電脳筆写『 心超臨界 』

歴史とは過去の出来事に対して
人々が合意することにした解釈のことである
( ナポレオン・ボナパルト )

業者に渡した段階のものに「再商品化」という名前を付ける――武田邦彦さん

2024-03-03 | 05-真相・背景・経緯
現在、ペットボトルを回収するのに自治体だけでキログラムあたり405円の税金を使っていますが、それを中国に50円で売っています。日本人の税金を405円使って中国人に50円で売っているのですから、税金を払っている日本人として我慢がなりません。 . . . 本文を読む

1990年から続いた「環境狂想曲」を早く終わりにしなければならない――武田邦彦さん

2024-03-03 | 09-生物・生命・自然
考えてみると、日本政府は相当に愚かである。なにしろ、自国にはほとんど被害を与えず、宿敵が苦しむであろうことを、宿敵に率先してやろうとしているのだ。頭を冷やしてもらいたい。御用学者と官僚、それにNHKをはじめとする大マスコミが共同して「温暖化地獄」というありもしない「終末」を演出し、それで短期的な利益を求め、日本の将来をダメにしようとしているのである。 . . . 本文を読む

CO2対策が本格的に始まったら、工業は国内では操業できないだろう――武田邦彦さん

2024-03-03 | 09-生物・生命・自然
内閣官房が発表している「25%削減に要する経費」は1世帯1年で36万円、CO2削減に要する費用がトンあたり8万2千円とされている。1990年度比25%削減(3億トン)でトンあたり8万2千円とすれば、毎年24兆6千億円になる。排出権を購入すれば4千億円ですむのに、実質的にCO2を削減しようとすると約25兆円を要する。 . . . 本文を読む

2020年には25%(3億トン)分をお金で買うことになる――武田邦彦さん

2024-03-03 | 09-生物・生命・自然
日本に住んでいる人なら、「これだけ懸命にCO2削減をしているのだから、きっとかなりのCO2が減っただろう」と思うのは当然だ。しかし、現実には、CO2排出量は1990年(12.2億トン)と比較して2005年には、14%も増加したのだ。完全な政策の失敗だから、環境省、小池元大臣はじめ、政策責任者は責任を取らなければならない。 . . . 本文を読む

オバマ大統領の「グリーンニューディール政策」は単なる失業対策である――武田邦彦さん

2024-03-03 | 09-生物・生命・自然
1997年12月に温暖化防止のための京都会議が行われることになると、アメリカ議会は「バード・ヘーゲル決議」をもって政府の暴走に歯止めをかける作戦をたてた。この決議は上院の共和党と民主党が共同提案したもので、簡単にいうと「京都会議で削減枠に中国などが入らない場合、アメリカは署名しても批准しない」という内容で、これを両党の全員(95名)の全会一致で決議したのである。 . . . 本文を読む

NHKなどマスコミは、世界の温暖化過激派の発表を鵜呑みにしている――武田邦彦さん

2024-03-03 | 09-生物・生命・自然
もともと、温暖化に伴う被害の推定については、IPCCの第二作業部会から報告書が出ていて、地域にわけて記載されている。しかし、2050年ぐらいまで(気温上昇幅が1℃から2℃程度)は被害は軽微であり、それが、温暖化抑制についての国際的な合意を困難にしている。 . . . 本文を読む

従って、海水面上昇による「世界的」な被害は起こらない――武田邦彦

2024-03-03 | 09-生物・生命・自然
かつて日本では「温暖化すると海水面が上がる」と報道され、またゴア元アメリカ副大統領の本が売れたことから、「温暖化で海水面が6メートル上がる」という誤解が定着した。この誤解はゴア氏が「3千年後」という期間を省いたことによって発生し、日本では朝日新聞がおそらく数千年後のことだと知っていながら、恐怖を煽(あお)るプロパガンダをした。 . . . 本文を読む

教えない歴史2 《 征韓論唱えていなかった西郷隆盛 》

2024-03-03 | 04-歴史・文化・社会
閣議では、板垣退助が征韓論を主張しました。しかし、西郷は「軍隊を派遣すると何かのはずみに武力衝突が起らないとも限らない。まず使節を派遣して話し合うほうがよい」と述べ、自らその全権大使の役目を引き受けたいと申し出ました。官軍の代表として、幕府代表の勝海舟(かつかいしゅう)との間で江戸城無血明け渡しの交渉をまとめた西郷です。朝鮮は儒教(じゅきょう)の国であり、礼儀をつくして話せば互いの立場をきっと理解し合えると西郷は考えたに違いありません。 . . . 本文を読む

教えない歴史2 《 ロシアへの脅威で「八甲田山雪中行軍」 》

2024-03-03 | 04-歴史・文化・社会
この事件の最大の原因は、未曽有の寒気団が本州北部を覆い、想像を絶する吹雪と寒さが雪中行軍を襲ったことですが、気象研究の未熟さ、調査不足、貧弱な装備、雪を軽視したこと、連絡方法の不備、指揮系統の混乱などもあげられます。八甲田山雪中行軍遭難事件は大惨事でしたが、そのことによって、気象研究や耐寒耐雪についての研究が本格的に行われるようになりました。そして2年後に現実となった日露戦争では、極寒の満洲での黒溝台(こっこうだい)会戦勝利へとつながっていくのです。 . . . 本文を読む

教えない歴史2 《 近代的土地政策に反発した秩父事件 》

2024-03-03 | 04-歴史・文化・社会
当時の農民の土地観念は、現代人のそれとはかなり異なったものでした。彼らの根底には「先祖代々耕してきた田畑は、たとえ一時的にその手を離れることがあったとしても元の持ち主に属している」という考えが横たわっていました。そうした前近代的な観念は、土地を商品と見る近代的土地所有権とは相いれないものでした。ところが、近代的土地所有権をめざす明治政府は、債権者の権利を重視する法律を矢継ぎ早に出していきました。 . . . 本文を読む

教えない歴史2 《 対馬を基地にしようとしたロシア 》

2024-03-03 | 04-歴史・文化・社会
これより前、ロシアとトルコ・英・仏が戦ったクリミア戦争(1853‐56)で、英仏はカムチャッカ半島を根拠地にするロシア太平洋艦隊を撃つために連合艦隊を派遣し、また、ロシア艦隊が日本の港を利用しないよう幕府に要求しました。これ以降、日本海では覇権を求めて英露が対決していました。対馬は軍事上大切な要衝(ようしょう)の地ですから、ともに狙っていたのです。 . . . 本文を読む

教えない歴史1 《 民意と国益を考えた田中角栄――本宮武憲 》

2024-03-03 | 04-歴史・文化・社会
田中の国益による国づくりの構想は、首相就任後も実行されました。そのひとつが冒頭の日中国交回復でした。今ひとつが各省の役人を総動員して作成した政策論「日本列島改造論」の提案でした。これによって経済成長期後の日本の長期ビジョンを持つ政治家として認められたのです。 . . . 本文を読む

教えない歴史1 《 消費者を意識した松下幸之助――佐藤民男 》

2024-03-03 | 04-歴史・文化・社会
戦後、幸之助はPHP運動をおこしました。PHPとは、「繁栄による平和と幸福」という意味です。出版や講義を通し、幸之助は人間の育成に力をいれていくようになるのです。1980年(昭和55年)に設立された松下政経塾で幸之助は、健全な国家、安定ある社会を築く人間を育てようと考えました。松下電器という一企業を通して、幸之助は日本の経済発展の翼を担ったのです。 . . . 本文を読む

教えない歴史1 《 自由貿易に乗り遅れまいとした吉田茂――安達弘 》

2024-03-03 | 04-歴史・文化・社会
吉田は「早く独立して世界の仲間入りをはたし、アメリカを中心にする自由主義国の一員となるべきだ。これからはアメリカのリードで自由な貿易がさかんになる。日本も乗り遅れてはいけない」という単独講和論でした。このようなことが話し合われているころ、北朝鮮が韓国に攻め込んで、朝鮮戦争が始まりました。日本に非常に近い場所で起こったこの戦争は、日本人に共産主義国の脅威(きょうい)を感じさせ、世論は吉田の唱える「単独講和論」へと傾いていったのです。 . . . 本文を読む

万葉人の「かなし」とは何か――五木寛之

2024-03-03 | 03-自己・信念・努力
万葉の時代の「かなし」は今の「悲しい」とはちがって、天地自然のあらゆる情感が心にしみこんでくるような、なんともいえない「いとしい」と言う感覚を同時にはらんだものでしょう。「吾妹子(わぎもこ)かなし」もそうですが、単純に喜び愛するのとはちがった感覚で、どこかにひそかな愁(うれ)いを背負った感情です。 . . . 本文を読む