Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

ただいま!

2012年03月22日 | 旅行

昨日ドイツ、イタリア旅行から帰ってきました。

今回の旅行は前にも書いたとおり、友人のトモエさん、欧州旅行初体験の息子、海外旅行初体験の息子の友人、R君の4人の珍道中。

天候にも恵まれた8日間でした。

ドイツではフランクフルト近郊のオーバーウルゼルに2泊し、イトシュタインというフランクフルトから電車で40分くらいの町に出かけ、ドイツ人の友人ブルクハルトさんと一緒に観光、食事。

ブルクハルトさんはルフトハンザのメカニックを昨年末完全退職、在職中から趣味でガラス工房を開いているのですが、彼から彼の作品をプレゼントされただけでなく、トモエさんが次回行う日本文化のプレゼンテーションのお手伝いをしてもらう約束もしてくださいました。

イタリアでは、私と息子と息子の友人R君はフィレンツェに4泊。トモエさんは1泊目フィレンツェ、2泊目グリッツァーナ、3泊目サンジミニャーノ、4泊目フィレンツェ泊。

グリツァーナではD氏の奥様マリアさんやトモエさんが滞在したB&Bの宿の奥様ルースさんと彼女の7歳の息子さんのアルトゥーロ君(偶然にも2軒は家族ぐるみでの付き合い)と、若い案内係のアリーチェさんとジョルジュ・モランディのアトリエを訪問したり(アトリエ見学も無料ですが、アリーチェさん自体がボランティアとして案内)、村の人々が集うレストランで昼食(メニューがない!チーズを固まりごと回して客が皆で食べたり、話したり!)D家でマリアさんと原発事故の話も含めて、楽しいひと時を過ごしてきました。

今回の旅行で訪れた場所は、数回目のところも初めてのところもどこも良かったのですが、フィレンツェとシエナにあるチェルタルドという村が、ある意味私にとっては一番印象に残った村でした。

観光地よりも小さなヨーロッパの古い街並みが残る村や町を歩くのが好きな私は、「フィレンツェ近郊で1時間以内に電車で行けて、駅からの移動が楽な村はないか」と当たりをつけてグーグルマップで検索で発見した村がチェルタルド。

抽出後にインターネットで検索したところ、この村がデカメロンの作者のボッカチオが晩年を過ごしたところであることや、群馬県の甘楽町と姉妹提携していてこの村に、甘楽町が茶室を寄贈していることも知りました。

駅からもケーブルカーがあって旧市街にも行きやすいし、中世の村にある茶室とやらも観てみたい」と出かけたところは、想像以上に素晴らしい。ケーブルカーを降りたとたん、中世の村にタイムスリップしたような錯覚を覚えるうえ、高台なので遠くにサンジミニャーノの塔も見えるのです。

そしてまた、何よりもここで観光案内所のジュリアナさんという50代くらいの職員の方と知り合えたことが大きいです。

英語を話さない彼女と身振り手振り、英語とイタリア語の単語を並べて、「日本の茶室があるというけど、どこにあるのか?」と質問したことから、俄然彼女はhospitality発揮。

まずは一番のメインである宮殿の階段が修復中で登れないこともあって、ボッカチオ博物館の階段を案内してくれ、一緒に上まで登ってくださり(階段を登る途中、「私は年齢が高いから階段を登るのが辛いの、ちょっと休ませて」というジェスチャー)、サンジミニャーノの方向を教えてくださったり。

更に驚いたことに、ボッカチオ博物館を出た後昼食をしていた私達を探し出し、わざわざ宮殿内にある茶室のある場所まで案内してくださった上、「私はお昼を食べてくるわね」と別れたのに、宮殿を出ると私達を宮殿の出口で待っていてくださったこと。

ジュリアナさんは英語をほとんど理解しないので、日本のキャラメルと一緒に英文の手紙を書いて彼女に手渡してきたら(同僚で英語ができる人がいる)大変喜んでくれました。

短時間であれ彼女といると非常に心安らいだこともあって、彼女と短時間でお別れは名残おしい・・・再会を約束しました。

彼女と一緒に映った写真は、イタリアのルイジさんにでもイタリア語に訳してもらってメールで送ることにしましたが、こういうとき、英語以外の言葉がたくさんできる人が羨ましい。)

今回の旅行では他にも、アイルランドのミュージシャン(22歳の大学生)と飛行機の座席が隣り合わせになって若者の就労、福島原発の話をしたり、スコットランドから父親の還暦旅行に来ていたキルトスカートをはいた20歳の男の子とも話をしたり、イタリアの電車での幼児を連れた親子とのふれあいもでき、4人連れではあまりできない経験もできました。

簡単な旅行報告をした友人が返事をくれて、

「最近、旅は、何かを買うとか、何かを見る、ということより、その土地の人との出会いが面白い気がしています。物欲とか何かが無くなってきた年のせいでしょうか。」

と言っていましたが、一緒に行った息子とR君も、買い物や観光より、土地の人との出会いが一番楽しかったようです。

さて・・・次回はどこにいきましょうか・・・。

なんていう前に、ブルクハルトさんやイタリアの友人達(旅行中電話で話した人々)、旅行で知り合った人々、お世話になった人々へのメールを書かなくては・・・。

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