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Death & Live

いわゆる日記とは違うようで。死に様や心の疲労について、つれづれなるままに書き綴るだけ。

映画 『ナンバー23』

2007-12-02 20:32:37 | 映画 「あ段」
『ナンバー23』  2007年
原題 : the number 23
監督 : Joel Schumacher

このBlogでは、いつも言ってますが、
ジョエル・シューマッカーのファンなのでね、
当然観るワケですよ。

Jim Carreyいいですね。
いい家族の中に居るいい父親の雰囲気が
すごく上手いよね。
元々コメディアンだから、
人を喜ばせたり、楽しませたりすることが好きってこと
だろうし、だから、そういう人の良さが、
スクリーンを通じて伝わってくるね。

それなのに...
っていう展開なところが、
シューマッカーのいいところでね。

『フォーン・ブース』のときもそうだったけど、
"えっ?そういうラストってあり?" みたいにしておいて、
実は後に何かを残す...ってのがいいね。
ありきたりなんだけど、
ありきたりじゃないだな、シューマッカーの場合。

奥さん役のVirginia Madsenって女優さんも、
最近とても良く観ます。
『サイドウェイ』とか『今宵フィッツジェラルド劇場で』とか。
濃くない美しさがある女性ですよね。

うぅ~ん、なかなか良かったので、
シューマッカー&ジム・キャリーコンビで
また作品作って欲しいなぁ。

映画 『ワイルド・レンジ 最後の銃撃』

2007-10-20 23:36:50 | 映画 「あ段」
スクリーンで観たのは2004年でした。
2回も観てます。

『ワイルド・レンジ 最後の銃撃』  2003年
原題 : OPEN RANGE
監督 : Kevin Costner

ずーっと書きたいと思っていた映画なんですが、
なかなか書けなかった。
DVDを買ったのに観てなくて、
せっかく書くなら観てからと思っていたもので...

この邦題いいですよね。「最後の銃撃」
この映画は、最後の西部劇と言ってもいいのでは。
そういう意味での「最後の銃撃」。

ケビン・コスナーのナルシストぶりは相変わらずですが、
銃撃戦の迫力はもの凄いモノがあります。




ロバート・デュバルの、"老いてなおカウ・ボーイ" な名演、
素晴らしいです。
始めの方のシーンで、
彼が馬を追うシーンがありまして、
馬乗りの端くれの自分としては、
あの手綱さばきは、感動もののシーンでしたね。


悪者は悪者らしく、
善人は善人らしく、
古き良き西部劇。

米国をダメにした勧善懲悪な西部劇。

イヤ、褒めてるんですよ(笑)


それに、この映画に関して言うなら、
銃撃戦の後の町の様子が
ただ、悪者がいなくなってめでたしめでたしではなく、
死体を片付けること、
死人に敬意を表すること、
たくさんの棺が運ばれ、埋められていく様子。
そんなシーンも描かれている。

そして、ドロだらけで、うす汚くて、素性もわからなくて、
コーヒーカップさえ扱えない、
そんなカウボーイの様子も描いていたりする。


ケビン・コスナーは確かにナルシストだけど(ひつこい?)
自然を愛しているし、
監督としての腕も確かだし、
これからも、時にはこういう映画も、
撮り続けて欲しいものです。

映画 『大統領暗殺』

2007-10-08 13:12:48 | 映画 「あ段」
『大統領暗殺』  2006年
原題 : DEATH OF A PRESIDENT
監督 : Gabriel Range

うぅ~ん、
映画として面白かったかと言われると、
決して面白くはなかったです。

ただのドキュメンタリータッチの映画。

描かれてる対象が面白いだけ。

セリフに重点を置いたこういう映画だと、
字幕が追いて行かないのも残念。

でも、かなり手が込んでいる、というか、
ホントにドキュメンタリーっぽかった。

ウソだと解っているから笑って観てられるけど、
本当だと思い込みたくなる(笑)

それはそれで凄いのです。

米国の陪審員制度の危うさとか、
他人事ではないですよね。


これが現実になる前に、
とっとと大統領辞めてくれるといいんですがね。

映画 『サルバドールの朝』

2007-09-29 20:30:28 | 映画 「あ段」
『サルバドールの朝』  2006年
原題 : SALVADOR-PUIG ANTICH
監督 : Manuel Huerga

こういう映画を観ると
自分はこんな世の中では生きていけない、と
どうしても考えてしまう。

もちろん、今現在フランコ政権があるわけではないし、
スペインに強い思い入れがあるわけでもない。

でも、人は所詮悪人なんだ。

人が人を殺し続ける。

彼らのデモのシーン。
警官隊の撃つ催涙弾。
デモ隊の投げる火炎瓶、石。

現在のミャンマー状勢を思う。


同僚を殺されたことで、
相手を殺そうとする刑事。

首相を殺され、
見せしめに、主人公の死刑執行を急ぐフランコ政権。

職務として、極力淡々と事を進めようとする、
死刑執行官。

ただの職人として人を殺す、執行人。

主人公の彼だって、
善人なわけではない。
自分の信じる道の為として銀行強盗もする。
武器も持つ。

ただ、彼の裁判が不当であったこと。
そして、刑が執行されてしまったこと。
悪が集約されている。


映画の予告編だと、
看守の彼に対する心の変化を強く描いているのかと
思われたけれど、
その辺の表現は最小限だったように思う。
主人公が人を惹きつける存在であったことを
表現するために描かれた交流だった。

でも、その看守の最後の叫びが、
たまらなく、心臓をエグッてくる。

そこに人間の良心があって欲しい。
そこに人間の美しさが残っていて欲しい。

悲しすぎる彼の死と、
ダニエル・ブリュールの好演が、
一人で映画を観終わった自分には、
あまりにも心に重すぎた。


やはり、死刑は存在してはいけない。
人が人を殺してはいけない。
そこに間違いはない。



そして今日も自爆テロにより、
カブールで30人近い人々が亡くなっている。

世界の涙は枯れてしまったのだろうか。

映画 『アーサーとミニモイの不思議な国』

2007-09-24 20:09:33 | 映画 「あ段」
『アーサーとミニモイの不思議な国』  2006年
原題 : ARTHUR ET LES MINIMOYS
監督 : Luc Besson

子どもだけに観せておくのはもったいない。

大人も充分楽しめるファンタジー。

3Dは見慣れてしまったかも知れないけれど、
そこはハリウッド映画ではありませんので、
キャラもヨーロッパの絵本に出て来るような、
ちょっとキモカワイイ感じですかね。

まぁ、こう言っておきながら、
元々こーゆー映画にはあんまり興味なかったのですが、
敬愛するRobert De Niro様と、
成長を見守っている(気分の) Freddie Highmore君
が出てますから、観る気になったワケでして。

はぁ、面白いんですね、この手の映画も。
フランス映画だからですかね?

色使いも鮮やかで、
スヌープ・ドッグの雰囲気もよろしくて、
何でも殺して解決する米映画とは全然違います。

どこか、さわやかで、風を感じる、かな。

映画 『魔笛』

2007-07-29 20:08:22 | 映画 「あ段」
『魔笛』  2006
原題 : The Magic Flute
監督 : Kenneth Branagh

オペラってあまり興味無いので。
しかも、普通に観ようとすると高いじゃないですか。

だから、映画とかにしてくれると安く観れて、
いちおストーリーも解るから、
こういう風に超有名なオペラを映画にしてくれると、
助かります。

映画として楽しいかと言われると
全然面白くないです。

自分としてはミュージカルとかの方が好きかな、と。

でも、とりあえずストーリー解ったので、
常識人ぶれるかな、などと(笑)

そうは言っても迫力はありましたよ。
特にパパゲーノとか素晴らしかったです。
歌は上手いし、演技もできて、表情とかイキイキしてました。
スクリーンにも充分映える、あの表情は素晴らしい。
もっと映画でも観たい人ですが、
きっと舞台中心なんでしょうねぇ。

映画 『街のあかり』

2007-07-23 21:01:49 | 映画 「あ段」
『街のあかり』
原題 : Laitakaupungin Valot
監督 : Aki Kaurismäki

今回は結構マジメな内容でしたね。
そんなにクスッと来るところも無かったし。

でも、それが返って物悲しさを増してしまった。

カウリスマキはどうしてこういう描き方が好きなんでしょう?

Finlandの人たちが観たら、
「Finlandはこんなにダサくない!」 とか
ちょっとムッとしてしまうのでは、と思うほど、
異常なほどサビれた悲哀な雰囲気を出しますよね。

それにしても、
カウリスマキは美人を使いませんね(笑)
男性は比較的整った顔立ちの俳優さんが多いですが、
女優はなぜかちょっと違う(笑)
個性重視なんですかね??

映画 『サイドカーに犬』

2007-07-02 08:05:48 | 映画 「あ段」
『サイドカーに犬』  2007年
原作 : 長嶋有
監督 : 根岸吉太郎

カオルが可愛かったですねぇ。
トオルもなかなかパンチのある小僧でしたねぇ。

脇を固める俳優たちもベテランばかりで、
久々に安心して観れる邦画だったなぁ。

ミムラも良かった...

なんかね、あの結末の曖昧感がたまらなく良いね。

最近って何でも善悪の真っ二つに分けたがるでしょ。
そういう言い切ったものが何もなく、
人間の曖昧さというか、
善悪のつけられない不安定感が出ていてね、
そういうのが良いよね。

出て行った母親が悪いとか、
愛人が悪いとか、
どっちつかずな男が悪いとか、
子どもは犠牲者だとか、
そういうこと、ひとっつも言ってない。

サドル盗む話とか、
警察官から逃げちゃったりとか.....

ワケわからんけど、
なんとなく一生懸命生きてるっていうか、
そうじゃなくて、なんとなくダラダラ生きてるっていうか、
力が抜けてていいよね。

トミーズ雅の関西弁はさすがの迫力だし、
それでも、結局相手を心底憎めないっていうか、
でも最後にしっかり喝入れたり、
仲が良くも悪くもいいやね。

面白い映画だったな。

映画 『真夜中の虹』

2007-06-28 07:53:41 | 映画 「あ段」
『真夜中の虹』  1988年
原題 : ARIEL
監督 : Aki Kaurismäki

そこそこ古い映画なんですが、
アキ・カウリスマキだと思うと時代を感じさせない。

なぜなら、
新しい映画でも古っぽい映画を作る監督だから(笑)

それが、
アキ・カウリスマキがアキ・カウリスマキなところであって、
ミカ・カウリスマキではないのですよ(笑)

兄らしい視線で、
世間を嘲笑した感じが良くってね。

久々に聞いたFinland語も心地よかったっスよ!

どのエピソードも奥深く描いていないのに、
何故か人の奥底にある滑稽さと暖かさを感じられる、
不思議で可笑しな作品だ。

映画のアタマで、
拳銃で自殺した(と思われる)坑夫の演技なんて最高で、
そこで一気に引き込まれた。

やっぱりアキ・カウリスマキだぜ!

映画 『あるスキャンダルの覚え書』

2007-06-19 07:39:34 | 映画 「あ段」
『あるスキャンダルの覚え書』  2006年
原題 : NOTES ON A SCANDAL
監督 : Richard Eyre

自分はジュディ・デンチが好きじゃなくてね。
なんか性格悪そうな人相してませんか?

でも、英国では国民的人気女優らしいから...

威厳のある役とか善人な役とか、
どうも合ってない気がしてましてね。
なので、今回みたいな役はハマリ役な気がするワケです。

ケイト・ブランシェットも、
グラマラスな美人というより、
妖麗な美しさという感じだと思うので、
こういう役もいいなぁと。

背筋も凍る不気味さを持ったバーバラと
自分を見失っていた自分に気がついたシーバの
それこそスキャンダラスな展開が、
お見事で。

最後のワンシーンが不要だったかな。
あのシーンのせいでホラー映画っぽくなっちゃったからね。

映画 『サン・ジャックへの道』

2007-05-23 07:51:23 | 映画 「あ段」
『サン・ジャックへの道』  2005年
原題 : SAINT-JACQUES... LA MECQUE
監督 : Coline Serreau

観る予定ではなかった、というのが本音なのですが、
チケットもらったので観ました。

良かったです。

予想通りの展開で、予想通りの結末で...
だからつまらなかったと言うのではなく、
伝統あるフランス映画ですから、
そこは、そこに良さがあるワケで。

集まったメンバーがとても個性が強そうに見えて、
実のところ、人なんてあんなもんじゃないかと。

すぐに喧嘩する兄弟もいれば、仲の良い従兄弟同士もいる。
クリスチャンもいれば、ムスリムもいる。
差別を受ける人もいれば、偏見を持つ人もいる。

その中で、中心にいたワケではないけれど、
感動の核になっていたのが、
字が読めるようになっていくラムジィ。
彼が母親の死を知らされた時のリアクションは
あまりにも純粋で、正直で、心に響き、涙が出た。
彼って名優だな。

映画 『バベル』

2007-05-20 11:01:14 | 映画 「あ段」
皆さんより一足遅く...(笑)

『バベル』  2006年
原題 : BABEL
監督 : Alejandro González Iñárritu

同監督出世作 『アモーレス・ペロス』 を初めて観たとき、
というか、その後何度観てもだけれど、
最後にバチッと決まる、あのパズルが完成した瞬間のような、
あのはまり具合は、この作品には無かったですね。

逆に言うと、組み合わせ途中のパズルを誰かに途中で蹴られて、
でも、またなんとか組み合わせようかと思っているけど、
その結果は何も教えてもらえないまま終わったような。

やっぱり、この監督はスゴいのだ。
同じような時間軸の組み合わせ方をしているのに、
作品すべてがまったく違う波長で終わってる。

今回のこのモヤモヤ感。
何も結論を教えてくれない。
でも、やっぱりみんなどこかで繋がっている。
繋がっているのに解りあえない。
物悲しさだけは一緒だな。

ガエル・ガルシア=ベルナルをああいう使い方するとは
思ってなかったなぁ。
それにしても、脇役もかなり豪華だったなぁ。

映画 『明日、君がいない』

2007-05-07 08:00:28 | 映画 「あ段」
監督が脚本を執筆した時は、19歳だったとか。

『明日、君がいない』  2006年
原題 : 2:37
監督 : Murali K. Thalluri

みんな若いのに役者です。

『エレファント』 と同じような技法ですよね、こういうの。
各演者ごとのコマ切れのシーンが、
ところどころリンクする。

学生生活ってそもそも、そーゆーものだったかもな。

誰もが、他愛も無いことで、悩み。
誰かは、たった一人でとてつもなく重い苦悩を背負う。

そして、みんなのことを解っているつもりでも、
誰一人、誰のことも解っていない。

教師も。
誰も。

怒りをぶつける方法も、方向も判らない。
前向きになりたくても、前がどっちか判らない。


とてつもなく重い苦悩を背負ったとき、
それでも前向きになろうなどと、思えるだろうか。
自分には無理だな。

映画 『ハッピー フィート』

2007-05-01 08:02:38 | 映画 「あ段」
おチャメとは、こういう時に使うのかいな?

『ハッピー フィート』  2006年
原題 : HAPPY FEET
監督 : George Miller

ロビン・ウイリアムズとかね、
ブリタニー・マーフィーとかの声が聞きたいもので、
字幕に行きましたよ。

なんとも子ペンギンが可愛いですな。
自分は鳥嫌いなの忘れてまして(笑)
時々鳥っぽいシーンとかあるとドキッとしてしまいましたが、
大体がおチャメで、笑わせてくれてたので、
気になりませんでした。

アミーゴスが最高ですね(笑)
やっぱりラテンの乗りは
どこの世界でもウケがいい(?)

マンブルのお陰で人間達が魚を獲るのを止めようとするのは、
ちょっとムリがあったけど、
とにかくノリが良かったので○マルでしょう。

楽曲も、ノリノリなものから、
歌い上げ系まで存分に楽しませてくれたし。

たまにはこういう映画を気を抜いて観るのも、
休日の過ごし方として正解ですな。

映画 『蒼き狼 地果て海尽きるまで』

2007-04-29 12:06:58 | 映画 「あ段」
馬たちが、ちと可哀相で。

『蒼き狼 地果て海尽きるまで』  2007年
原作 : 森村誠一
監督 : 澤井信一郎

予告編を観ている限りだと、
反町にチンギス・ハーンの貫禄はないなぁ、
などと思っておりましたが、
なかなか、ストーリーを追って行くと
それなりに貫禄も感じるもので、
映画館ゆえのスクリーン・マジックですな。

乗馬も皆さんしっかり練習されたのか、
元々乗れる方々を招集したのか知りませんが、
なかなかの腕前でしたね。
『ロード・オブ・ザ・リング』 の主演級の方々の
練習したわりには??、な乗り方よりは、
かなり胴に入っており、感心です。

素晴らしいかったのは音楽です。
映画音楽とはこれぞ、と言った感じの、
迫力と壮大さがスクリーンに映えてましたよ。
さすが、勢いに乗る日本映画。
こういったところが以前とは違うのかな、などと。