アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

反撃準備完了

2010年04月08日 22時43分28秒 | 職場人権レポートVol.1
  

 前職退職して既に10年近く、業務請負会社の契約社員(早い話がフルタイムのバイト)として、労働組合とは縁の無い生活を送ってきた私ですが、つい先日、再び組合に加入手続きを済ませて来ました。但し、自分の会社には組合が無いので、一人でも入れる個人加盟制の地域労組に、自ら出向いて行って、ですが。
 加入動機は勿論、この間ブログでも取り上げてきた、私の会社の労働条件悪化に因るものです。具体的な経緯については、「正しくなくても切れざるを得ない時もある」「呂月庭容疑者の気持ちが良く分かる」の、2つの当該ブログ記事をご覧下さい。

 ただ、そこに至るまでは、結構迷いもありました。
 まず、労組加入の動機は、あくまでも個人的なものである、という事です。今まで業者に手数料払ってさせていた牛乳や冷凍商品の仕分けを、同じ給料のままで自分たちの仕事にされようとしたり、業務改善には程遠い欠陥だらけのシステム変更を、充分な説明もなしに一方的に押し付けられたりした。そんな非人間的な仕打ちをされても、下請けであるという理由だけで、何も言えずに(言おうとすらせずに)、非人間的な労働強化を強いられ、モノ扱いされている事への、個人的な怒りがありました。
 だから、怒り自体は社会性を帯びた正当なものであっても、出発点はあくまで個人的な動機がベースであり、「人民解放」とか「世のため人のため」という意識は希薄でした。当初は「こんな会社なぞ辞めてやる!」と息巻いていたものの、ハローワークで実際の就職難に直面する中で、「同じ辞めるにしても泣き寝入りだけでは終わらせない」という方向に次第に転換して、とうとう労組加入に至りました。その一方で、「そこまでしてまで、この職場に入れあげる必要はあるのか」という思いも、依然として私の中にはあります。

 また、ここ数年来のバイト生活に先立つ、それ以前の十数年に及ぶ生協職員の時期には、労働組合の分会長も歴任し、関西勤労協主催の労働学校も、何回か受講しました。その為、労組の活動経験はそれなりに持っていますが、今度加入した地域労組は、これまでの会社・職場単位の組合とは全く様相が異なります。役員や幹部と平の労組員との距離が小さい反面、会社の組合員は自分一人だけなので、具体的にどんな活動をすれば良いのやら、なかなかイメージが掴めない。
 また、理不尽な仕打ちへの怒りで、勢いだけで組合に入った事もあり、次に会社やその虎の威を借りた人物が何か言ってきたら、組合加入を盾にとって逆襲に転じてやろうと思っていました。しかし、それについても、加入時の説明で早々と釘を差されました。曰く、組合加入自体は、それをしたら不当労働行為になるので、会社はあからさまには拒否する事は出来ない。しかし、陰では何とか組合の力を弱めようと、色々と画策して来る。だから、今は、大っぴらには職場で、組合に加入した事は、言わない方が良い。中で様子を見ながら、最初は信頼出来る人間から、徐々に組合加入を勧めて欲しい、と。

 加入したのは、大阪市内はJR環状線天満駅近くの国労大阪会館(上記左上写真)に事務所を置く、「地域労組おおさか」(正式名称は「全大阪地域労組協議会」)という組合で、その傘下にある各地域労組の中の、「城北友愛会」という組合に入りました(同・右上写真)。その組合は、「城北」の名称からも明らかな様に、大阪市内東北部の都島・旭・城東・鶴見・東成各区を、主な活動エリアにしています。そうであるにも関わらず、何故私がこの組合への加入を勧められたかというと、市内にも幾つかある地域労組の中で、そのどこにも属さないエリアで就業している人たちが、みんな「城北友愛会」に加入する事になっているからだそうです。
 私が、数ある個人加盟の地域労組の中でも、この「地域労組おおさか」を選んだのは、事務所のある国労会館が、今まで前記労働学校の会場になっていた事もあったりで、私には馴染み深かったからです。それに、先にブログにもアップした「世界社会フォーラム」の大阪集会でも、「地域労組おおさか」の関係者が結構活躍していたのもあります。

 兎も角にも、「もはや賽は投げられた」。後は何があっても「当たって砕けろ」です。
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3 コメント

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がんばって! (ろん)
2010-04-08 23:27:45
出発点がなんであろうと、労働者の生活をないがしろにしようとする側への抵抗です。
人間の。人間としての。

がんばってください。
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ご声援有難う (プレカリアート)
2010-04-09 22:52:56
 ろんさん、ご声援有難うございます。労組加入といっても地域労組、職場に分会がある訳でもないので、加入によって、特に職場が変わったという感じは、殆どありません。しかし、それでも「いざという時の後ろ盾」が出来た事で、心の中に幾ばくかの余裕が生まれました。
 引き続き職場の続報をアップしていく予定です。今後も宜しくお願いします。
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まずはおめでとう (修正資本主義者)
2010-04-10 10:45:15
ホント労組の活動ってピンキリというかそこの職場の状況やら労組の方針で様々です。業務内容の無意味な改悪に抵抗するという今のスタンスはいいとっかかりだと思います
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