▼森友学園問題に関する、元NHK 職員相澤冬樹著「安倍官邸VS NHK 」と、籠池泰典+赤澤竜也共著「国策不捜査」、共に文芸春秋出版の2冊を読み終えた。
▼この本は共に「森友学園」問題での、日本放送協会と政権に共通する、権力の構造について告発する内容だ。そう思って読んでいた。
▼読後の大雑把な感想だが、国家権力には、個人の人権など無視されるというのが結論だ。最高裁判所の判定に『統治行為論』なるものがあるが、国家に都合の悪いものは抹殺できるというのが、我が国の司法制度だ。
▼司法と立法は同じ穴のムジナで、行政ももちろんだ。我が国には【三権分立】などというのは、建前中の建前なのだ。
▼つまり我が国は「憲法改正」前に、すでに民主主義(三権分立)が崩壊し「独裁国家」の様相を呈しているということだ。
▼これらの本を読みながら、他の二件の事件を考えていた。一人は一家4人殺しの汚名を着せられた袴田巌だ。
▼袴田は完全に冤罪だ。にもかかわらず、いまだ裁判は続く。永年の拘留で袴田は失語症に陥っている。人権無視も甚だしい。
▼もう一人はカルロス・ゴーンだ。これはフランスと日本の国家間の問題に持ち込まれ、ゴーンの海外逃亡を、日本政府が容認したというのが真相だろう。作業員のような格好で、まんまと逃亡出来たのたのは、茶番劇も甚だしいからだ。
▼それにしても日本の拘留期間の長さだ。毎日拷問に近い取り調べでは、人間は耐えきれない。これは自白しない限り、命の保証はないというような感じだ。
▼以前警察OBから、酒席で聞いたことがあるが「自白させることは100%可能だ」という。「自分は自白しないという人こそ、落ちる」ともいう。
▼犯罪を自白させるのではなく、自白を誘導させるよう、脅しをかけるのが取り調べの基本のような印象を受けた。
▼籠池は、国有地を安く払い下げするために、昭惠夫人を利用した感がある。籠池夫妻と昭惠夫人のスリーショット写真が“御真影”のごとく効力を発したのは間違いない。
▼小学校の建設許可をスムーズに行いたいため、知り合いの総理夫人を利用するのは、誰にでも考えられる。
▼この問題は明恵夫人が、籠池夫妻と近づきすぎたことが問題だ。総理夫人の人の良さと軽々しさが問題だ。
▼それにしても総理夫人が関わる案件だと、“忖度”が働くのは当たり前だ。個人のモラルの問題を超える、組織そのものの体質が問題だ。
▼たまたま神の悪戯か?!、自殺した役人は「死に場所」に配属されていたのだ。職場など辞めてしまえばいいという話ではない。
▼蜘蛛の巣にひっかかったように、がんじがらめにされてしまうのだ。病気を理由に休職中のその役人は、職場に呼び出された翌日、自宅で首をつっている。
▼自殺の直接的原因は【私や明恵が関係しているのであれば、議員を辞する】と、晋三が国会で発言したのが「死刑宣告」!?だったようだ。行政組織の忖度がその言葉(命令)で、全開するからだ。
▼その後安倍晋三が射殺された。統一教会関係だと報道されているが、果たしてそれだけが原因だろうか。
▼この犯人も「袴田事件と籠池事件」のように、目に見えぬ人権無視の構造が、拘留所内で繰り返されているのではないか。
▼そういえば、以前函館市の職員が、談合事件に巻き込まれ逮捕され、拘留所内で自殺した。この部屋には別の人も入っていたらしいが、自殺した人は、タオルを引き裂いて飲み込み、窒息死したという。
▼こんな摩訶不思議な自殺があり得るだろうか。にもかかわらず、この事件もあやふやに終わってしまった。談合にかかわったとされる、市議会議員の名前まで出ていたのが記憶にあるが、簡単に闇の中に放り込まれた。
▼そういえば森友問題で、籠池を“詐欺罪”にし、あとの忖度役人をおとがめなしにした女性裁判官は、その後函館地裁の裁判長になったという記憶も、私の中には残っている。
▼あまりにもこの本のページ数が多かったせいか、私の記憶もあいまいになっている。総評すれば「国民主権」でも、個人の人権は守られないなら【国家主権】ともなれば、戦前のようになってしまうと思えば、なんだか空恐ろしい気がした本だった。
▼日本国憲法第97条=【この憲法が日本国民に保証する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、これらの権利は、過去幾多の試練に堪へ、現在および将来の国民に対し、犯すことのできない永久の権利として信託されたものである】。
▼自民党憲法改正草案では、この「97条」がそっくり削除されている。だから私は今の政府での『憲法改正』には反対なのだ。
▼この2冊の本を読んで、国家に再び権力を集中させれば、国民が生きづらい国になるということを実感させられた。心身ともに疲れ切った読書だった。
▼この本は共に「森友学園」問題での、日本放送協会と政権に共通する、権力の構造について告発する内容だ。そう思って読んでいた。
▼読後の大雑把な感想だが、国家権力には、個人の人権など無視されるというのが結論だ。最高裁判所の判定に『統治行為論』なるものがあるが、国家に都合の悪いものは抹殺できるというのが、我が国の司法制度だ。
▼司法と立法は同じ穴のムジナで、行政ももちろんだ。我が国には【三権分立】などというのは、建前中の建前なのだ。
▼つまり我が国は「憲法改正」前に、すでに民主主義(三権分立)が崩壊し「独裁国家」の様相を呈しているということだ。
▼これらの本を読みながら、他の二件の事件を考えていた。一人は一家4人殺しの汚名を着せられた袴田巌だ。
▼袴田は完全に冤罪だ。にもかかわらず、いまだ裁判は続く。永年の拘留で袴田は失語症に陥っている。人権無視も甚だしい。
▼もう一人はカルロス・ゴーンだ。これはフランスと日本の国家間の問題に持ち込まれ、ゴーンの海外逃亡を、日本政府が容認したというのが真相だろう。作業員のような格好で、まんまと逃亡出来たのたのは、茶番劇も甚だしいからだ。
▼それにしても日本の拘留期間の長さだ。毎日拷問に近い取り調べでは、人間は耐えきれない。これは自白しない限り、命の保証はないというような感じだ。
▼以前警察OBから、酒席で聞いたことがあるが「自白させることは100%可能だ」という。「自分は自白しないという人こそ、落ちる」ともいう。
▼犯罪を自白させるのではなく、自白を誘導させるよう、脅しをかけるのが取り調べの基本のような印象を受けた。
▼籠池は、国有地を安く払い下げするために、昭惠夫人を利用した感がある。籠池夫妻と昭惠夫人のスリーショット写真が“御真影”のごとく効力を発したのは間違いない。
▼小学校の建設許可をスムーズに行いたいため、知り合いの総理夫人を利用するのは、誰にでも考えられる。
▼この問題は明恵夫人が、籠池夫妻と近づきすぎたことが問題だ。総理夫人の人の良さと軽々しさが問題だ。
▼それにしても総理夫人が関わる案件だと、“忖度”が働くのは当たり前だ。個人のモラルの問題を超える、組織そのものの体質が問題だ。
▼たまたま神の悪戯か?!、自殺した役人は「死に場所」に配属されていたのだ。職場など辞めてしまえばいいという話ではない。
▼蜘蛛の巣にひっかかったように、がんじがらめにされてしまうのだ。病気を理由に休職中のその役人は、職場に呼び出された翌日、自宅で首をつっている。
▼自殺の直接的原因は【私や明恵が関係しているのであれば、議員を辞する】と、晋三が国会で発言したのが「死刑宣告」!?だったようだ。行政組織の忖度がその言葉(命令)で、全開するからだ。
▼その後安倍晋三が射殺された。統一教会関係だと報道されているが、果たしてそれだけが原因だろうか。
▼この犯人も「袴田事件と籠池事件」のように、目に見えぬ人権無視の構造が、拘留所内で繰り返されているのではないか。
▼そういえば、以前函館市の職員が、談合事件に巻き込まれ逮捕され、拘留所内で自殺した。この部屋には別の人も入っていたらしいが、自殺した人は、タオルを引き裂いて飲み込み、窒息死したという。
▼こんな摩訶不思議な自殺があり得るだろうか。にもかかわらず、この事件もあやふやに終わってしまった。談合にかかわったとされる、市議会議員の名前まで出ていたのが記憶にあるが、簡単に闇の中に放り込まれた。
▼そういえば森友問題で、籠池を“詐欺罪”にし、あとの忖度役人をおとがめなしにした女性裁判官は、その後函館地裁の裁判長になったという記憶も、私の中には残っている。
▼あまりにもこの本のページ数が多かったせいか、私の記憶もあいまいになっている。総評すれば「国民主権」でも、個人の人権は守られないなら【国家主権】ともなれば、戦前のようになってしまうと思えば、なんだか空恐ろしい気がした本だった。
▼日本国憲法第97条=【この憲法が日本国民に保証する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、これらの権利は、過去幾多の試練に堪へ、現在および将来の国民に対し、犯すことのできない永久の権利として信託されたものである】。
▼自民党憲法改正草案では、この「97条」がそっくり削除されている。だから私は今の政府での『憲法改正』には反対なのだ。
▼この2冊の本を読んで、国家に再び権力を集中させれば、国民が生きづらい国になるということを実感させられた。心身ともに疲れ切った読書だった。