電脳筆写『 心超臨界 』

歴史とは過去の出来事に対して
人々が合意することにした解釈のことである
( ナポレオン・ボナパルト )

日本は対中連合で役割果たせ――エドワード・ルトワック

2018-12-31 | 04-歴史・文化・社会
オバマ前政権は外交政策に関し非常に消極的だった。一方、トランプ大統領は大統領選に立候補した当初から中国をあらゆる分野で押し戻すと唱えてきた。トランプ氏は本来、中国に集中するためにロシアのプーチン大領領と(関係改善に向けた)合意を結びたかった。結局、これは(ロシア疑惑などにより)実現はしなかったが、トランプ氏はその後、確実に中国に焦点を定めていった。 . . . 本文を読む

南北分断 中国の影響阻む/「韓国は防衛・独立に関心ない」――エドワード・ルトワック

2018-12-30 | 04-歴史・文化・社会
ルトワック氏は、北朝鮮が完全核放棄に踏み切る可能性について「米国が(中国を牽制(けんせい)する形で)朝鮮半島の独立を保証する体制を確立し、北朝鮮に核放棄の見返りとして多額の経済支援を提供する―という形であれば、ないわけではない」と予測。トランプ米大統領が実際に6月の米朝首脳会談などを通じてこうした取り組みを進めてきたとも指摘した。一方で、北朝鮮国内には非核化に反対する勢力が存在し、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が国内の権力闘争に生き残りつつ非核化にこぎ着けるのは「極めて困難」との見通しを示した。 . . . 本文を読む

米との冷戦 中国は体制崩壊――エドワード・ルトワック

2018-12-29 | 04-歴史・文化・社会
戦略論研究の世界的権威として知られる米歴史学者のエドワード・ルトワック氏が米東部メリーランド州の自宅で産経新聞の単独インタビューに応じた。ルトワック氏は、米国を中心とする国々と中国との貿易や知的財産権をめぐる争いを「冷戦」と位置づけ、中国の習近平体制が主要国の先端技術を盗み出すスパイ行為などをやめ、かつて中国が掲げた「平和的台頭」路線に回帰しない限り、長期にわたる戦いの末に中国の現体制崩壊という結果を迎えると予測した。 . . . 本文を読む

大不況指摘する「習批判」――石平さん

2018-12-28 | 04-歴史・文化・社会
今月16日、中国著名のマクロ経済学者であり、人民大学国際通貨研究所副所長の向松祚氏が校内で催された経済フォーラムにおいて演説を行った。その内容は実に衝撃的なものであった。向氏は冒頭から中国の経済成長率の話題を持ち出した。政府公表の今年第3四半期の成長率が6.5%であったのに対し、向氏はまったく違った数字を持ってきた。彼によると、ある「重要機構」に所属の研究チームがまとめた内部報告書では、現時点の中国の実際の経済成長率はわずか1.67%であり、成長率が既にマイナスとなっているとの試算も別途にあるという。 . . . 本文を読む

「戦時労働者」判決の拒否を貫け――西岡力さん

2018-12-27 | 04-歴史・文化・社会
ついに日本企業の韓国における財産が侵害される重大事態が起きた。韓国最高裁の不当判決を受けて、原告の代理人は24日、「韓国内の財産に対する差し押さえ執行手続きに入る」と明らかにした。一方、代理人は差し押さえをした後も、資産を現金化して原告に渡すことは当面しないで、あくまでも協議による解決を目指すとしている。 . . . 本文を読む

対中「冷戦の戦士」には危うい――湯浅博さん

2018-12-26 | 04-歴史・文化・社会
かつて米紙ニューヨーク・タイムズで、ウィリアム・サファイア氏の卓越したコラムを読むのが楽しみだった。サファイア氏は歴史に裏打ちされた論評を繰り出す保守派の論客であり、リベラル左派の同紙が彼の定期コラムを掲載したのは珍しい。時のクリントン大統領を批判する論考の鋭さ、正確さに由来するのかもしれない。彼の電話帳のように分厚い著書『サファイアの新政治辞典』は時折、学術論文にも引用されるほど信頼性が高かったからだ。この辞典の「冷戦」の項目に、興味深い記述がある。 . . . 本文を読む

「天安門」は目立たぬように――藤本欣也さん

2018-12-25 | 04-歴史・文化・社会
「忠実な共産主義戦士」とたたえられた男の葬儀が23日、北京市内でひっそりと執り行われた。氷点下3度と冷え込む中、会葬者は200人余りにすぎない。人数が少ないと思うのは、飾られた花輪の贈り主たちがそうそうたるメンバーだからだ。習近平国家主席、李克強首相、大岐山国家副主席のほか、胡錦濤前国家主席、江沢民元国家主席、温家宝前首相、朱鎔基元首相、李鵬元首相…。王毅国務委員兼外相の名前もあった。 . . . 本文を読む

宗族械闘はなんと今も行われている――石平さん

2018-12-24 | 04-歴史・文化・社会
以上、現代中国の「全家腐」とつながっている中国伝統の宗族械闘の実態と性格を見てきた。が、実は大変驚くべきことに、宗族械闘の「論理」は現代に受け継がれているだけでなく、宗族械闘の伝統そのものが21世紀になった今でも生きている。つまり中国人は2000年代になっても時々、昔ながらの宗族械闘をやっているわけである。 . . . 本文を読む

宗族という組織――石平さん

2018-12-23 | 04-歴史・文化・社会
前章で、一族イズムの源流は、中国伝統の独特の社会集団「宗族」だと述べた。「宗族」とは一言で言えば、同じ先祖を共有する父系同族集団のことである。宗族は近代以前の数千年間、中国の基礎社会、特に農村社会に根を下ろして中国社会を形作ってきた。その発祥・形成のプロセスと基本形態を、単純化したモデルで説明すると次のようになる。 . . . 本文を読む

「圏子文化」――石平さん

2018-12-22 | 04-歴史・文化・社会
実はこのような「利己心」の塊である家族以外に、中国社会ではもう一つ、家族関係と社会一般との間に介在する独特の社会集団、あるいは社会集団としてのサークルが存在する。それはすなわち、中国語で「圏子(チェンツ)」というものである。 . . . 本文を読む

平成30年(2018)11月 名言との出会い

2018-12-21 | 10-名言との出会い
H30.11.30 勇気とは想像し得ることに大胆に立ち向かう能力である ( レオ・ロステン ) Courage is the capacity to confront what can be imagined. ( Leo Rosten ) H30.11.29 予期することがきないため だれもそのために準備できないことがいくつかある ( レオ・ロステン ) Some things are so . . . 本文を読む

金正恩氏は来るか来ないか――黒田勝弘さん

2018-12-20 | 04-歴史・文化・社会
韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領にとって今年の点数稼ぎのハイライトになるはずだった金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の年内ソウル訪問は、どうやら不発に終わりそうだ。一時は具体的な日程まで“特ダネ競争”するなど大騒ぎしていた韓国マスコミも、すっかり静かになってしまった。文大統領としては支持率アップの機会はしばらくなさそうで、いささかつらい年末だ。 . . . 本文を読む

[新防衛大綱]いずも空母化を評価する――産経新聞

2018-12-20 | 04-歴史・文化・社会
日本は、中国や北朝鮮がもたらす厳しい安全保障環境に直面している。政府が、新しい視点に立ち国家と国民を守る防衛体制を築こうとしている点を評価したい。新たな防衛力整備・運用の指針「防衛計画の大綱」と、整備調達を示す次期中期防衛力整備計画(中期防)が18日、閣議決定された。中期防は平成31年度から5年間の防衛費の総額を過去最大の27兆4700億円程度とした。 . . . 本文を読む

「全家腐」――石平さん

2018-12-19 | 04-歴史・文化・社会
中国では、一家の主である父親の権力を利用して家族全員が腐敗に走るケースはいくらでもある。それを指して、「全家腐(ぜんかふ)」という言葉が生れて流行(はや)っているのである。中国語の「全家」とは「一家全員」の意味であるから、「全家腐」とは要するに「一家全員で腐敗する」、ということである。中国では昔から、「一家全員に福あり」の意味の、「全家福」という縁起のよい言葉があるが、中国語では「福」は「腐」と同じ発音の「フ」となっているから、「全家福」から転じて「全家腐」という新造語が生れたわけである。 . . . 本文を読む

江戸時代を貫く「フレームワーク」とは何か――上念司さん

2018-12-17 | 04-歴史・文化・社会
江戸時代とは、本当はどんな時代だったのでしょう。その点についてこれから解説していきたいと思うのですが、そのやり方には注意が必要です。例えば、教科書の「洗脳」を説くために、本文を1行ずつ検証していくようなやり方をしても、かえって話の本筋が見えにくくなって、読者は混乱するだけです。昨年KKベストセラーズから出版した拙著『経済で読み解く大東亜戦争』においては、この点を考慮し、全体を貫く一つの考え方、「枠組み(フレームワーク)」を示しました。 . . . 本文を読む