Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

Negative Vote、政治家の質と投票率

2014年11月25日 | 国際・政治

Negative Vote (マイナス投票)について、フィンランド、イタリア、アメリカ、スロベニアの友人達に意見を聞いてみました。
(※Negative Voteについては、前回の記事を参照してください)

フィンランドの友人は、

「うーん、これはどうかな。
現在の投票(プラス投票)だから、候補者は大胆な意見(改革案等々)を言えるわけだけど、もしマイナス投票みたなものができたら、候補者は用心深くなってしまうんじゃないかな。
だから、僕はこのアイディアは好きじゃない。」

という意見。 

私は彼に、 

「あなたの意見を聞いて、フィンランドと日本の政治家の質の違いを感じるわ。
日本の政治家の多くは、国民のことより自分や自分の党、お仲間のことしか考えていないようで、フランス革命前の王侯貴族と何ら変わらないのではないか、と思えるときさえある。 

彼らが不祥事を起こしてもまた再選されるのは、彼・彼女の政治家としての資質ではなく、組織票や知名度が高いため。

20代の投票率が30パーセント台っていうのは、政治に無関心の人が多いのもそうだけど、「入れたい候補者。候補政党がない」「出来高選挙に投票にいくのは空しい」と思っているから。

私は、マイナス投票を導入することで、(特に若者の)投票率を上げられると思うし、「組織票」「有名人」ということで、何をしても許されてしまう政治家を落とすことも可能だと思い、これはより民主的に思えるのよね。」

と返事をしました。

ところで、マイナス投票ですが、私は、投票率 and/or 政治家の質(志がある政治家が多い)が高い国ほど否定的と、低い国では期待される、と思っています。
なので、フィンランドの彼が否定的であっても、それは想定済ではありました。

イタリアの友人も、イタリアの政治家の質を嘆きつつも、マイナス投票についての最初の一言は、“a bit messy”でした。
彼女は、「マイナス投票は、下手すれば、まともな候補者(志のある候補者)を落選させてまう。」と言います。

マフィアと繋がりがあると言われているベルルスコーニが長年首相を務めた国、イタリア。
投票は半強制的なので、投票率は高いです。

彼女はそもそも、「投票率を上げても、政治家の質は変わらない」と思っていることでしょう。 

投票率ですが、以下に、日本と、友人達の国の投票率を書いたリンクを貼り付けます。
(日本のデータは実際より数値が高い気がしますが・・・。)

IDEA

Voter turnout data for Japan
http://www.idea.int/vt/countryview.cfm?CountryCode=JP

Voter turnout data for Finland
http://www.idea.int/vt/countryview.cfm?CountryCode=FI

Voter turnout data for Italy
http://www.idea.int/vt/countryview.cfm?CountryCode=IT

Voter turnout data for Slovenia
http://www.idea.int/vt/countryview.cfm?CountryCode=SI

Voter turnout data for United States
http://www.idea.int/vt/countryview.cfm?CountryCode=US 

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