電脳筆写『 心超臨界 』

歴史とは過去の出来事に対して
人々が合意することにした解釈のことである
( ナポレオン・ボナパルト )

人間には本当の「平等」はあるのか――曽野綾子

2024-03-20 | 03-自己・信念・努力
その時期にその場所に生まれ落ちたことすら、すでに平等ではないのかもしれません。この世は不条理ですね。ちょっと精神論になってしまいましたが、だからこそ、今生きていることに感謝し、その時を精一杯生きることしかできないと思うのです。 . . . 本文を読む

「理不尽」を知る効用――曽野綾子

2024-03-20 | 03-自己・信念・努力
人間の性格には明らかに2つのタイプがある、と昔から私は思っていた。自分の未来に関して一途(いちず)に成功を信じられる性格と、多分うまく行かないだろうとして備える癖を持つ人とである。自分の成功を信じられる人は、金持ちになり方もうまい。お金ができた時の身の振り方も、最初から板についている。しかし私のように、世の中で成功することなどめったにあるわけがない、と思っている人間は、仮に急に金持ちになっても、お金の使い方はてんで身についていない。 . . . 本文を読む

「蜜な」時間で生きる危険――曽野綾子

2024-03-20 | 03-自己・信念・努力
しかし遊ぶには、小遣いが足りなかった。だから若者は、止(や)むなく家で寝そべって古本を読んだり、妄想に近いことを考えたりして時間つぶしをしていたのだ。しかしこの妄想が、時には未来に創造的な世界を生み出す力を持つことがあった。明らかな暇は、決して不毛なものではない。それはあらゆる世界を創造し得る豊饒(ほうじょう)な大地だったのである。 . . . 本文を読む

貧困と無知が生む泥棒――曽野綾子

2024-03-20 | 03-自己・信念・努力
まだ日本社会が今ほど豊かでない時代に、私の海の家に泥棒が入った。現金、宝石はもちろん、美術品のようなものさえ一切ない家である。その代わり台所用品から衣類まで、そこには東京の家では使わなくなった古い物が置いてあった。他に辺鄙(へんぴ)な場所だったので、当時は少し珍しかった小さな冷凍庫だけは新品があった。泥棒はもちろんその冷凍庫も持っていった。 . . . 本文を読む

害毒とも共存する人間――曽野綾子

2024-03-20 | 03-自己・信念・努力
人間、いささかは心やましい部分がないと人間になれない。果物でいうといたんだこの部分が、果実の味にあたる人間総体の魅力を促し、何より他者に寛大にもするのである。この人生の芳香の部分を大切に思う人が、芸術などの仕事にかかわる。芳香などというものは、果物の出荷時の値段にはかかわらないと思う人は、役人になる。別の資質で果物を評価しているのだ。それはそれで立派な評価基準である。 . . . 本文を読む

ビジョンクエストをやってみよう――本田健

2024-03-20 | 07-宇宙・遺伝子・潜在意識
「ビジョンクエスト」は、アメリカ大陸に住むネイティブアメリカンの人たちが、人生の節目に行なう儀式です。自然の中をひとり何日もさまよい、人生の新しい方向性や、ビジョンを受け取るというものです。成人時や人生の転機に自然の中にひとりで出かけていき、大地のエネルギーを感じながら、静かに自分と対話するというものです。 . . . 本文を読む

GM30万人の従業員意識調査がトヨタの労使協調に生かされる――ピーター・ドラッカー

2024-03-20 | 08-経済・企業・リーダーシップ
1947年、彼(チャールズ・ウィルソン)は米産業史上では初めての大規模な従業員意識調査を実施。「私の仕事と私がそれを気に入っている理由」と題した作文コンテストで、従業員が会社や上司、仕事に何を求めているかなどについて聞くのを目的にした。私も審査員に加えられた。大成功だった。従業員の3分の2以上、人数にして30万人の応募があった。まさに情報の宝庫。従業員が会社や製品との一体感を求め、責任を持ちたがっていることは明らかだった。「従業員が欲しているのはカネだけ」という通説は的外れだったのだ。 . . . 本文を読む

あなたは「目標型」ですか「展開型」ですか?――本田健

2024-03-20 | 03-自己・信念・努力
あるとき「目標を設定したほうがいいかどうか」を有名な先生に聞いたことがありました。最初に聞いた人には「目標を立てずに、何が人生か!」と一喝されました。それからしばらくして、別の有名な人のところに行きました。話の流れで、その先生に目標をどうきめたらいいのか教えてくださいと聞いたのです。すると彼はにっこり笑って、「目標を設定すると人生は制限されてしまう。人生は、自由に展開するから楽しいんだ。目標をつくったら、せっかくの醍醐味(だいごみ)がなくなっちゃうじゃないか」というのです。 . . . 本文を読む

水俣病を自分のものとする――ユージン・スミス

2024-03-20 | 08-経済・企業・リーダーシップ
1972年1月7日、水俣病の患者さんたちは千葉県市原市五井にあるチッソ五井工場の従業員と話し合いをすることになっていた。ところが話し合うはずの従業員はいつまでも出てこない。出てくるまで待たせてもらうために、患者さんと、同行した新聞社の人たち約20人が守衛室に入る。ユージンとアイリーンも一緒だった。午後になって間もなくのこと、守衛室で待つ人たちに、およそ200人のチッソの従業員が襲いかかった。この暴行事件によってユージンは、水俣病の取材をつづける決意をますます強く固めることになる。 . . . 本文を読む

上手にモノを食べ、上手に体を動かし、上手に頭を使う――日野原重明 医師

2024-03-20 | 09-生物・生命・自然
『生きかた上手』で知られる日野原重明先生が「健康と医療フォーラム」で基調講演を行なった。長寿日本といいながら、日本は子供を産まなくなったから平均寿命が延びただけだという。しかも、日本人の百歳以上は寝たきりが3分の2。米国人では圧倒的に自立している人が多いといった違いもある。常識のウソがポロリと露呈した。 . . . 本文を読む

飛行機よりも写真の魅力にとりつかれる――ユージン・スミス

2024-03-20 | 06-愛・家族・幸福
多くの偉人は、母の影響を強く受けて育つ。ユージン・スミスは、「カントリー・ドクター」や、「慈悲のひと シュバイツァー」、「水俣」を撮ったフォトジャーナリストとして広く知られている。そのユージンに写真の道をひらいたのは、アメリカ・インディアン、ポタワトミ族の血を引く母のネティだった。 . . . 本文を読む

遊ぶように仕事し、仕事するように遊べ――森 政弘 博士

2024-03-20 | 08-経済・企業・リーダーシップ
遊びもけっこうだ、だが仕事をするときは遊びのことなど忘れて、一生懸命仕事しよう、勤務時間が終わったら遊びに行きなさい、それを悪いとはだれもいわない。これはまじめ精神である。 . . . 本文を読む

不都合な真実 《 「進歩的」が「良心的」に――西岡力 》

2024-03-20 | 04-歴史・文化・社会
大学で言えば教授、助教授、助手というふうに教授の考えが遺伝していきます。自分と同じ考えの人を新しく助手に採用する、そういう流れが研究者の世界ではずっと続いてきました。ですから、この分野だけは戦後の公職追放後の状況がまだ残っています。 . . . 本文を読む

不都合な真実 《 神話や建国記述「間違っていない」――愛知・一宮市立中学校長のブログ 》

2024-03-20 | 04-歴史・文化・社会
愛知県一宮市の市立中学の男性校長(56)が、学校のホームページ上のブログに、神話に基づく日本建国の由来などに触れながら、自国に誇りを持つよう訴える記事を掲載したところ、市教育委員会から「神話を史実のように断定的に書いている」との注意を受け、記事を削除していたことが21日分かった。 . . . 本文を読む

不都合な真実 《 「国債」を買うことは「国防」になる――馬淵睦夫 》

2024-03-20 | 08-経済・企業・リーダーシップ
「日本は借金で危険だ! これ以上の国債発行は危険だ」とよく言われます。「日本は1000兆円も借金をしている。これではやっていけない、だから税金を上げるべきだ」とも言われます。でも、国債の90%近くは日本人が持っていますから、本来は何の問題もありません。日本の国債は世界で最も安全です。だから今でも売れているのです。外国の投資家が日本の国債を買いたがっているのですが、日本はそうは簡単に売りません。 . . . 本文を読む