の差配で最後には4人に絞られた男。遂には“秘密”にしておいた青い痣が決め手となっていせは本当の父親と巡り会えたのだった。本当の父親は本庄生まれだった。めでたし、めでたし・・・。
 ここまで読んできて“平蔵狩り”とはそういう事だったのか
と納得したが、これでは人情話で平蔵の活躍劇になってはいないと、不審に思いながら先を読み急ぐと幾つものトリック明らかにされて来た
 盗賊唐丸五郎兵衛はいせが平蔵を訪れることを知り、舟を出していせの帰りを待っていた。盗賊の間では平蔵の似顔絵は100両以上で売れるとの噂があり、絵の上手ないせに平蔵の似顔絵を描かせようとの魂胆だ。
 平蔵はそのことを事前に察知していて、いせの後を追えば盗賊方に辿りつけるとの読み。読みは的中し、唐丸五郎兵衛は仁兵衛に討ち取られた。
 最後の最後に、いせが目通り叶った平蔵は実は平蔵ではなく、影武者・柳井誠一郎だったと明かされる。やはり平蔵は素顔を晒さなかったのだと、私は納得。
 物語のなかでいせが生き生きと描かれている。盗賊方の企みを知っていせは「ほんまのこと、言いよし。嘘言うたら、あきまへん」と勝気に盗賊をとがめる。
 長谷川平蔵がいせを怪しんでしかけた罠に気が付き「わたしくは、曲りなりにも絵師でございます。乳の上の痣が絵の具で描かれたもの、と分からねば絵師の看板を下ろします」と気合のあるところを見せる。
 大団円の場で平蔵の似顔絵を求められたいせは本庄の平蔵を描き、皆を笑わせたりもする。 
 盗賊方は平蔵の策略に惑わされ、私は逢坂剛のトリックに目くらましされたのだが、そこが楽しい平蔵シリーズ。平蔵は“安楽椅子探偵”だと思い至りながら『平蔵狩り』を読み終えた。
 

 

 


六義園の枝垂れ七分咲き

2020年03月20日 | 身辺雑記

 桜のツボミが目立ち始めると気もそぞろになって来る。サクラの開花が待ちどおしいのだ。今年は例年より開花は相当早かった。
 1週間ほど前から近辺の開花状況が気になり、早朝散歩のときに桜名所へあちこち出掛けた。


 文京区内では播磨坂・神田川沿い・六義園・吉祥寺などへ。区外では飛鳥山・染井霊園・不忍池などへ。不忍池でオオシマザクラと陽光が見頃に近かったが他はまだツボミだった。(写真:不忍池の陽光)


 それが昨日になると開花が進み、吉祥寺の枝垂れは5分咲きで、六義園は7分咲き。ラジオ体操仲間の間では5チャンネルで六義園が放映されていたと話題になった。
 早速、我が家から徒歩5分の六義園へ。8時45分に着くと20人ほどの列が出来ていたが、定刻の9時少し前に門が開いた。係の方から「9時までは桜の回りには立たないで下さい」との声が掛かり、今年も枝垂れのみの撮影が出来た。
 今日のブログはその“写真展”で、上2葉が六義園で、その下2葉が吉祥寺の枝垂れ。