函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

GoTo東京外し

2020年07月17日 20時36分18秒 | えいこう語る
▼コロナ感染者拡大で「GoToトラベル」から、東京を外した。この件で真っ先に感じたのは【東京いじめ】という言葉だ。

▼福島第一原発事故で県外に避難した子供たちが「放射能汚染」でいじめられたことを思い出したからだ。

▼コロナで観光産業が疲弊し、倒産している現状もある。移動解除で経済を復活させたいという思惑は理解できるが、政府の独断が過ぎるのではないか。

▼各県の知事の意見は聞いているのだろうか。当の百合子知事は、何も説明がないと憮然としている。

▼「そんなに東京をイジメるのなら、五輪など開催しません」というような、爆発寸前にも思える。

▼東京都は日本の首都だ。コロナという最大の災害に対処しなければならないのに、中心部での不協和音に国民の不安は増すばかりだ。

▼50年前にタイムスリップしてみる。東京から函館までは、夜汽車に乗って連絡船を継いでの長旅だった。

▼今は新幹線が走り高速道路が整備され、交通アクセスは当時からみたら格段に便利になった。飛行機は頻繁に飛び交い、私の自宅から自家用車で函館空港。そして羽田までの時間は、最短で2時間半程になった。

▼交通アクセスの整備は、結果的に東京一極集中を生んだ。何もかもが東京中心となり、地域は過疎化が急速に進んだ。

▼先日、函館市内で会議があったが、東京発、函館便の飛行機が満席で危険だ、という話がされていた。

▼函館は魅力ある街、全国NO1だ。今は感染者がゼロだが、もしかして感染者率全国一位にならないとも限らない。

▼だが、観光函館の経済は底冷えしているようだ。東京からの観光客をGoToの対象外とすれば、函館城は「兵糧攻め」にされかねない。

▼1961年に採択の「函館市安全都市宣言」がある。【産業の近代化によって我が国は著しい発展を遂げているが、多面においては招かざる悲惨な災害が後を絶たない。これらの災害の絶滅を期するため、函館市の各界を打って市民全体の力を持って、強力に対処しなければならない】と、先人たちは宣言した。

▼函館市の対岸下北半島大澗町には、大間原発が建設中だ。私たち市町会連合会も、反対署名で14万筆を集めたが、函館市各界を打ってという状況にはならなかった。

▼コロナ禍・人口減・大間原発、そしてやがて起きるだろう大地震など、災害はさらにやって来るに違いない。

▼政府が独断専行するのではなく、都民と一丸となり、災害の防除にあたってほしいと思う。「ワンチーム」というスローガンはどこに行ったのだろうか。

▼首都が機能しないのであれば、日本の危機だ。「東京外し」の「GoToトラベル」。もっとじっくり考え、良い知恵を出してほしいものだ

▼そしてこのコロナ騒動を契機に、首都分散型の日本を、真剣に考えてほしいものだ。『アイヌ・モシリ=人間が住む静かな大地=北海道』は、日本人が住む理想郷だと思うからだ。