谷中にはお寺がいっぱいですが、JR日暮里駅から西側の御殿坂を上がると右側の本行寺を
紹介しましょう。駅から一分の近くです。ここは大永6年(1526)、江戸城内の平河口に建設さ
れましたが、神田を経て現在地に移転したと伝えられます。景勝地であったことから、「月見寺」
とも呼ばれていました。小林一茶の「青い田の 露をさかなや ひとり酒」の句碑があります。ま
た、太田道灌の物見櫓の跡などがあります。
その本行寺をそのまま進むと「経王寺」があります。日蓮宗のお寺ですが、山号は大黒山と称
します。明暦元年(1855)、当地の豪農冠勝平が要詮院日慶の為に、寺地を寄進したことに始
まります。このお寺の門扉には、上野戦争で敗北した彰義隊士たちがここで抵抗したために、
新政府軍の攻撃をうけました。その時の銃弾の弾痕が残っています。(写真Mr麹町)
職場が、西日暮里にあったので、谷中にもちょくちょく行きました。本行寺の門前はよく通りましたが、境内に入ったことはありません。
お寺は、人を拒否していますよね。でなければ、拝観料を取ります。
夜光杯透かし見上ぐる柘榴の実