電脳筆写『 心超臨界 』

歴史とは過去の出来事に対して
人々が合意することにした解釈のことである
( ナポレオン・ボナパルト )

平成30年(2018)10月 名言との出会い

2018-11-30 | 10-名言との出会い
H30.10.31 軽やかな風がとうもろこし畑を吹き抜けると 日の光のもと自然がこぞって笑い声を上げた ( アン・ブロンテ ) A light wind swept over the corn, and all nature laughed in the sunshine. ( Anne Bronte ) H30.10.30 我われはみなアドバイスを求めてやってくる人々の知恵を称賛する ( . . . 本文を読む

中国経済の「10月ショック」――石平さん

2018-11-29 | 08-経済・企業・リーダーシップ
今年10月の中国経済状況を示す、いくつかの重要数字が今月中旬から続々と発表された。そのいずれもが衝撃的なものである。1つは、自動車の販売台数に関する数字だ。中国自動車工業協会によると、10月の全国の自動車販売台数は238万台で、前年同月比で11.7%も減った。今年6月以来、自動車販売台数は5カ月連続の前年同月比減となったが、それは、1992年以来初めての異常事態である。 . . . 本文を読む

第一次大戦が今の怪物を生んだ――中西輝政さん

2018-11-26 | 04-歴史・文化・社会
この11月11日、世界は第一次大戦の終結からちょうど100年を迎えた。この日の午前11時からパリの凱旋門前で開かれた式典は、80人以上の首脳や国際機関のトップが参加し、フランスのマクロン大統領をはじめドイツのメルケル首相、アメリカのトランプ大統領、ロシアのプーチン大統領などもこぞって顔をそろえた。日本ではいまだに「第一次世界大戦は主としてヨーロッパの戦争であり日本に深い関わりがあった戦争ではない」という誤った歴史認識が定着しているように思われる。 . . . 本文を読む

ナチスも国家社会主義であって、共産党とはいわば同類である――渡部昇一教授

2018-11-25 | 04-歴史・文化・社会
ナチスも国家社会主義であって、共産党はいわば同類、従って両者は支持勢力の取り合いのために争ったんです。一種の近親憎悪で、常軌を逸して憎しみ合う。ナチスは共産主義を徹底的に弾圧するわけですが、当時の共産主義のリーダーは多くがユダヤ人だったから、ナチスにとって、ユダヤ人と共産党勢力は重なり合うわけです。これは内ゲバの論理で、ユダヤ人根絶論につながるわけです。 . . . 本文を読む

磊落豪雄を気取るのはいまだし――伊藤肇さん

2018-11-23 | 03-自己・信念・努力
「仏道には慈悲智慧(じひちえ)もとよりそなわりたる人もあり。たとい、無き人も学すれば得るなり。ただ、身心をともに放下(ほうげ)して、仏法の大海に廻向(えこう)して、仏法の教えに任せて、私曲を存することなかれ。」仏道を修行する人々のなかには、慈悲や智慧がはじめからそなわっている人もある。しかし、たとい、それがない人でも仏道を学んでいるうちに、それを身につけることができる。 . . . 本文を読む

消費増税が導いた「デフレ不況」で、人々が自殺していく――藤井聡さん

2018-11-21 | 04-歴史・文化・社会
このように、消費増税によってもたらされた不況は、経済を根底から衰弱させていったのだが、そのしわ寄せは当然、国民に及んだ。そして、最悪なことに、多くの国民が貧困を苦にして自ら命を絶っていった。図15をご覧いただきたい。これは、年間自殺者数の推移だ。これをご覧いただければ、まさに消費増税直後から、自殺者数が一気に増加している様子を見てとっていただくことができよう。 . . . 本文を読む

BTS 原爆Tシャツ事件の深層――黒田勝弘さん

2018-11-20 | 04-歴史・文化・社会
韓国男性アイドルグループ「BTS(防弾少年団)」が原爆シーンをプリントしたTシャツを着ていた問題は、プロダクションが謝罪して一件落着したようだ。韓国ではマスコミがその後の東京での公演が満員の盛況だったことを大きく伝え、あれはもうなかったかのような雰囲気だ。その結果、日本での反発は一部右翼勢力という位置付けで、日本の世論の底流に「韓国いい加減にしろ」という反韓感情が広がっている実態は必ずしも正確に伝えられていない。 . . . 本文を読む

「開国の志」で加速器誘致を――中本哲也さん

2018-11-18 | 04-歴史・文化・社会
宇宙と物質の成り立ちに迫る次世代加速器「国際リニアコアライダー(ILC)」の誘致をめぐる国内の議論が、重要な局面を迎えている。海外からは日本政府の誘致表明を望む「追い風」が強まっている。一方、日本学術会議の検討委員会は誘致表明に慎重な見解を示す見通しで、「逆風」も強まりそうな雲行きなのだ。 . . . 本文を読む

地下壕に36日間もこもって戦った硫黄島の戦い――青山繁晴さん

2018-11-17 | 04-歴史・文化・社会
この硫黄島においては、あるいはほとんど硫黄島だけが、海岸から海兵隊が上がっていっても、日本軍の反撃はあまりなかった。戸惑いながら島の奥に入っていくと、その奥に奥に、いわば招き寄せたうえで、日本海軍と日本陸軍の将兵たちの凄まじい反撃が始まった。その優れた、日本軍の常識を超えた作戦によって先ほど申しましたとおり、この硫黄島は36日間も持ち堪(こた)えることができたのです。 . . . 本文を読む

[北方領土交渉]「56年宣言」基礎は危うい――産経新聞

2018-11-16 | 04-歴史・文化・社会
安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領が会談し、1956年の日ソ共同宣言を基礎に、平和条約締結の交渉を加速させることで合意した。日ソ共同宣言には、平和条約の締結後に、北方四島のうち色丹(しこたん)島と歯舞(はぼまい)島を引き渡すと記されている。このため、安倍首相が「2島返還」を軸にした交渉に舵を切ったとの見方が出ている。そうだとすれば、共同宣言以降の60年余り、四島の返還を目指して日本が積み上げてきた領土交渉をないがしろにしかねない。 . . . 本文を読む

米軍はマリアナ諸島から飛び立って日本本土を爆撃していた――青山繁晴さん

2018-11-16 | 04-歴史・文化・社会
こうやってアメリカ軍は日本本土の爆撃を本格的に始めました。しかしマリアナ諸島から日本本土まで、往復で5千キロもあるのです。5千キロという距離は、当時「超空の要塞」と称されたB29爆撃機でも、実は遠すぎて燃料を沢山(たくさん)積まねばなりません。ということは、積める爆弾の量が少なくなってしまいます。さらに日本を爆撃して戻ってくるときに、やはり燃料が足りなくなって、海に不時着する爆撃機もたくさん出てきました。 . . . 本文を読む

硫黄島(いおうとう)の戦い――青山繁晴さん

2018-11-15 | 04-歴史・文化・社会
硫黄島は、第二次世界大戦、日本の立場では大東亜戦争の末期、1945年の2月から3月にかけて大戦の中でも最も酷(むご)い肉弾戦が戦われた島です。そしてアメリカが日本から奪って占領しました。日本はそれまでの2千年をはるかに超える長い歴史で初めて、国土の一部を外国に占領されました。そうならないようにと2万1千人の日本国民が戦って2万人が殺されました。 . . . 本文を読む

教育勅語批判の異常さ――高橋史朗さん

2018-11-14 | 04-歴史・文化・社会
教育勅語の教材使用をめぐる義家弘介元文部科学省副大臣の発言に続いて、柴山昌彦文科相の発言に対し、産経新聞を除くほとんどのマスコミが一斉に激しく批判した。柴山文科相は就任記者会見で「現代風に解釈されたり、アレンジしたりした形で、道徳の授業などに使える分野が十分にある。普遍性を持っている部分がある」と述べた。これに対して10月5日付の社説で朝日新聞は「見識疑う」という見出しを付け、毎日新聞は「時代錯誤」と断じ「教育勅語は戦前の国家主義を支え、軍国主義を押し進める役割を果たした」と批判した。 . . . 本文を読む

安倍対中外交への批判――小森義久さん

2018-11-13 | 04-歴史・文化・社会
「日本の安倍晋三首相は米国が中国の無法な膨張を抑えようと対決の姿勢を強めたときに中国に友好を求め、日米同盟やトランプ大統領を害すことになる」。トランプ政権にも近い外交専門の識者からこんな厳しい非難が表明された。しかも安倍対中外交が日本自体にも被害をもたらし、失敗するとの予測だった。この非難は米国の政治外交雑誌「ナショナル・インタレスト」の10月末発刊の最新号に載った「日本の中国接近はなぜ失敗なのか」と題された論文だった。 . . . 本文を読む

わからない人間的魅力――伊藤肇さん

2018-11-13 | 03-自己・信念・努力
三つのエピソードを紹介したのは他意あってのことではない。ニーチェの「およそ、一人の人であるかを知るには、三つの挿話があれば十分である。自分は三つの挿話から、その人間がどういう人間であるかを明らかにすることができる」という人物評論の手法に従ったまでのことである。しかし、西郷の魅力となると、これだけでは十分とはいえない。西郷という人間は分母も分子も大きくて、行動半径も広く、何度も修羅場をきりぬけている多次元の世界に住む人間である。 . . . 本文を読む