電脳筆写『 心超臨界 』

歴史とは過去の出来事に対して
人々が合意することにした解釈のことである
( ナポレオン・ボナパルト )

「文庫」と呼んでいる書物の形は、ルネサンス時代のヴェネツィアで生まれた――塩野七生

2024-04-28 | 05-真相・背景・経緯
厚さのほうも、当時の男たちの一般的な服装であったシャツとその上に着ける胴着の間にはさめる程度。なにしろ、「ポータブル」(イタリア語ならばポルタービレ)でなければならなかったのですから。そして、アルドが出版したいと思った書物の作者はほとんどが長編作家であったので、アルド考案の「文庫」は分冊が普通になりました。 . . . 本文を読む

モンゴル人におけるチベット語はカッコイイものであった――司馬遼太郎

2024-04-28 | 05-真相・背景・経緯
ラマ教は、たしかにインドで成立したものだが、仏教というよりも、いわゆる左道密教なのである。左道というのは、邪道という意だが、インド仏教の衰亡期の寸前にあらわれた派で、人間の欲望を積極的に肯定し、性交を密教原理の具象的あらわれとし、かつ秘儀とするものであった。これがインドから北上して8世紀のチベット高原に入り、9世紀以後、定着した。 . . . 本文を読む

〈モナ・リザ〉は女装したダ・ヴィンチ自身――ダン・ブラウン

2024-04-28 | 04-歴史・文化・社会
「ダ・ヴィンチはしゃれっ気のある人物でした。〈モナ・リザ〉とダ・ヴィンチの自画像とをコンピューターで解析すると、ふたつの顔には驚くべき類似点が認められます。ダ・ヴィンチの意図がなんであったにせよ、〈モナ・リザ〉は男性とも女性とも言いきれません。両性を備えたかのような微妙な趣があるんです。男女の融合というか」 . . . 本文を読む
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能楽ではご覧の通り型にはめます――野村萬斎

2024-04-28 | 03-自己・信念・努力
やはりちゃんとした基本をマスターした上で、型からはずしてやると、初めて大成した立派な創造性のあるものが出てくる。 . . . 本文を読む

人間力の根本は憤りの一字である――藤尾秀昭

2024-04-28 | 03-自己・信念・努力
そして最後に大事なのは素直な心だろう。松下幸之助は最晩年まで、「素直の十段になりましょう」と言い続けたそうである。 . . . 本文を読む

いい笑顔で生きている人のもとには向こうから幸運が舞い込んでくる――松尾通

2024-04-28 | 07-宇宙・遺伝子・潜在意識
私は顔と心は一体だと思っています。よい心がけで幸せな人生を歩む人は自然といい笑顔になるし、いい笑顔で生きている人のもとには向こうから幸運が舞い込んでくるのです。 . . . 本文を読む

小説は心も動員しなくては書けない――米原万理

2024-04-28 | 07-宇宙・遺伝子・潜在意識
いままでエッセイが中心で、これは頭で書けたのだけど、小説は心も動員しなくては書けないので、すごく疲れます。でも、この営みを覚えたら、もう止められないって感じです。まさに『パンタグリュエル物語』の作者ラブレーが言うとおり、「食欲は食事の時にやってくる」んですね。 . . . 本文を読む

不都合な真実 《 中国が怖くて真実を報じられないNHK――門田隆将 》

2024-04-28 | 05-真相・背景・経緯
中国国内で起きているウイグル人やモンゴル人に対する迫害を報じることができないのなら、ジャーナリズムとして終わっていますよね。そこまで中国を忖度するのか、と呆れます。一方で、菅政権に対する印象操作報道はひどいですよね。日本学術会議問題の報道など、国会質問に立った自民党議員が、印象操作のためにひどい切り抜きをされて怒っていました。NHKがいかに恣意的な報道をやっているか、よくわかります。 . . . 本文を読む

不都合な真実 《 皇室の「藩屏」再建に着手せよ――小堀桂一郎 》

2024-04-28 | 04-歴史・文化・社会
すると相手方は次には野田佳彦政権の内閣官房の名で、〈女性宮家の創設〉なる異様な案件を提言し有識者を数次に分けて招請・諮問して、小泉内閣で未遂に終つた工作の名前を変へての再度の実現の目論見(もくろみ)に出た。昨年11月末に報道された公務としての〈皇女〉法制化案も、又しても名前を変へただけの女系天皇容認工作の再現である。破壊主義者達の執念の根深さは今後もどの様な一見無言の如(ごと)き仮面を着けて蠢動(しゅんどう)を始めるか判(わか)らない。厳に警戒が必要である。 . . . 本文を読む

不都合な真実 《 世界がグローバリズムの嘘に気づき始めた――馬淵睦夫 》

2024-04-28 | 04-歴史・文化・社会
グローバリズムと民主主義の関係を国際金融資本の価値観から説明したのが、先般亡くなったアメリカ政界の重鎮ズビグニュー・ブレジンスキー(2017年5月26日没)です。彼は「国家の評価は民主化の程度だけでなく、グローバル化の度合いによってもなされるべきである」として、「グローバル化が公平な機会をすべてのプレーヤーに提供するといった考え方は、現実かどうかに関係なく、新しいグローバル化という教義に歴史的な正当性を与える重要な根拠になった」と論じています(『孤独な帝国アメリカ』ズビグニュー・ブレジンスキー著 朝日新聞社)。 . . . 本文を読む

不都合な真実 《 外国人労働者問題――西尾幹二 》

2024-04-28 | 05-真相・背景・経緯
この問題はじつに難しいのだ。扱うのは人間である。一度試しに入れてみたらどうか、とテストするわけにいかない問題なのだ。いったん導入に踏み切ったら、ずるずると増えていくだけである。しかも数が、問題の質を決める。人口比7%は、日本の人口に合わせれば約900万である。首都圏に半数が集まったとした場合の深刻さが分からない人は、よほど想像力のない人間である。 . . . 本文を読む

不都合な真実 《 スパイ防止法を阻止され、中国の情報戦に負けてきた日本――ケント・ギルバート 》

2024-04-28 | 05-真相・背景・経緯
日本には、どこの国にでもある「スパイ防止法」がないのです。しかし、スパイはいます。これにどう対応しているのかといえば、別の法律、たとえば出入国管理法、外為法(外国為替及び外国貿易法)、旅券法、外国人登録法など刑の軽い特別法や一般刑法で取り締まるのですが、事実上は野放し状態です。そう言っていたのは、初代内閣安全保障室長を務めた故・佐々淳行氏でした。 . . . 本文を読む

不都合な真実 《 訴訟が政治に組み込まれた米国――島田洋一 》

2024-04-28 | 05-真相・背景・経緯
ブッシュ父大統領は、最大の痛恨事は、ジョン・スヌヌ首席補佐官(元ニューハンプシャー州知事)の誤った進言に引きずられ、同州判事だったデヴィド・スーターを連邦最高裁判事に指名したことだったと常々述懐していた。目立った論文がなく正体不明のスーターを、スヌヌは信頼できる保守派だと請け合ったが、実際にはスーターは最高裁判事就任後、加速度的に進歩派的立場を明らかにしていった。しかも2009年、70歳を前に突如引退を表明し、当時のオバマ大統領が若い進歩派を後任に据えられるようお膳立てした。 . . . 本文を読む

不都合な真実 歴史編 《 南北戦争にはじまる絶対正義の戦争観――西尾幹二 》

2024-04-28 | 05-真相・背景・経緯
南北戦争はアメリカの「内戦」にすぎないのであるが、20世紀当初は、テネシー州に両軍が対峙(たいじ)した夜、「ヤンキー・ドゥドル」を交互に演奏し、最後に「ホーム・スイート・ホーム」を両軍兵士が合唱するような長閑(のどか)で、遊戯的な空気がまだ漂っていた。しかしリンカーン大統領が奴隷解放宣言を発して以来、がらりと変わり、同宣言を錦の御旗に掲げる非人道的戦争の色合いが濃くなって、かつてない壊滅戦となった。 . . . 本文を読む

従軍慰安婦という嘘 《 「韓国軍慰安婦」問題――呉善花 》

2024-04-28 | 04-歴史・文化・社会
2014年6月25日、韓国人女性122人が1953年の朝鮮戦争休戦後、在韓米軍基地周辺の「基地村」と呼ばれる地域でアメリカ軍兵士を相手に売春を強いられたとして、韓国政府に対し謝罪と賠償を求める国家賠償請求訴訟を起こしました。この訴訟について日本では次のような発言がかなり多かったと思います。「日本軍がやっていたのと同じことを韓国もやっていたのだ。韓国でもやっと日本軍の慰安婦問題だけではなく、自分の国の慰安婦問題をも問う動きが出てきた」。しかし、この見方はまったく間違っています、と呉善花さんはいいます。 . . . 本文を読む