荒巻豊志の整理されないおもちゃ箱

日本一下手なドラマーです。仕事の話をすることはこのブログではめったにありません。

2013TIF まとめ(2)

2013-07-29 11:28:29 | ライブ
昨年同様、大江戸温泉にバイクを停めて現地まで徒歩で。
テレコムセンター駅のあたりからヲタがうようよしている。無銭エリアでもあるスマイルガーデン近辺はかなり人が多い。

なるべく前でみようというようなことを狙っていないのでオープニングアクトのバンドじゃないもんは端の方からのんびりみる。

二人だったのが、秋葉原ディアステージから3人加わって5人になったのは知っていたが、楽曲の方向性が大きく変わった。前もあまり好きではなかったが、変わったあともピンとこない。心はすでにおはガールちゅちゅちゅに向いているからか、一曲のみみてエンジョイスタジアムへ移動。

エンジョイの中はかなり人が埋まっている。この段階でこれだけ人がいるということは相当に客が多いことがわかる。昨年なんて初日の午前中なんてホットとスマイル以外は最前でみることも可能なステージがたくさんあった。この時点ですでにアズールステージ(昨年のスカイステージ)に並ぶ列がとんでもないことになっている。
ここで想定内の予定変更を行う。アズールはチキパを除いて放棄。ただインフォセンターがただのトークショーをやる場所だということも確定したので、チキパがアズールでやるときに同じ時間でエンジョイで7cmが出演するため、7cmに行く可能性も十分にあり、どちらをとるかはエレベーターの混み具合いにかかってくることを決めておいた。

おはガールちゅちゅちゅは新体操で使うようなリボンをクルクル降ってとてもみていて楽しかった。会場の雰囲気も暖かくヲサーンたちが微笑ましくステージを眺める姿は悪いものではない。
大好きな「小悪魔るんです」もみられたし、つりビット、夢アド、おはガールちゅちゅちゅのみっつは可愛い女の子をぽけーっと眺める癒しの場としてこれからもたまにみる予定。ただ応援するといった感覚はない。より近くでみられたら嬉しいという以上のものではない。

おはガールちゅちゅちゅが終わると即座に隣のドールファクトリーへ移動する。
X21がフィンガー5?の曲を歌っていた。最後に松田聖子の「夏の扉」。パフォーマンスとかそういうことは抜きにして、この大人数でわちゃわちゃやっているものはどうもあkbを連想させてしまう。気がつくとあkb的なるものには全く興味感心がなくなっているどころか、嫌悪するまでになっている自分がいることに気づく。10人以上のメンバーでステージパフォーマンスをするのは至近距離からみた迫力だけが評価できるのみであり、遠目にみているとなにがなんだか全く意味不明だ。

X21が終わるとJK21。TIFのためにメドレーでオケを作ってきたようで、新鮮さがあった。自己紹介は一切しない。それも悪くない。気になれば今の時代ホームページをみてくださいといえばいいだけだし、名前だけ早口で連続に言われても覚えられん。

それにしてもJK21は二日で2ステージ、1トークショーしか出演機会が与えられていない。昨年は確か5ステージ1トークショーだから大幅に減らされている。
もちろん、これはJKに限った話ではない。昨年の7ステージ3トークが今年は6ステージ1トークに減っているから当たり前だ。
また、余裕をもったタイムテーブルが組まれた(今年はスケジュールの遅れがほとんどなかった)こともステージ数が減ったことにつながっている。
この点については、昨年を知っているものとしてはちょっぴりさびしい。さらに、二回しかステージが与えられていない場合、下手すると一度もみることができないケースが出てくる。チキパのように二日で4ステージも与えられているものもあるし、もし来年もあるならステージ組みはもっと改善の余地があると思う。
いくらたくさんやってもスケジュールに遅れが出たら元も子もないわけで、今年は今年で評価していないわけではない。

湾岸スタジオの屋上ステージ(昨年のスカイ、今年のアズール)はロケーションもいいし、演者、ヲタともに評価が高いところだが、ここはエレベーターが混まないように、いわゆるフレッシュ系を配置して混雑を緩和させること。できれば、昨年のシークレットコートも復活すると嬉しいのだが。
でもこれはあくまでみる側の願望で演者からすると観客が多くいる大きなステージでパフォーマンスしてみたいというのはあるだろう。そうなると大箱会場の方が望ましいということもある。とはいえ、ふたつのZEPPをおさえ第二ホットステージを作ることもありだろうが、そうなるとホットステージの価値が下がるという面もあるわけでなかなかに難しい。このあたりは自分の見えないところで何か問題があったということもあるだろうし、結局は運営側に委ねるしかない。にしてもJKの2ステージのみというのはいかにもさびしかった。わざわざ東京におまいつ向けサイン会をしにきたと揶揄されても否定はできない。

JK21が終わると即座に物販の様子をみてホットステージへ移動する。到着するとすぐにCheeky Paradeの出番。会場は7分くらいの入りか?。ライブハウスでの7分の入りというのは実際には十分満員といえる。この一週間で4日もチキパをみているが色々と工夫が感じられる。
持ち歌が10曲に満たないリソースの少なさを嘆いても仕方ないわけで、この工夫は素直に嬉しい。

がんばって少し前の方に入り込んでいったが、7分の入りというへんな間があるせいか、大ぶりなフリコピをするやつがいたり、他にもかなり厄介なやつをみかけた。
どうも「ここはピンチケやりたい放題現場らしい」と感じさせるのかクズが集まってくる。
チキパの現場はこの3ヶ月で20現場ほどこなしている。チキパ単独でのリリースイベントなどではそこまでひどいやつらは数名みかけられる程度なのだと思っているが、こういうお祭りになると「壊れた窓理論」でどうしようもないやつらが集まってくるようだ。それを盛り上がっているととらえるかは紙一重でしかないが、その差は大きい。チキパは嫌いじゃないけど、チキパの現場が嫌いという評判を覆さないと先は見えてこない。

現場には濃いヲタ、薄いヲタ、傍観者、様々な人たちがいるが、周りをリードしてみる側の気持ちを一つにさせていくような大人の配慮が濃いヲタといえピンカスは持ち合わせていない。

彼らがせっせとガチ恋感覚でCDを買いまくろうが、100人が100枚買っても一万枚だ。しかし、その100人のせいで一枚しか買わないファンが1000人増える機会をなくしていると考えると、確かにどちらをとるかと言われたらビジネス的には前者であろう。ファンの絶対数を増やすことをしても、ももクロのように今のご時世、CDだって20万枚も売れない。だからバカからむしりとるんだよ、という焼畑農業的ビジネスに徹するのもありだろうが、それは結局のところ当のアイドルからみれば使い捨てであってその子のキャリアに全くならない。

元来ヲタというものは「在宅」であることが大半であり「現場」ヲタなるものは超少数派であった。だからCDは50万枚売れても中野サンプラザでコンサートということもあり得た。しかし、今はヲタが「現場」化している。「あの現場は醜い」という風評が広がることはライブアイドルには死活問題になる。チキパヲタではないのに周りを不快にさせ、あげくにチキパの評判が下がる、これを防ぐためには普段からどういう現場作りを行っていくかにかかっている。厄介を働くものがCDを一人千枚購入しているというなら、それはそれで許されるのかもしれんが、現実には彼らはただ騒いでいるだけで売り上げに貢献すらしてないかもしれない。

紅衛兵よろしく「造反有理」をどうするかは、まずコミュニタリアン的解決、つまり「ここはお前たちが騒ぐ場所じゃないんだよ」という雰囲気を現場に作ること。次にゼロトレランス的解決、つまり、強権発動で出入り禁止者をバンバン出していくやり方。最後にリベラリズム的解決、つまり、騒ぎたいエリア、着席観覧エリア、まったりエリアなどとセグメントしていくこと。が考えられる。別に差配する立場にはないのでこれ以上は思いつかないが。

どうせ俺なんかは常時500人ほどの現場になったら身を引いていくほうなのだが、乗りかかった船なのでチキパから早く卒業できる方向に動いてもらいたい。TIF2013でどれだけ新規を獲得できたかは8月のリリースイベントで早くも試される。

チキパが終わるとNegiccoはパスして昼ごはんをゆっくりとる。先はまだ長い。慌てても仕方ない。

13時からはビーナスチャーチでまなみのりさ。少し早めに現地に到着すると、いつもの親衛隊たちがすでに集まっている。本当に彼らはすごい。俺にはそこまでの忠誠心はカケラも持ち合わせていない。
「CQCQ」という曲でヲタがスクワットをするところがあるのだが、そのときにスクワットのタイミングがずれないようにといろいろ打ち合わせをしていた。横から話を聞いていたが「一拍多いんだよなぁ」とか話している。面白いものでドラムなんぞやっているとこういうところはすぐにわかる。
タンタンターン、タンタンターンと続くなかで、急にタンタンタータータと三連苻が入るところで一拍多くなると勘違いをしているようだ。前に松下政経塾の塾歌をアップロードしたことがあったが、あれも変拍子と勘違いしているコメントがあった。実は4/4なんだよなぁ。まぁ、知っていることと演奏できるかは別問題なので何も口を挟む資格はないが。

5曲入りのミニアルバムが発売されたばかりでまなみのりさも6年目に突入し、今までとは違う路線に踏み出そうとしている。計3ステージで「BLISTER」を歌うことはなかった。TIFのステージで「BLISTER」は聴きたかった。個人的にはそこが惜しい。

端っこだが最善でみられるのがとても嬉しい。醜いと感じない現場でその輪の周辺にひっそりといてステージとヲタと両方観察できて、たまにははしゃぎ、たまにはじっくりみて、という環境が一番俺には合っている。ヲタからみれば人畜無害、メンバーからみれば美味しくない客、そう思われるくらいが一番楽しい。

まみりのライブは、かなりやりたい放題やっているようにみえながら、なぜかピンチケたちがその輪に入ってさわぎまくることがない。あくまで思慮の働く大人のはしゃぎ場にとどまっている。これは二重の意味でファンの拡大につながらないかもしれない。大人の中にも「醜い現場だ」と思われ、ピンチケには「なんか入りにくいな」と思われるからだ(いや、最初からピンチケの影が見えない現場だが)。

人類史は超長期に渡って人口が増減を繰り返しながら一定の枠に収まっていた。これは「マルサスの罠」と呼ばれている。この「マルサスの罠」をクリヤーしたのがイギリス発の産業革命であった。ここから現在に至る人口爆発が生じた。ライブアイドルにおいてもこの「マルサスの罠」があるように思える。この壁を突破したのはAKBとももクロだけだ。両者とも数年は何をやっても伸び悩んでいたのが、この罠を乗り越えるや否や予想のつかない加速度でブレイクしている。まだまなみのりさはこの罠に引っかかるまでにも至っていない。これからの一年が正念場になると思われる。

まみりが終わると握手会エリアへ。


この項続く。






2013TIF まとめ(1)

2013-07-29 00:14:12 | ライブ
満足度が非常に高かった。ただ不満度が低いというわけでもなく、満足度が高すぎるのだ。

とりあえず明日から仕事が忙しくなるので1週間程度でまとめられればと思っている。

1年間の本格的なヲタ活(AKB~SDN体験はとてもヲタ活とは呼べない)の総決算ともいえるTIF2013へ向けて、この1年で得た経験をフルに使った。夏場の野外ライブのしのぎ方とかは、ヲタ活で学んだというよりもバイクライフが充実していたときに学んだこととかも活用した。

こういうフェスでは大別してふたつのすごしかたがあると思われる。ひとつは普段みることがない、もしくはみたことがないユニットをみる。ふたつめはいつものお目当てのアイドルのところにいつものように行くことである。

1と2は十分に両立することができる。たとえばお目当てのアイドルがひとつしかない場合、空き時間はたっぷりある。その時間を使ってみたことがないアイドルをみればいいだけだ。ただ俺のようにいつものお目当てのアイドルの数が多い場合は、それらを追いかけるだけで手一杯であり、新規開拓をする余地がほとんどない。といってもさすがに空き時間が全くないわけではなく少しはいろいろとみることもできた。


そして、それでよかったと思っている。
TIFは1年間のヲタ活の総決算であって、つまり、1年間応援したアイドルをこの場で感謝の気持ちを込めて今一度応援するといった意味が強いように感じる。それはこのTIFからヲタ活をはじめた以上仕方ないのかもしれない。さらに、このTIFは出演することがアイドルの側にとってもそれなりのステータスであるわけで、自分が楽しむよりも応援するという要素が強く自分に反映される。

どのユニットも最低15分は与えられていたので3曲は披露できる。俺は30分以上持ち時間を与えられたユニットをみていないので、以下のように分類する。
◎ 最初から最後までみた
◯ 半分以上みた
△ 半分以下しかみていない

27日(土)
バンドじゃないもん △
おはガールちゅちゅちゅ ◎
JK21 ◎
Cheeky Parade ◎
まなみのりさ ◎
なあ坊豆腐@那奈 ◎
Maria ◎
Victory ◯
小野恵令奈 △
夢みるアドレセンス ◎
みにちあベアーズ ◎
PASSPO☆ △
7cm ◎
アップアップガールズ(仮) ◯
小桃音まい △
風男塾 ◎
まなみのりさ ◎

10時から21時までで約220分観戦

28日(日)
LinQ ◎
しず風&絆 ◎
まなみのりさ ◎
Cheeky Parade ◎
しず風&絆 ◯
小川真奈 ◎
Tokyo cheer②party ◎
さんみゅ~ ◎
RYUTist ◎
AeLL △
9nine ◯
THE ポッシボー ◯
ベイビーレイズ △
7cm ◯
RYUTist ◎
小桃音まい ◎
ドロシーリトルハッピー ◎

10時25分から21時までで約265分観戦


休憩時間、移動時間を除けば無駄な時間というもはほとんどなかったように記憶している。昨年の反省から待ち時間で時間を削られることを極力避けたにも関わらず、三分の一程度の時間しか観戦に充てられていない。握手会や物販コーナー徘徊にそれなりの時間がとられていることがわかる。


この項続く