Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

映画『U.N.エージェント』と『ホテル・ルワンダ』を

2015年10月13日 | 芸術・本・映画・TV・音楽

私のブログを読んでくれている人達には、私のことを、「(政治上の)米国、イスラエル、フランス嫌い」「(政治上の)中国やロシア、アラブびいき」と考えている人もいると思います。 

しかし、ある国を「この国は悪」「この国は善」なんて言うことは不可能なので、私の基準は、「評価がフェアか、フェアではないか」でしかありません。 

私は、私たち日本人、西側の人間が受けてきた教育や授けられた価値観だけで物事を判断することに抵抗し、なるべく偏見のないフェアな観点でものを見るようにした結果が、「米国、イスラエル、フランス」に対する見方が一般的日本人より辛くなっただけの話です。 

特に戦争や紛争など常に「米国、西側が善」という考え方をしますが、これが一番おかしいと思うところです。 

戦争においての100%の悪者は、土地や資源を狙う国、武器を売ってもうける人達(国)ですが、戦争や紛争での殺し合い、これは長い目でみれば、戦うどちらともが加害者であり被害者。

味方する方(つまり当事国以外の国)も、「正義」もあれば「不正義」の部分もあり、結果どちらとも「正の顔」と「悪の顔」を持ち合わせます。 

(戦いに参加する人間が人間でなくなることを考えても、それはいえます。
米軍の誤爆・2007年イラク市民爆殺事件から考える
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/0b11c111dfe892200f7449f167a9e7b2
内のリンクを参照してください。これは米兵士だけに限らないと思います。) 

さて、戦争・紛争といえば今ちょうど、GYAOで 

U.N.エージェント
http://gyao.yahoo.co.jp/p/00938/v00096/
(配信:2015年11月9日まで) 

1995年、混迷を深めるボスニア・ヘルツェゴビナ情勢。国連が議決した「安全地帯」にもかかわらず、孤立した都市スレブレニツァの住民、避難民たちに、いま残酷な現実が襲いかかろうとしていた。7月11日、侵攻して来たスルプスカ共和国軍は、なす術を失った国連治安維持軍の眼前で敵視するボシュニャク人を男女に選別。少年を含む男たちは他の地域に移送され、そのまま全員が消息を絶ってしまう。オランダ・ハーグに本拠を置くICTY(旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷)は事態を重く見て、辣腕(らつわん)警察官ジャック・カルベスを派遣するが、捜査を開始した彼を待ち受けていたのは危惧していた以上の惨劇だった……。 

と、前にも紹介したものですが、 

ホテル・ルワンダ
http://gyao.yahoo.co.jp/p/00837/v09931/
(配信:2015年10月21日まで) 

1994年、ルワンダ。この国では長年、フツ族とツチ族が敵対しあっていたが、大統領の暗殺を機に、フツ族民兵によるツチ族の虐殺が始まった。高級ホテル、ミル・コリンの支配人ポールはフツ族だが妻のタチアナはツチ族だった。自分の家族と隣人たちを救うため兵士たちと取引をしたポールはどうにか事なきを得たが、全員ミル・コリンに閉じ込められてしまう。しかし、国連兵士がガードしている海外資本のミル・コリンにはさすがの民兵たちも手が出せなかったため、しだいに助けを求める人々が集まり、難民キャンプのような様相を見せ始めていた。やがてこの状況を収めるはずの国連軍が到着するが、ルワンダ人を助けるのではなく、外国人を国外避難させるのが目的でしかなかった。世界から見捨てられたことを知ったポールは、自ら人々を守ることを決意し、長年ホテルマンとして培った人脈、情報、話術を武器に奮闘しはじめる―。 

を配信しています。 

日本人にはあまりなじみのない戦争、紛争ですが、だからこそ観ていろいろ考えてほしいと思います。


(この二本ともに国連軍が「善」の立場で出ていますが、ユーゴ紛争でいえば、NATO・国連軍の立場は微妙でした。

また、この「U.N.エージェント」はスレブレニツァの虐殺を扱っているのでこれだけ観るとセルビア人だけが悪く思えます(映画ではほんの少しだけ背景の説明はありますが。)。下の関連で紹介している『Making Peace with the Guilty(旧ユーゴスラビア)』のなかのフォーリンアフェアーズの記事全文も読んでみてください。)

関連: 

Making Peace with the Guilty (旧ユーゴスラビア)
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/081801c0dfe0724832528a66400f6b7c

バルカン半島の悲劇
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/d889d5599889aaa447b8b6a03bfa3cbb 

実話を映画化した『ホテル・ルワンダ』
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/cfd4b8325f775e72fd7a2899fb269b8d

ルワンダの悲劇はルワンダに終わらず
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/27f926adcba6b111a72e26858805b648 

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