西仏板碑(さいぶついたび)は、上部に釈迦の種子を配し、中央に仏像が彫られています。
西仏板碑とは建立者西仏が妻子の後生安楽を願って建てたものとされます。西仏は東鏡に
名が見られる、鎌田三郎入道だという説もあります。建立時期は不詳です。
様式からして鎌倉末から室町初期にかけてとされますが、1742年には暴風雨によって倒壊しま
した。1814年になって側柱を立てて支えられ現在に至っています。上部が少し破損しているもの
の、高さ2.2mと大きいものです。尚、板碑とは長方形の石板で作った塔婆の一種をいい、上部か
ら角形で仏像や釈尊を表わす種子が刻んであります。この板碑には童子が刻まれていますが、子
供の像が板碑にあるのは稀であるとされています。
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