Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

海底天然ガスパイプライン&国内パイプライン、コジェネレーションの普及も

2011年05月14日 | 環境・エネルギー

前回のブログのコメントにSTさんからコメントをいただき、中で彼は文中に私がふれた、「ロシアから天然ガスパイプライン」という案(それ+今までのコメントのやり取り)を受けて、以下のように書いてきてくれました。

「・・・日本は電力以上にガス会社は地域密着型です.中小企業が多すぎ,経営に行き詰っている会社も多いです。

その中で、比較的大きな会社といえば東京ガス、大阪ガス、東邦ガス、西部ガスの4社です(前2つと後2つの規模が違いすぎですが)。

これらの会社でも,営業範囲以外にガス導管を持っているケースは少なく、地域ごとにガス導管が孤立している状態です。(最近になって大阪ガスが頑張っていますが,所詮焼け石に水状態です。)

特に北海道から東北にかけてはガス導管網はズタズタです。

電力会社と違ってガス会社は供給義務がないので,儲かるところ以外にガスを張り巡らす必要がないことが原因なのではないかと思います。

(電力会社の地域独占は,実は有効な手段です.なにせ儲からないところにまでインフラを引いてくれますから.私が東電社長なら東京・神奈川・千葉・埼玉の都市部と工業地帯以外には電気売りません.なにせ,そのほうが儲かりますからね。)

少し話がそれましたが、ロシアのパイプライン以前に日本のパイプライン網がそもそもないのが実情です。

そして、パイプライン網を作れる力はガス会社にはありません。(正直、電力会社のほうがまだ期待できます.なにせLNGを一番使用しているのは東電ですしね。)・・・」

さて、国内のガスパイプラインの状況については、私も現在勉強中ですが、たとえば資源供給会社の一つの資源開発株式会社などは、都市ガス事業者、産業事業者向けの為のガスパイプライン(総延長826km)を保有し、国内ガス田、一部はLNG受入れ基地からガスを供給しているようです。

http://www.japex.co.jp/business/japan/pipeline.html

天然ガスを輸出国ロシアでLNGにして日本に船で輸送、それを日本の基地から気体に戻してパイプラインで国内配送、というのが現状だと思いますが(単なる気化するだけかどうかは勉強不足で不明です。すみません。)、やはり今後火力発電活用が増大となれば、「ロシア(特にサハリン)からはガスをパイプラインで」というのも視野に入れる勢力も、今後はでてくる気もします。

丁度、モーニングスター社のレポート『視点-東電の代替発電はLNGに、パイプラインも検討を(2)」(423日)

http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20110423-00931822-mosf-bus_all

にも、

「日本の場合には、天然ガスをLNGとして船舶によって輸入しており、LNG需要が急増した場合には、LNG価格の上昇とともに輸入のための船舶料の上昇など、価格上昇要因がある。こうしたことから、東電内部では、「地理的にもっとも近いロシアのサハリンの天然ガスをパイプラインで直輸入することも、検討すべきではないか」との声も出始めている」

という記述がありました。(意見が出ているから「直ぐ実現する」と言いたいのではなく、可能性はあると言いたい。)

ついでになりますが、以下のものも参考につけますので、興味がある方はどうぞ。

(財)日本エネルギー経済研究所

天然ガス、コジェネレーション、海外での取り組み (2011314)

http://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/energy/tennen_gas/1103_houkoku_02.pdf

コメント
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