Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

「復興」の論争前に被災者が望むことは-1

2024年01月16日 | 社会(歴史・都市計画含む)

被災地一部は「復興でなく移住」で論争 米山隆一氏、「地方を見捨てるのか!」批判に反論「どうインフラ維持するのか」(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース

 元新潟県知事の立憲民主党・米山隆一衆院議員が2024年1月14日、能登半島地震の被災地をめぐり、「地震前から維持が困難になっていた集落では、復興ではなく移住を選択する事をきちんと組織的に行うべき」と主張した投稿が議論を呼んでいることを受け、X(旧ツイッター)で反論した。  「『地方を見捨てるのか!』と言う人は、あと僅か25年で3~4割人口が減るのが確実な状況で、どうやって従前のインフラを維持するのか、その具体的手段を示して頂きたい」などという。

(後略)

「復興」「移住」の議論の前に、まず、被害が大きく、家に帰れなくなっている人の命を守ることが優先順位が高いと思います。

地震から約2週間、地元を観て回らなかった石川県知事に至っては、被災者よりも復興が頭にあったように見えます。

「被災者」の為の「特例」ではなく「倒壊家屋撤去」の「特例」を頼み込む馳石川県知事 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

まあ、彼の関心は、小さな集落ではなく、家がたくさん建っている開けたところにあるのでしょうが。

 

優先順位を守るならば、小さな集落は変えていかなければいけないのではないか、と思うのです。

ただ、それは「集落をつぶす」のではなく、小さな集落が合併していく移住。

まず、危険地域しか仮設住宅を作れない集落の仮設住宅に移動可能なトレーラーハウスなどの利用していくことなどは案にでないのでしょうか。

 

さて、小さな集落だけでなく、能登の被災地の人たちに、無料で泊まれる住居が用意されても土地を一時的に離れる人も少ないそうです。

これは「土地に執着」以前に、

①「着替えさえ持たずに家から逃れて、避難場所に行ってからの生活ができない。」

②「避難して仕事もなかったのなら、その後どうやって暮らしていくのか。」

という不安があるからでもあるのではないでしょうか。

 

①は被災しなかった親戚や友人がいる人であればある程度は解決しますが(頼れるところがある人とない人ーこれはこれで問題ではある。)、②については、親戚や友人にも何もできません。

②については、公務員や大企業の職員であれば、勤務地を変えてもらったり、休職手当付きで何とかなるかもしれないですが、これはごくわずか。

仕事と言えば、能登は輪島塗、酒造・・彼らは命があれば技能は残りますが、バラバラになったり、道具が無くなってしまったら、その伝統は終わってしまいます。

 

そういう意味でも、②は優先順位が高いはずなのに、低くされているように思います。

 

参考:

迫られる避難の選択…集落復興のために残る人も(HAB北陸朝日放送) - Yahoo!ニュース

「土地がない」津波浸水域に仮設住宅 なぜここが…石川県の担当者「苦渋の決断」【news23】(TBS NEWS DIG Powered by JNN) - Yahoo!ニュース

奥能登地域 11の酒蔵で日本酒製造できず(ABEMA TIMES) - Yahoo!ニュース

伝統工芸・輪島塗の漆器散乱…被害1億円超か ブランド牛の能登牛も“悲鳴” 「何かにおびえているような」鳴き声【能登半島地震】(FNNプライムオンライン) - Yahoo!ニュース

 
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