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本日12月1日の日曜日に大阪・中之島公園で開かれた「戦争はイヤ!御堂筋パレード」に参加してきました。この集会がある事は当日の朝、ネットでたまたま見て知りました。当初は風邪気味だったので今日の日曜の休みぐらいは静養しようかと思いましたが、稀有の言論弾圧、ブログ弾圧法案=秘密保護法案のトンデモな内容や、来週また目の当たりにするであろう与党による同法案強行採決の茶番劇を思うと、もうそんな事は言ってられないと気を取り直し、参加する事にしました。
集会は13時半から1時間、同公園の女神像前広場で行われ、その後は難波の元町公園まで御堂筋を南下してのパレードという予定です。ネットで見た限りでは共産党系の団体が中心でしたが、来てみるとそれ以外の新社会党や「みどりの党グリーンズジャパン」系の団体まで集まっていて、「これぞ革新統一戦線」という感じでした。集会案内ビラを見ても、「呼びかけ団体」の項には共産党系の憲法会議や「9条の会」だけでなく、それ以外の「しないさせない戦争協力ネットワーク」などの反戦団体や狭山差別裁判を闘っている団体も名を連ねていました。会場入り口では橋下大阪市長による戦争歴史博物館「ピースおおさか」侵略戦争展示撤去に反対する署名も行われていて、私も署名させてもらいました。
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集会では大阪弁護士会の副会長さんによる開会あいさつの後、府知事選候補として大阪W選挙を戦った梅田章二弁護士が、例の石破の「秘密保護法反対デモ=テロリスト」発言(後述)を糾弾されていました。この集会には、かつて梅田さんを自民党の別動隊呼ばわりした門真の戸田ひさよし市議も参加されていたのを見て、深い感銘を覚えました。もはやここまで民主主義が脅かされる状況となっては、もう共産党だの新左翼だのと争っている場合ではないという事でしょう。
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私は今まで共産党系と言えば、全労連のメーデー集会や生協の原水禁平和行進のイメージしかなく、しかも最近は「オジン・オバン」しかいないというマイナス・イメージもあったので、選挙では支持しても行動に参加するのはあまり気乗りがしませんでした。確かに今日の参加メンバーを見ても、まだまだそのきらいはありましたが、しかしその一方で、変化も着実に進んでいるなと言う感じも受けました。この斬新な横断幕もそうですが、それ以上に度肝を抜いたのが若者のドラム隊です。もう殆どサウンドデモのノリで、「戦争する国反対!自由のない国反対!権利のない国反対!何でもかんでも秘密にするな!政府の都合で秘密にするな!TPPや原発事故も秘密にするな!」と叫んでいたのを聞き、「これぞ正しく私の言いたかった事だ」と思い、市民団体や個人の「飛び入り参加」部隊ではなく、この共産党府委員会の隊列と一緒に歩く事に決めました。
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さあ中之島公園を出発です。この時点で既に参加者は千名を優に超えていました。隊列は3つに分かれ、先頭は弁護士などの職能団体、真ん中に市民団体や個人参加の人たち(私も当初はここに参加するつもりだった)、後半に共産党やその系列の労組・市民団体(市職労・教組・年金者組合など)という順番で続きます。ドラム隊はその後半の隊列の先頭に立ち、私もその直ぐ後ろを歩きました。
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ドラム隊だけでなく仮装などのアトラクションもかなり斬新なものでした。スローガンも今までの様に、何言っているのか聞き取れないようなものではなく、「自由のない国反対!権利のない国反対」という、分かり易くて誰でも賛同できるものだったので、道行く人にも今までの様なデモに対する拒絶反応は殆ど感じられませんでした。実際、沿道でデモの姿を携帯の写真に撮っている人もチラホラ見受けられました。私の風邪も、御堂筋の銀杏並木の下を歩いているうちに、すっかり治まってしまいました。
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共産党府議さんの鞄に貼られた脱原発ワッペンと、いかにも昔ながらの府議という感じのファッションの微妙な「ずれ」が、妙にほのぼのとした雰囲気を醸し出していて逆に好感が持てました。
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そうこうしているうちに難波に到着、流れ解散でお開きとなりました。最終的には2300名の参加でパレードは大成功に終わりました。しかし、ここで気を緩めてはなりません。自民党幹事長の石破は自身のブログで、あろうことか、警察に届け出た合法的なデモにまで「テロリスト」と難癖をつけてきたのですから(11/30日付朝日新聞・他)。
正に笑止千万とはこの事です。公聴会の反対意見も、慎重審議を求める世論も、国の内外から寄せられた懸念の声も無視して、強行採決で多数の横暴に物を言わせて、法案をゴリ押ししようとしている石破たち自民党やその取り巻き政党の方が、よっぽど「テロリスト」じゃないか。カネにモノを言わせ、NHKや産経・読売などの御用マスコミを使って、ウソ八百を大音量・絶叫調で喚き散らしている自分たちの方が、よっぽど「政治的中立」を損なっているじゃないか。在特会や街宣右翼などの大音量のヘイトスピーチや、ブラック企業の不法行為を野放しにしている自分たちの方が、よっぽど「社会の平穏を害している」じゃないか。秘密のTPP交渉で、農業も医療も福祉も、国民の健康や安全も、全て多国籍企業に売りとばそうとしている自分たちの方が、よっぽど「反日」「非国民」じゃないか。デモとは元々騒がしいものなのに(そうでなければ示威運動にならない)、その事すら理解できないとは、自分たちの方こそよっぽど「自由社会の敵」ではないか。
「自由社会を守れ」なんて、昔は自民党が共産党攻撃に使ったスローガンでした。「日本国憲法を守れ」と同様に。但し後者は、基本的人権や平和主義ではなく、ただ「天皇制だけを守れ」という意味で使われたのですが。ところが今や、逆に共産党の方から自民党に言ってやらねばならなくなりました。「天皇を自民党政治のつっかえ棒に利用するな」という点も含めて。これだけ取っても、自民党の立場が如何に後退・劣化したか分かろうというものです。
昨日11月30日夕方6時の毎日放送「報道特集」で、北朝鮮拉致問題の行方も秘密のベールに閉ざされようとしているのに対して、「救う会徳島」や「特定失踪者調査会」の代表が懸念を表明していました。「中国や北朝鮮のスパイから日本の防衛機密を守る」というのが大義名分だった特定秘密保護法案が、実は拉致問題でも国の悪事の隠れ蓑にしかならない事が明らかになりました。ここでも自民党は、先の「自由社会を守れ」スローガンと同様の自家撞着、自縄自縛に陥っています。もはや今の自民党には「自由」も「拉致」も口にする資格がありません。
いかに国家機密といえども、それを人権侵害の口実にしてはならないというのが、今や「ツワネ原則」の形で世界共通の認識になろうとしているのに、その流れに真っ向から逆らう秘密保護法案は、参院で絶対に廃案にしなければなりません。若し仮に参院も通過し成立してしまったとしても、インターネットも駆使して、できるだけ早く廃止させなければなりません。日本が戦前の大日本帝国やナチス・ドイツ、今の中国・北朝鮮やイスラエルのような国にされてしまう前に、一刻も早く。