中学受験させるメリット・させないメリット

中学受験させないメリット。
これは、小学校の最後の２年間をつかって、今にしかできない、いろんな体験を積ませることができる点に尽きる。
自分がどこにすすんでいくべきか、自分で逡巡していく際に原点となりえる体験を、この２年間～で積んでいく。
一人の人間が成長していく過程に、積極的にかかわれる瞬間なんて、そうあるものではない。
好きなスポーツ、習い事を続けながら、いろんなところに遊びにいき、本物に触れ、体験する。
英語や数学を本人のペースで先取りしていき、よい物語本や科学本をよんで広い世界を知っていく。興味をのばす。
そういったことを親がサポートできる。

中学受験させるメリット。
指導方針がしっかりしている中学高校に６年間安心して預けられる、こどもがじっくり腰をすえて部活と学習にうちこめる環境を用意できる、これに尽きよう。
ある一定ラインの選抜をくぐるので、かけ離れた子はいなくて、ある程度均質な集団に所属することになるのだろう。

そのどちらが、こどもにとって良いか、だ。親の引いた勝手な線、になってしまったら元も子もない。

よく読むブログで、お子さんを受験させたお母様がこんな内容をおっしゃっていた。「こどもの受験に、親の自己実現をかさねすぎじゃありませんか。」
主役はこどもだ。
こどもの人生にとって、親はエキストラぐらいに思っていたほうが、肩の力がぬけるだろう。

子育てはやり直しがきかないから、正解も不正解もないんだけど。
「１０年先２０年先を見据えたときに、その子がたくましく元気に生きていくために、いま必要なものは、なんなんだろうか。」
この点に尽きよう。