電脳筆写『 心超臨界 』

歴史とは過去の出来事に対して
人々が合意することにした解釈のことである
( ナポレオン・ボナパルト )

ケナン呼び戻す「X書簡」――湯浅博さん

2019-05-31 | 04-歴史・文化・社会
関税戦争で始まった米中覇権争いは、いよいよ総力戦の様相を帯びてきた。そのさなか、米国務省のカイロン・スキナー政策企画局長が、第2次冷戦に向けた対中戦略の「X書簡」を策定中であることを明らかにした。米ソ冷戦時に対ソ封じ込め戦略を打ち出した初代政策企画局長、ジョージ・ケナンの「X論文」になぞらえている。 . . . 本文を読む

自衛隊に甘えすぎではないか――阿比留瑠比さん

2019-05-30 | 04-歴史・文化・社会
「憲法改正原案、憲法改正の発議」を審議できるはずの衆参両院の憲法審査会が実質的に動かないのは、国会議員の怠業だろう。国会が、憲法で定められた国民投票の権利行使を妨げている。これまでの自衛隊の労苦に報いるどころか、文句が言えない自衛隊に甘えすぎではないか。 . . . 本文を読む

訪日で見えた「深くて暗い川」――黒瀬悦成さん

2019-05-29 | 04-歴史・文化・社会
過去に例を見ない「日米蜜月」時代を象徴する今回の訪問。一方、祝賀ムードに水を差すようで恐縮であるが、27日に元赤坂の迎賓館で行われた日米首脳会談後の共同記者会見では、懸案の貿易問題をめぐる両首脳の間に横たわる「深くて暗い川」を改めて見せつけられた思いがいした。 . . . 本文を読む

中国の核戦力 高まる兆し――古森義久さん

2019-05-28 | 04-歴史・文化・社会
「中国は長年の守勢的な核戦略を変え、核兵器の量と質を大幅に増強し、攻撃能力を高める兆しがある」。日本の安全保障にも重大な影響を及ぼすこんな調査報告がワシントンの大手研究機関「戦略予算評価センター(CSBA)」から5月中旬に発表された。同報告は「第2核時代の戦略相互関係の理解」と題され、米国、ロシア、中国などの核保有国の核戦略の現状を詳細に分析していた。 . . . 本文を読む

5G戦争で分断される世界――宮崎正弘さん

2019-05-28 | 08-経済・企業・リーダーシップ
米国はファーウェイを「スパイ機関」と認定し、排撃し、同盟国へ同調を促したが、さて地上局とインフラをファーウェイからほかのメーカーに変更するとなると、関連施設からケーブルなど下部構造システムも変更することになり付帯工事は費用が3~4割程度かさ上げされることになる。 . . . 本文を読む

心のバイブレーションなき出会いは「縁なき衆生」――伊藤肇さん

2019-05-27 | 03-自己・信念・努力
実は数多くの「出会い」の可能性があるというのに、なぜにそれだけでは「出会い」にならぬのか。それは「出会い」とは心のバイブレーションであり、この心情をぬきにしては、いかに多くの、すぐれた人物とのめぐりあいがあったとしても、それはしょせん『縁なき衆生』に終わるのだ。 . . . 本文を読む

消費税増税ならアベノミクス失敗――本田悦朗・前スイス大使

2019-05-25 | 08-経済・企業・リーダーシップ
安倍晋三首相の経済政策のブレーンで内閣官房参与も務めた本田悦朗・前スイス大使が産経新聞の取材に応じ、アベノミクスを失敗させないためにも10月の消費税率10%への引き上げは凍結すべきだとの考えを示した。  . . . 本文を読む

名僧知識の死に方――伊藤肇さん

2019-05-25 | 03-自己・信念・努力
人間が「絶対」という言葉を本当にいいきれるのは「死」についてだけである。いかなる人にも「死」は絶対確実にやってくる。日ごろ、口にしたり、考えたがらないだけのことである。いかなる人にも「死」は絶対確実にやってくる。日ごろ、口にしたり、考えたがらないだけのことである。 . . . 本文を読む

消費税増税 慎重に見極めを――萩生田光一・自民幹事長代行

2019-05-24 | 04-歴史・文化・社会
経済指標に変調があれば真摯(しんし)に受け止め、慎重に対応するのは当たり前です。増税は法律で決まったことだから「もう一歩も下がらない」みたいな雰囲気があるのは心配です。最後の最後まで慎重であるべきですよ。 . . . 本文を読む

私に“本物の人生”を教えてくれた「一通の手紙」――ウエイン・W・ダイア―

2019-05-24 | 03-自己・信念・努力
このシアトル酋長の愛に満ちた言葉に流れる意識は、きっとあなたの考え方にも影響を与えるだろう。明確な考えを持った一人の人間であるあなたは、流れの中の小石のようなものだ。無限に外に向って動き、そのさざ波に出合った人に衝撃を与え、私が強く信じている精神世界を創っているのだ。 . . . 本文を読む

米中協議「決裂」の真相――石平さん

2019-05-23 | 04-歴史・文化・社会
先月下旬の段階で「いよいよ妥結が近いか」と観測された米中貿易協議は、今月に入って事態が急転した。10日には米国政府が2千億ドル分の中国製品に対する制裁関税の引き上げを断行したのに対し、13日には中国側も相応の報復措置を講じた。米中貿易戦争は、全面対決の様相を呈してきている。 . . . 本文を読む

9条改正の議論阻むのは誰か――西修さん

2019-05-22 | 04-歴史・文化・社会
憲法改正論議が進捗(しんちょく)しない大きな要因は立憲民主党の非立憲的態度にある。枝野幸男代表は独自の立憲主義観を基に「安倍総理の下での憲法改正は絶対に進めない」と公言している。かつて自ら集団的自衛権を容認する9条改正私案を雑誌に提起したのを忘れたかのように、ブレーキをかけ続けている。 . . . 本文を読む

5・4の系譜 絶たれたか――藤本欣也さん

2019-05-21 | 04-歴史・文化・社会
5・4運動とは、1919年5月4日、抗日・反帝国主義などを掲げて北京で始まった大衆運動を指す。当時の中国は、12年の中華民国建国後、大総統に就いた袁世凱(えんせいがい)が皇帝への即位と儒教の復活を強行したことに知識人らが反発。古い儒教を打破して、中国に「科学」「民主」をもたらそうという新文化運動が広がっていた。 . . . 本文を読む

抹殺されたロシア共産党党首の名前――渡部昇一教授

2019-05-21 | 04-歴史・文化・社会
シュリアプニコフという人の名前を知っている日本人が何人いるであろうか。少なくとも少し前までは、ほとんど一人もいないと言ってもよいくらいだったと思う。この名前がわれわれの耳に入ってきたのは、ソルジェニーツィンが米国労働総同盟・産別会議の招きによってワシントンを訪れて講演をしてからである。 . . . 本文を読む

怒りの「2・26事件」批判――湯浅博さん

2019-05-20 | 04-歴史・文化・社会
栄治郎はこの論文で、つい2月20日に行われた総選挙による「国民の総意を無視」した軍人の不合理を説いて、核心に入っていく。彼は「ファシストの何よりも非なるは、一部少数のものが暴力を行使して、国民多数の意思を蹂躙(じゅうりん)するに在(あ)る」として暴力革命を厳しく糾弾した。 . . . 本文を読む