Various Topics 2

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※旧Various Topics(OCN)

子宮頸がんワクチンの副反応は難病としてAMEDで研究を(ただし研究班に子宮頸がんワクチン推進派だけを集めずフェアに)

2016年12月08日 | 福祉・医療

子宮頸がんワクチン問題ですが、子宮頸がんワクチン推進の立場の医師の方のブログから: 

中村祐輔のシカゴ便り
女性ホルモン補充療法・子宮頸がんワクチン
http://yusukenakamura.hatenablog.com/entry/2016/04/04/000700
 

(前略) 

話は変わるが、最新の「New England Journal of Medicine」誌に、女性ホルモン補充療法の開始時期によって、動脈硬化に与える効果が異なるという結果が示されていた。閉経後6年以内に補充療法を開始した群では、動脈硬化抑制効果があるが、閉経後10年以上たってから補充療法を開始しても動脈硬化抑制効果はなさそうだ。健康で長生きするには、先手必勝かもしれない。もちろん、低下した女性ホルモンを補充するのは、骨粗しょう症予防や精神的な効果もあるので、遅く始めるとまったく意味がないと断じるわけにはいかない。 

ただし、女性ホルモンは乳がん細胞の増殖を促進するので、その点にも留意しないといけない。いずれにせよ、物事にはプラス面とマイナス面があり、それを総合的に判断して、進めていかなければならない。しかも、社会全体から見た側面と個人レベルで見た側面がある。例えば、子宮頸がんワクチンは年間3000人の子宮がんによる死を大幅に減らす効果が期待される。その反面で副反応を訴える人たちが少なからずいる。海外で安全宣言がされていることをがされていることを理由に、副反応を過小評価する声があるが、免疫反応には個人差が大きい。スチーブンス・ジョンソン症候群などの重篤な薬剤副作用はHLAのタイプに依存しているので、副反応が日本でだけ高くても、不思議ではない。 

公衆衛生学的観点では、子宮頸がんワクチンは推奨されるべきとは思うが、苦しんでいる人たちへの救済措置は当然だ。そして、不可解な副反応を科学的に追及することを忘れてはならない。やればできることをしないのが問題だ。副反応が日本で高いならば、日本が科学的な方法で解決すべきなのだ。国の責任は、社会全体から見て、利益を最大限にして、不利益を最小限にすることだ。日本のメディアは、不利益を必要以上に感情的に煽り立てる。20年後、日本だけ子宮頸がんの発生率が高いままだと、また、無責任に国を批判するに決まっている。 

この方のブログで、STAP細胞のものも 

STAP細胞の悲劇
http://yusukenakamura.hatenablog.com/entry/2014/08/05/133923
 

同じ子宮頸がんワクチン推進の方が書いたものでも、どうしてこういう医師の書いたものが取り上げられず、村中璃子氏とお仲間たちの書いたようなものが取り上げられるででしょうか。(村中璃子グループのSTAPの事件に関する記事も、これまた中村氏のものと対象的でした。) 

アンダーラインの部分こそが、双方にとって大切では?

ところで最近、日本医療研究開発機構(AMED)について記事を書いてきていますが、このAMEDには、「難治性疾患実用化研究事業」
http://www.amed.go.jp/program/list/01/05/016.html

というものがあるようです。これは、 

「「発病の機構が明らかでない」、「治療方法が確立していない」、「希少な疾病である」、「長期の療養を必要とする」の4要素を満たす難病に対して、病因・病態の解明、画期的な診断・治療法の開発を推進し、全ての難病患者が受ける医療水準の向上を図ることを目的としている」 

ものだそうです。 

これは、子宮頸がんワクチンの副反応の信州大学の池田班の研究は、村中璃子氏などの訴えによって、一時的に中断を余儀なくされているようですが、このAMEDでも研究はしないのでしょうか? 

もちろん、「子宮頸がんワクチン被害者の患者を治療している医師」と共同での研究で。

(子宮頸がんワクチンの副反応とみられる症状は、村中璃子氏やお仲間たちが「ヒステリー」「親がモンスターマザーだから」と言ってきていましたが、最近、このお仲間の一人である、久住英二氏(AMEDのプロジェクトオフィサー)が、副反応と認めたようです。

ところで、AMEDは『難病治療の第一人者の西岡久寿樹氏』を外しているのですか?子宮頸がんワクチンの副反応をいち早く認めたからでしょうか?税金使っているならフェアにしてもらわないと困りますね。) 

たまたま、このAMEDには、

村中璃子氏の取材協力(池田教授の発表の検証)をした、松田文彦氏がいらっしゃるようです。http://www.amed.go.jp/koubo/040120160422-02_kettei.html 

(松田氏が登場している村中璃子氏の記事:
子宮頸がんワクチンと遺伝子
池田班のミスリード
利用される日本の科学報道(前篇)
村中璃子 (医師・ジャーナリスト)

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/6418) 

「子宮頸がんワクチン接種の推奨が止まっているのはマスメディアが騒いだせい」
というのは正しいでしょう。(私自身は、子宮頸がんワクチン推奨はに疑問がありますが、それは脇に置いて。)

しかし、それは、被害者サイドのマスメディアではなく、むしろ、推進派側の問題の方が大きいのではないか(騒ぎすぎ、読者に不快感、不信感を与える書き方、等々)と思えてきています。

村中璃子氏の書いた記事を二本:
(私にとってはこれらの記事は「被害者虐め」「仮説の段階のの研究つぶし」にしか思えませんが、この記事を称賛する医師・ジャーナリスト、メディアの方たちがいます。)

Wedge Infinity
あの激しいけいれんは本当に子宮頸がんワクチンの副反応なのか
日本発「薬害騒動」の真相(前篇)
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/5510 

Wedge Infinity
子宮頸がんワクチンとモンスターマザー
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/6587

※AMEDのメンバーについて次のブログ記事に続く

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