ひょうきちの疑問

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一部の人間が国際金融を動かしている インサイダー取引の横行

2012-07-22 05:40:03 | 国際金融

日々坦々資料ブログ より
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-6415.html


余命幾ばくもないシティーの茶番劇
[高橋乗宣の日本経済一歩先の真相]
(日刊ゲンダイ2012/7/20)

大転換期LIBOR不正

英国は世界で最初に資本主義が発達した場所だ。
世界経済の中心国は、首都ロンドンに金融街を構えた。
基軸通貨が英ポンドから米ドルに移行した今も、世界中の金融機関がシティーに軒を並べる状況に変わりはない。
ニューヨークのウォール街と並び、自由と機能性を兼ね備えた金融センターとなっている。


ただ、世界経済は新興国頼みの傾向が色濃くなり、金融システムも変わってきた。
円と元が直接取引を始めたように、ロンドンやニューヨークを通さないやり方も広まっている。
それでも世界の金融センターとしてのポジションを守ろうとすれば、ムリが生じておかしくない。
国際的な基準金利LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)の不正操作問題は、崩壊が迫るロンドンの悪あがきのようだ。


舞台となったのは英大手銀行バークレイズだが、英中央銀行のイングランド銀行の関与まで疑われている。
これが事実なら、日銀が三菱東京UFJ銀行と結託して悪事をはたらいたようなもの。
信じられない事態だ。


LIBORは銀行が申告する金利によって算出される。
申告に不正があれば、LIBORも歪む。
信用が重んじられる金融取引にあってはならない不祥事である。


今回は、リーマン・ショックの直後にバークレイズが申告した金利について、イングランド銀行のタッカー副総裁が「目立って高い」と指摘。
バークレイズのダイヤモンド前CEOを通じ、この発言を聞いたデルミシエ前COOは、「イングランド銀行からの指示」と受け止め、金利を過少申告した。
その結果、LIBORが狂わされたとされる。


もっとも、バークレイズの不正な申告は、これがスタートではないらしい。
05年から続けていたとの報道もあるが、はたして動機は何なのか。
特定の金融機関が利益を確保するためだけにやったとは思えない。
イングランド銀行の関与が本当だとすれば、欧州金融が泥まみれになる中、シティーが世界の中心であり続けるために細工したのではないのか。


LIBORは金融取引を映す鏡だ。
当たり障りのない金利を出すことが、信用につながるという思惑が働いたのではないのか。
シティーが役割を終え、外国の短期資本=決済準備資金が集まらなくなれば、英国の経常収支は悪化する。
それを回避するための茶番劇ではなかったのか。


余命幾ばくもない金融センターが、歴史の大きな転換期に断末魔の叫びをあげたようだ。

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【私のコメント】

問題は、
1 バークレイズが実勢よりも高く金利を申告していたこと。
2 イングランド銀行がバークレイズに対し『金利が高すぎる』と言ったこと。

上の記事は、2を問題視しているが、もともと1であったことが問題だろう。
金利の設定が実勢を反映せず、民間銀行によって恣意的に設定されていたと言うこと。
金融機関がインサイダー取引をして株価や債権をつり上げるように、仲間内で話し合い恣意的に金利をつり上げていたということ。
問題の本質はインサイダー取引が横行しているということ。
一部の人間によって、金融の世界が勝手に動かされているということだ。
それは一般投資家である庶民が損をし、金融機関が儲けるということである。

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