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Death & Live

いわゆる日記とは違うようで。死に様や心の疲労について、つれづれなるままに書き綴るだけ。

映画 『バイバイ、ママ』

2006-04-30 21:40:56 | 映画 「あ段」
『バイバイ、ママ』 2005年 Kevin Bacon監督

親子の愛とかは良く分からない。
この子は幸せなのか、この母親は幸せなのか、理解を超えていて分からない。

自分は実の母親に育てられなかったことを、心から良かったと思っているし、面倒を見てくれた伯母を心から尊敬している。
今、大人になってみても、そこに何の疑問も無いし、そんな環境を振り返り不満を感じたことも無い。

親は無くても子は育つのでは?
そして、この映画のことは本当に良くわからないのです。
ただ、少年ポールがマット・ディロンを "パパのようだ" と慕う気持ちだけは良く分かった。

映画 『博士の愛した数式』

2006-04-26 01:17:39 | 映画 「あ段」
『博士の愛した数式』 2005年 小泉堯史監督

1月に観ました。珍しく邦画です。

あの大ゲサな演技も、深津絵里なら許せちゃうかな(笑)
寺尾さんは七変化な役者ですな。

予想通りの感動もので、予想通り泣きました。
が、数日来の鼻炎のせいで、必要以上にというか、不自然に鼻が詰まってしまい、まるで号泣したあとのようで。
"コイツそこまで泣いたんかぁ?" と思われてやしないかと、変なことを気にしてしまった次第です。

記憶の続かない恐怖。
すごく子供を大事にしていたな。

映画 『RIZE』

2006-04-08 22:49:39 | 映画 「あ段」
『RIZE』  2005年 David LaChapelle監督

スゴイよ! クランプってやつは!
すごいスピード!
"無駄なゼイ肉がない" とかって良く言うけど、
彼らの場合はそれが当り前で、
"無駄な筋肉さえもない" んだな、コレが。
全身の全ての筋肉を使ってエネルギー(映画では "怒り" と言っていた)を放出させている。
同じ人間とは思えない。 っつーか、同じ人間じゃないんだろーな。

そう言えばかなりの巨漢の人も踊ってたっけ。
それでもやっぱり動きはスゴイ速いんだよね。
彼らは、ダラダラしていてグータラで肥満になったんじゃないんだな、きっと。
やっぱり "スーパーサイズミー" じゃないけど、食生活がどーかしちゃってんだよ、アメリカ合衆国は。
だから、あんなに機敏に動く人でさえ肥満体になっちまう。
食生活がどーかしてるから、人間までどーかしちゃってんだよな、アメリカ合衆国は。

でも、このクランプしてるヤツらはいいよ。
アメリカ合衆国の中の数少ない健全な部分だよ。

人は死ぬために生きている。
だから生をいかに意味のあるものにして死ねるかは大問題だ。
毎週のようにホームパーティーを開いて中流~上流階級振るのも、それはそれで好きにやってくれだけど.....貧困の中で、クランプでエネルギーを放出し、生に意味を持たせている彼らって、究極のマイナス思考の持ち主の自分としては、尊敬せずにはいられません。

映画 『ハバナ・ブルース』

2006-03-28 22:54:32 | 映画 「あ段」
『ハバナ・ブルース』 2005年 Benito Zambrano監督

去年の9月に観ました。
イベント上映です。劇場での上映は今のところ無い模様。


キューバと音楽と映画と...好きなものが全部一緒になったよーなもので、良いとしかいいようがない。文句なんてあるワケない。

ガレージや屋上でのライヴシーン...見ているだけで踊りたくなってくる。

スクリーンを通してもこんなに興奮するんだから、本物のライヴだったら気絶もんだな(笑)

映画の作り自体はスゴク王道で、ストーリーもありがち。
しかし、恐らく監督の思い入れがあるのだろうと察するシーンは、とてもゆっくり丁寧に描かれていて、気が付くと入り込んでしまっている自分がいる。

そんな風にたくさんの音楽と共にストーリーが進んで行き、最後はその音楽で感動が溢れてくる。

いい映画だぜ、まったく。

映画 『タブロイド』

2006-03-05 18:32:04 | 映画 「あ段」
『タブロイド』 2004年 Sebastián Cordero監督

人間は、あれ以上でも、あれ以下でもないのだろう。
どちらに転ぶかなどと、そんな複雑なものではなく、
あのまんまなのだろう。
"自分がマノロの立場だったら?" などと想像できるだろうか。
"どうしたらビニシオはあんな犯罪を繰り返せるのか?" などと分析できるだろうか。
そんなことは不要だ。
人間は、あのまんまなのだから。

人は死ぬために生きている。
だから殺されてはいけないのだ。
それでも人は過ちを犯す。
過失であり、故意であり。
繰り返される犯罪と、繰り返されるスクープ・レース。
罪を犯した人が釈放され、新たな犯罪を犯す。
真実を語るべき人が、真実から目をそらす。
そうして、悪夢に目覚める人々が循環する。

たまらなく、重い気持ちにさせてくれるいい映画だ。

加えて・・・・・
ジョン・レグイザモ、名優です。
あの、何かに追い詰められた、と言うより、
自分で自分を追い詰めてしまった時の表情がたまらない。
スペイン語とスペイン語訛の英語が、映画にリズムを与えている。
『アサルト13-要塞警察-』でも、かなりイヤな感じの脇役プエルトリカンを巧みに演じていたけれど、主役なら主役で堂々とカッコ良い。

映画 『ザ・インタープリター』

2006-02-12 23:21:15 | 映画 「あ段」
『ザ・インタープリター』 2005年 Sydney Pollack監督

邦題は思いっきり変ですが、映画はかなり良い。

ニコール・キッドマンが良いです。とても良い。
あのアクの強いショーン・ペンさえもどこかにやってしまうほど、ニコール・キッドマンは美しく、たくましい。

舞台は国連本部。
犯罪を未然に防ごうと、ただただ懸命になっているように見える女性。
しかし、年齢を重ねている人間に過去が無いはずはなく、それを見抜こうする男。
人には、必死に守りたい過去があり、真実を知りたい欲求もある。そして、信じている人をこれからも信じ続けたいという願いも。
強すぎる願いが、人に思わぬ行動をとらせてしまう。例えそこで自分の命が絶たれることになろうと、強すぎる願いはそれを肯定するだろう。
善と悪という二元論に納めない終盤。

アメリカ合衆国の人にこそ見て欲しい。