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Death & Live

いわゆる日記とは違うようで。死に様や心の疲労について、つれづれなるままに書き綴るだけ。

映画 『アビエイター』

2006-07-18 07:56:44 | 映画 「あ段」
最近、チャップリンの伝記を読みまして、
そうしたら、出てきたんですよ、この人が。
ハワード・ヒューズ。

『アビエイター』  2004年
原題 : THE AVIATOR
監督 : Martin Scorsese

映画を観たのは、去年の3月ですね。
もう一年以上前です。

一人の男を描き切った、すばらしい作品だと思うのですが、
どうしても、こういう作品って、イマイチうけないんですよね。
童顔のディカプリオも精一杯熱演していたのに。

人の生き方って、結局のところ暗いんだな。
だから、現実に近ければ近いほど、陰鬱なストーリーになりがちなのか。

自分は、あんな金持になった事も、世間との繋がりを完全に遮断した事もありませんが、彼の心の波は何となく理解できて、泣けてきた。

心の弱さだけは、お金の力ではどうしようもできなかったんだな。


宴の後、一人の部屋に帰るのは淋しすぎる。
だったら、宴など行かず、最初から一人でいた方がいい。

映画 『ファイヤーウォール』

2006-07-16 08:05:19 | 映画 「あ段」
家族を大切にする人って、いい人に見えるようだ。
それって真実かい?
家族を大切にする人って、本当にいい人かい?

ハリソン・フォードって、正にそういうキャラなのかな。

コレ↓4月に鑑賞。

『ファイヤーウォール』  2006年
原題 : FIREWALL
監督 : Richard Loncraine

父親ってこんなにスゴイんか?
家族を守るって大変なんだな。

ハリソン・フォードがコンピュータに強いと言われても、ちょっとウソっぽいけど、まぁいいとしよう(笑)
まだまだアクションも行けるぞ、ってアピールも良しとしよう(笑)

全編を通じて、家族ってそんなにスゴイんか?って考えてた。
まぁ、大切なもんなんでしょうが。
ずーっとそんなこと考えてた。
あの犯人たちには家族いないのかな?とか。
クビにされた秘書はひとり暮らしだったな、とか。
同僚のハリーはヤモメなのかな?などなど...
最初に浮かんだ疑問が大きすぎて、ストーリーに入り込めなかった。

ポール・ベタニーはジェニファー・コネリーを大切にしてるのかな?とか ←あっイヤ、これは後から考えました(笑)

映画 『バルトの楽園』

2006-07-12 07:46:54 | 映画 「あ段」
『バルトの楽園』
2006年 東映
監督 : 出目昌伸

当時だったら...

異国の文化を理解するのは、
とても大変なことだったろう。

それを受け入れるなんて、
そりゃあ大変なことだったろう。

外国人と仲良くするなんて、
やたらと好奇心旺盛な人でなければ難しいことだったろうし。


90年が過ぎても...

やっぱり解り合えない国々がある。

仲良くできない人々がいる。


難しいんだね、
外国人の描き方もまだまだ下手だし。

映画 『カサノバ』

2006-07-10 07:59:55 | 映画 「あ段」
『カサノバ』  2005年
原題 : CASANOVA
監督 : Lasse Hallström

18世紀っていうか、今でもあるみたいだけど、公開処刑って強烈すぎるよな。
それでも黒山の人だかり。

なんだか、イヤになるよな。

人が人を裁いて、時代によって罪となるものが違う。

歴史を勉強することはできても、未来は勉強できないしな。


ジャコモ・カサノバもスゴすぎてさ、うらやましいよ、まったく。

こういう色男(←死語?笑)にはさ、黙っててもツイてくるワケですよ。

自分の場合はさ、ルックスに全く自信無く、上手くクドく術も知らない、話術もセンスも無いんだな、これが(苦笑)

不平等だと思うワケよ、18世紀の人に対してもさ...ハハハ

映画 『THE 有頂天ホテル』

2006-06-28 07:57:52 | 映画 「あ段」
いやいや、今更観たんですよ。
観る気はまったく無かったのですが、
チケット貰ったので...

『THE 有頂天ホテル』
2005年
監督 : 三谷幸喜

佐藤浩市が死のうとしてたでしょ。
ああいうのイイんだよね。
寂しげでね。
どこかで自分を甘やかしてて、
結局死ねない男がいる。

あの人は、役によって人格変わってるよね。
スゴイよ。

自分を装い、自分を繕い、
そんな哀しい人々の、哀しい年末な雰囲気が、
ちょっと時代錯誤な感じも出してて、
それなりに楽しめたかな。

あんなホテル泊まりたくないけど。(笑)

映画 『アモーレス・ペロス』

2006-06-24 12:46:49 | 映画 「あ段」
最近、
色んな人々のことを考える。
色んな暮らしを考える。
色んな心を考える。

そんな時に思い出す映画がある。

『アモーレス・ペロス』  1999年
原題 : amores perros
監督 : Alejandro González Iñárritu

劇場公開時には2回観た。DVDでは3回くらいかな。

自分の人生のBest3のうちの1本だ。

この時間軸を交叉させたストーリーがたまらない。
そこに生きる命と死に行く命と、先の見えない命がある。

ひとつの事故を中心として、
そこから過去の物語と、そこから未来の物語。
そして、その全編に関わる物語。
その3つの物語が絶妙に交わる。

生きるエネルギーと、
生き続ける苦痛と、
死に向かうエネルギーが、
映画に熱を与えている。

何度観ても絶品。

映画 『ダウン・イン・ザ・バレー』

2006-06-20 07:52:00 | 映画 「あ段」
先日、"日本での自殺者数が減らない" というニュースを読んで、少しばかり考えてしまったな。

これは、去年の12月に観た映画。

『ダウン・イン・ザ・バレー』  2005年
原題 : Down in the Valley
監督 : David Jacobson

ひとの精神というのは
あるほんの一線を超えてしまうことで、
何かが弾けてしまうのだろうか。

間違ってないんだ。
正しいんだ。
だけど、何かがズレてしまう。
そこから嘘が始まる。

それも、思い込み、信じ込むことで、自分の中で真実としてしまった虚構。

彼の中では真実で正義。それが彼の周りでは犯罪となる。

それでも、所々、一瞬一瞬、超えてしまった一線から戻ることがある。
そこで感じた罪の意識を嘘でごまかす。

彼をただ気味悪がることはできないな。
時代錯誤のカウボーイ。

映画 『明日の記憶』

2006-06-16 08:03:24 | 映画 「あ段」
最近、自分の記憶力に危機感を感じているので(本気に)、観に行きました。
大ヒットしてますね。

『明日の記憶』 2006年
東映
監督 : 堤幸彦

ミッチーのセリフがたまらんのですよ。

「死から逃れることはできない」

人は死ぬために生きている。

ミッチーが診察をしているシーン。
これが医者にできるいっぱいいっぱいなんだろうな、と思った。
それでも、渡辺謙演ずる佐伯という患者は激怒する。
どんなに人が人を思いやろうとしても、必ずしも分かり合えるとは限らない。
だからと言って、その努力をしなくなってしまったら人は人でいる意味が無くなる。
努力を止めずに、屋上で訴えたミッチーが良かった。
泣けたな。

「私の父も同じ病気です」

この一言で佐伯はコロッと変わってしまう。
"苦しみを背負っているのは自分だけ、イライラして当たり前" なんてことはないんだよな。
患者とか医者とかは立場の違いなだけであって、患者だから苦しく、医者だから苦しくない、ということではない。


最後に出てきた施設の女性は、見学に来るのは患者の家族で、入所するのは見学者の家族、って決めてかかってたっけ。

「奥様の様子を見てから・・・」
「いえ、入所を考えているのは私なんです。」

そういう、決めつけた言葉のひとつひとつが、人を傷つけているんだ。


せっかく戦争の無い日本にいるんだ。
わざわざ言葉で人を傷つけたくない。

映画 『かもめ食堂』

2006-06-14 07:44:24 | 映画 「あ段」
このBlogは重めのネタが多いので、ここらでちょっとほのぼと...(笑)
先月観た映画。
Finlandでの公開も決まったらしいですね。

『かもめ食堂』 2005年
ruokala lokki
監督 : 荻上直子

まったく・・・・・・、いいよ。
おもしろいよ。おかしいよ。
オール・フィンランド・ロケを謳っていたけれど、ホントにその通りだったな。笑っちゃうくらいだ。
片桐はいりのタヒチ風景想像シーンも、どっからどう見たってFinlandの海じゃないか(笑) とことんオール・フィンランドだぜ、まったく!

なんてったって、こういう映画だから、ツッコミどころ満載なワケで。
他のお客さんたちもそうだったらしく、あちこちから小声でツッコミが入る。
"また居るよッ" とか "なんでぇ~" などなど... 足をバタつかせて笑ってるヤツまでいる。
いつもだったら "うるせぇなぁ" とか思うところだが、なぜか心の中で一緒につっこみ、一緒に笑って、一緒に観ている気になっている。

個性派女優の競演なんて、大袈裟な演技で濃くなりがちなはずなのに、信じられない程さっぱりと、ゆっくりとした時間が過ぎて行く。

それもこれも、この映画の魔術なんだろうな(笑)

確かに、Finlandに滞在していたときは時間がゆっくり過ぎていたような気がする。そこにいるとそんなことは感じないのだが、日本に帰国するとシミジミ感じたりする。

ボーッとする為に森に行く、もたいまさこ。
彼女が森の中で空を見上げた目線のワン・シーン。
自分も何度あの空を見ただろう。
森に入る度、背の高い木々の間から見える真っ青な空を見上げ、ボーッとしたことを思い出す。

映画 『ダンシング・ハバナ』

2006-06-12 07:43:57 | 映画 「あ段」
最近キューバ・ネタが多いもので...去年の7月に観た映画の話でも。


『ダンシング・ハバナ』
原題 : DIRTY DANCING: Havana Nights
監督 : Guy Ferland

キューバ革命直前の話だとは映画観るまで知りませんで。
アメリカ合衆国資本による製作なので、
多少の革命批判は覚悟の上でしたが、
その辺の表現は最小限に留められており、返って良かったのかな、と。

主演の二人も、ラテンの情熱的な雰囲気を上手く出していて、しかも嫌味もなく、純粋な感じが昔っぽくてヨシヨシ。

ダンスもたっぷり音楽もサイコー♪
よくみんな踊り出すことなく観ていられるなぁ、などと感心してしまいましたよ(笑)
まぁそう言う自分もさすがに踊り出しはしませんでしたがね(笑)

革命が成就したなら、アメリカには行かないと言う彼。
あのキューバ革命の瞬間を喜んだのは、街で大騒ぎした熱狂的な若者や労働者ばかりではなく、淡々と受け入れ、淡々と喜んだ人々もいたのだな、と。

今のキューバに問題が無いとは言わないが...
いい国だよな、キューバ。

映画 『ダ・ヴィンチ・コード』

2006-06-08 07:57:06 | 映画 「あ段」
『ダ・ヴィンチ・コード』  2006年
原題 : THE DA VINCI CODE
監督 : Ron Howard

 批評家にはあまり評判良くないらしいですが、ただの映画ファンの自分としては、なかなか楽しめましたよ。

 トム・ハンクスのルックスのせいだと思うのですが、ハラハラ・ドキドキ感はちと薄かったですな←自分が人のこと言えないのはよーく分かってますので(笑)
 でも、ポール・ベタニーなどはすごく良かったし、もっと最後まで活躍して欲しいくらいでした(笑)

 原作は読まずに鑑賞しましたが、一昨年の『パッション』の時に勉強した知識で充分ついて行けましたので、良かった良かった、っつーことで。
 原作を読んでから鑑賞した方々は 「原作も読んだ方がいい」 と言いますが、どうなんでしょうかねぇ。 自分的には今のところ読む気ありませんが...

映画 『ナイロビの蜂』

2006-06-06 07:49:09 | 映画 「あ段」
『ナイロビの蜂』 2005年
原題 : THE CONSTANT GARDENER
監督 : Fernando Meirelles

アフリカの風景はすばらしい。
アフリカの人々のリズム感は、それだけで魂を揺さぶる。

人間にエゴイズムさえ無かったら、社会主義を成り立たせることもできるんだろうな。
でも人間はエゴから独立することができない。
資本主義で社会を形成するしか上手く営んでいけない。
その資本主義にさえ呑み込まれ、利益拡大だけを目的に金を中心にしたエゴばかりが蔓延っている。
そして気が付けば、人間より金を大切にするようになってしまった。
狂った人間が正気の人間を食いモノにしている。

人間は地球を腐らせてしまったな。
どうやって地球に詫びたらいいのだろう。

彼は死にたかったワケではなく、
死を選ぶしか信念を貫けなかったのかな、と。

映画 『アワーミュージック』

2006-05-27 10:31:57 | 映画 「あ段」
『アワーミュージック』  2004年
原題 : Notre musique
監督 : Jean-Luc Godard

去年の11/16に観ました。

この映画...

ゴダールが何を言いたかったのかはさっぱりわかりませんが、
"人間の歴史=虐殺の歴史" ということだけは、改めてしっかりはっきりわかりました。

それだけでも、観る価値のある映画なんだろうな。

映画 『愛より強い旅』

2006-05-13 09:39:31 | 映画 「あ段」
『愛より強い旅』  2004年
原題 : EXILS
監督 : Tony Gatlif

観たのは12月。

邦題を初めて知った時、"へんなタイトルだな" と正直思いましたが、映画を観てみて、"まぁ、そんな感じかな" とも。

パリからアルジェリアへのロード・ムービー。
行く先々での社会背景みたいなものが垣間見れる。

なんてったってLubna Azabal のダンスが凄い!
ステップ踏むとかターンするとかそんな生易しいものではなく、頭のてっぺんから足の先まで、全身を使ってエネルギッシュに踊っている。
大声も出すし、足もガツガツ蹴り上げる。
迫力だ。

メッセージは、静と動のエネルギー。

映画 『ラストデイズ』

2006-05-09 07:54:16 | 映画 「あ段」
『ラストデイズ』  2005年 
原題 : LAST DAYS
監督 : Gus Van Sant

ジャンキーのアホんだら!
てめーらは、森の奥にでもすっ込んでろ!
絶対に世間に顔出すんじゃねーぞ!

まぁ、フィクションですから、咆えてもしょうがないけど(笑)

マイケル・ピットね。
『ドリーマーズ』の時もそうだけど、"自分が何やってるか良くわからなくなっていて、どうしていいのかも分からなくなっていて、生きることに悶々としている" って感じの役上手いよね。
悩んでるんだか、意志があるんだか、みたいのが伝わってくる気がする。

人は死ぬために生きている。
死に意味を持たせたくて、必死に生きてみたりする。
意味を見つけられなくなったとき、生きることに迷子になる。
多くの人間が迷子になっている。

ドラッグは、そんな弱々しい迷子たちにつけこんで来る。
しかし、それを手に取るか取らないかは迷子自信が決めてるはずだ。