電脳筆写『 心超臨界 』

歴史とは過去の出来事に対して
人々が合意することにした解釈のことである
( ナポレオン・ボナパルト )

平成30年(2018)6月 名言との出会い

2018-07-31 | 10-名言との出会い
H30.06.30 真実は事実よりも大切である ( フランク・ロイド・ライト ) The truth is more important than the facts. ( Frank Lloyd Wright ) H30.06.29 及ばざるは過ぎたるが如し ( フランク・ロイド・ライト ) Less is only more where more is no good. ( Frank L . . . 本文を読む

死刑執行反対の愚かさ――加地伸行さん

2018-07-30 | 03-自己・信念・努力
今回もこんな言説があった7人もの死刑執行は異様ではないか。第一、死刑制度は廃止の方向が世界の現状である、等々と、死刑廃止があるべき姿であるとし、死刑に反対するのみならず、7人も、なんと7人も、おかしい、という筋立ての言説が相当に多く見られた。愚かな話である。多くの他国が死刑を廃止しているとしても、なぜそれに日本が従わなければならないのか。外国のしていることに対して、すぐそのまねをしようとするのは、明治以来のいわゆる知識人層の哀れな行動様式にすぎない。 . . . 本文を読む

差別された有色人種――日下公人さん

2018-07-30 | 04-歴史・文化・社会
1919(大正8)年、第1次世界大戦後の国際体制を決めるパリ講和会議で、日本は人種差別撤廃を提案している。当時の世界では有色人種の誇りを取り戻そうという趨勢があり、日本はアジアの独立国として、多くの国の支持を得ることができた。しかし、アメリカ、イギリス、オーストラリアなどの反対によってその案は否決された。しかしその会議で日本は国際連盟の常任理事国となり、旧ドイツ帝国領であった南洋諸島(現在のサイパン、パラオ、マーシャル諸島など)が、日本の委任統治領になった。 . . . 本文を読む

西洋史観の「中世」を鎌倉・室町時代にあてはめる愚――田中英道さん

2018-07-29 | 04-歴史・文化・社会
どの歴史(日本史)の教科書でもいいので、ページを開いてみてください。鎌倉時代と室町時代は「中世」となっています。どの教科書でもそうです。「中世」とは「近代」になる前の、封建的で粗野な遅れた文化の時代という意味で使われています。平成24年(2012)年のNHKの大河ドラマ「平清盛」に描かれた世界はいかにもそのような世界です。薄汚れた武士たちが映像化されていました。しかし、これまで述べてきた鎌倉時代も、これから述べる室町時代も、果たしてそういう時代なのでしょうか。 . . . 本文を読む

法案の真意はおそらく政府批判を封じ込めること――川口マーン惠美さん

2018-07-27 | 04-歴史・文化・社会
序章で触れたが、SNS規制は、2017年の夏休み前の最後の国会で、大慌てで通した法案の一つだった。そして、この法律の真意は、政府に対する批判を封じ込めることではないかと私は見ている。しかし、そこまでして封じ込めなければならない批判とは何か? それこそが難民政策とエネルギー政策に対する批判ではないのか。 . . . 本文を読む

正成の遺志をつないだ夫人――産経新聞取材班

2018-07-26 | 04-歴史・文化・社会
神戸・湊川での楠木正成の敗死に最も衝撃と影響を受けたのは、間違いなく嫡子・正行(まさつら)である。正成から訓戒を受け、河内に帰った「桜井の別れ」から十日ほどで正行は、敗報と父の首級を受け取った。数え11歳の少年は、落ちる涙を抑えながら持仏堂(じぶつどう)に消えた、と『太平記』は書く。正行は、父の形見の菊水作(きくすいつくり)の刀で自害しようとしたのだ。 . . . 本文を読む

国家戦略の構築が出発点となる――宮崎正弘さん

2018-07-25 | 04-歴史・文化・社会
戦後の日本は明治政府の指導者が燃えるように抱いていた将来の国家像を描けないままに時を過ごし、ようやくビジョンを提示した政治家が出現したら、メディアと左翼が、これを潰そうと躍起になる。国家の理想を模索し、しっかりと学問を磨き、試行錯誤を続けつつも国家百年の計を構築した明治維新の志士たちの見直しが始まっているが、まだまだ少数派、長期的な国家戦略を戦後日本はいつの間にか忘れ去ってしまった。 . . . 本文を読む

スカボロー礁の奪取は漁船団の侵入から始まった――ピーター・ナヴァロ

2018-07-24 | 04-歴史・文化・社会
スカボロー礁は、フィリピン・ザンバレス州(ルソン島西岸)の沖合115海里、すなわち当然フィリピンの排他的経済水域内に位置する、珊瑚礁や岩礁や小島からなる三角形の環礁である。中国本土からは、950キロ以上離れている。周囲わずか55キロのこの環礁の面積はおよそ150平方キロメートルで、満潮時にも海面上に露出している岩礁は「南岩」ただ1つである。中国によるスカボロー礁の奪取は、2012年4月、中国漁船団の侵入によって始まった。 . . . 本文を読む

「不起立教員」敗訴――産経新聞「主張」

2018-07-23 | 04-歴史・文化・社会
国歌斉唱で起立しなかった教職員に対し、定年後の再雇用を拒否した東京都の判断について、最高裁が合法と認めた。当然の判決である。国旗、国歌に敬意を払わない者が教師としてふさわしいか、考えるまでもない。その地位を与え続けるべきでもない。訴えていたのは都立高校の元教職員22人だ。 . . . 本文を読む

トランプは2人いる――小森義久さん

2018-07-22 | 04-歴史・文化・社会
米国のドナルド・トランプ大統領は2人いるのだろうか。ついそんな皮肉な思いさえ感じさせるこのところのトランプ評である。欧州訪問やロシアのプーチン大統領との会談での言動に酷評が浴びせられた。「西欧との同盟を破壊する」「敵のロシアと手を結ぶ」「無知で衝動的だ」etc である。あたかもトランプ氏の命運が尽きたという断のようだ。 . . . 本文を読む

「赤坂自民亭」批判はこじつけだ――阿比留瑠比さん

2018-07-21 | 04-歴史・文化・社会
西日本豪雨への政府対応をめぐり、野党やマスメディアによる安倍晋三内閣批判が目立つ。対応の検証やそこから教訓をくみ取る努力は当然必要だが、ピント外れのものや政権のイメージダウンを狙った印象操作らしきものもある。特に標的とされたのが、自民党が5日夜に開いた懇談会「赤坂自民亭」だ。「人民党に強く申し上げたいが、首相、防衛相、官房副長官が『6日夜』に不適切な会合をしていた」立憲民主党の蓮舫副代表は15日のNHK番組でこう声を張り上げ、安倍政権幹部が「機能しなかった」と主張した。だが、この発言は二重の意味で間違いだといえる。 . . . 本文を読む

封印された日本の誇り――竹田恒泰さん

2018-07-20 | 04-歴史・文化・社会
ここまでの講義を通じて、国体や日本の建国の精神を学び直すことの大切さに気づいた人も多いことでしょう。しかし残念ながら、今の教育では、そうした機会を得ることは困難であるのも事実です。ではなぜ学校教育で建国の精神を学ぶことができないのでしょうか。その一つの鍵が教科書にあります。たとえば幕末から明治に至る近代化の歴史について、明治天皇に触れない教科書は多くあります。明治天皇を語らずに、いったい明治時代の何を教えようとしているのでしょうか。 . . . 本文を読む

歴史意識なき日本人の大量生産――宮崎正弘さん

2018-07-19 | 04-歴史・文化・社会
占領によって日本の歴史は完全に断絶してしまいました。今のマスコミでは「太平洋戦争」の呼称が定着して、「大東亜戦争」では何のことか分かりません。これひとつだけ見てもアメリカの占領政策はすごく効いています。あの頃は、占領軍の通訳で働けば給料はいいし、貞淑な大和撫子(なでしこ)がある日突然アメリカ人相手のパンパンに変身することもありました。大衆社会では「パンパンやったほうがカネを取れるのに、あなたはなんでやらないの?」というような受け止め方で、伝統的な価値の暴力的転換が起きていました。 . . . 本文を読む

ついに始まった習降ろし――矢板明夫さん

2018-07-18 | 04-歴史・文化・社会
「40年前の華国鋒(かこくほう)失脚前の雰囲気と似てきた」。国際電話の向こうから共産党古参幹部の興奮気味の声が聞こえた。「党内で習近平降ろしの動きが始まった。8月の北載河(ほくたいが)会議が楽しみだ」。この古参幹部は共産党の下部組織、共産主義青年団の出身で、胡錦濤(こきんとう)前国家主席の周辺に近いとされる。10年以上前に定年退職したが、最近まで、現役時代の担当部署の帳簿を繰り返し調べられるなど、習派からさまざまな嫌がらせを受けているという。 . . . 本文を読む

日朝正常化議連の怪――阿比留瑠比さん

2018-07-15 | 04-歴史・文化・社会
本約10年ぶりに活動を再開した超党派の日朝国交正常化推進議員連盟(衛藤征四郎会長)が、どうにも怪しい。会合に招いた講師の顔ぶれから、尋常でない。6月21日の会合の講師は、平成14年9月の小泉純一郎首相(当時)の初訪朝時の交渉役だった田中均元外務審議官と、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の機関紙「朝鮮新報」の金志永・平壌支局長だった。 . . . 本文を読む