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「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

One for All!All for one(23)

2013-01-12 23:29:52 | 渡部通信

※渡部秀清さんからのメールを転載します。

<転送歓迎>(重複ご容赦)

  ・「都教委包囲首都圏ネットワーク」
  ・「新芽(germinal)ML」
  の渡部です。
 
遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
新年早々、安倍政権の右翼反動内閣むきだしの攻撃が
内政・外交一体となって次々と現れてきています。
 
資本主義が独占資本(帝国主義)段階になると、
「内に抑圧、外に侵略」という性格を露わにします。
 
1月11日に財務省が
<2012年11月の経常収支は2224億円の赤字、1月以外で初>
ということを発表しました。
 
その大きな原因は中国や欧州向けの輸出不振による
<貿易・サービス収支>の赤字だと述べています。
しかし、「中国」に関して言うなら、
尖閣問題に火をつけた石原前都知事や野田前首相の
責任を問う声はマスコミには見られません。
もっぱら中国批判が展開され、安倍政権の進める
「中国包囲網」の構築が当然というような論調が主流です。
尖閣を巡る動きはさらに深刻化していくでしょう。
 
その大きな背景には、日本は2005年以降
<所得収支>(海外直接投資や証券投資などによるもの)
による黒字の方が
<貿易・サービス収支>(2011年は赤字)より
多くなっているということが
挙げられるのではないでしょうか。
 
つまり「商品輸出」より「資本輸出」による利益の方が
多くなっているのです。
それだけ日本は寄生的・消費的な社会になり
(生産的ではない社会→人口の生産も減少(少子化))、
むしろ海外権益の方が死活問題になりつつあるといえます。
 
「資本は国境を持たない」と言いますが、
資本は、日本国内の1億2700万人の市場より、
世界全体の70億人の市場(商品輸出と資本投下先)
の方を重視しつつあるのです。
 
当然、国内の産業は空洞化し、
貧困・低賃金・失業が常態化するので、
国内での不満は高まります。(これは米欧なども同じ)
 
だから、<内に抑圧、外に侵略>ということになります。
 
安倍政権は<内に抑圧>を徹底するため教育を重視し、
特に「愛国心」や「道徳」を強化しようとしています。
要するに従順な『少国民』の育成です。
また、<外に侵略>のための教育として
「エリート教育」(戦前もあった)に力を入れ、
戦前の侵略戦争への反省を否定しようとしています。
(「心のノート」・「学力テスト」の復活、教科書の近隣条項の見直しなど)
 
海外からも日本社会は右傾化の道を
歩み始めたと見られています。
 
こうした中での私たちの闘いをどのように進めていくか、
それが問われる時代になってきました。
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
昨年結成された「日本維新の会」も
この方向をさらに進めようとしている点で
安倍政権と競っています。
 
その代表・橋下大阪市長の足元の大阪市立桜宮高校で、
1月8日、バスケットボール主将の男子生徒が
顧問から体罰を受けた後に自殺をするという事件が起きました。
 
これに対し、橋下氏は、これは「いじめよりひどい」、「犯罪だ」とし、
全市の調査を命じ、あたかも自分は体罰大反対のような態度をとっています。
しかし、彼が露骨な「体罰容認論者」であったことは明らかです。
彼のそうした姿勢が今回の問題を引き起こした大きな
原因になっていると言っても決して過言ではありません。
 
また、彼がこの間大阪で進めてきた教育政策
(日の丸・君が代強制、有名校進学、特化した学校づくり、教員評価)
体罰教育をも推進させる役割を果たしたことも明らかです。
 
顧問はすでに昨年の市教委による聞き取り調査の際にも、
「部を強くするために必要だと思う。」と体罰を正当化し、
<常態化していたか>という問に、
「はい」と開き直っていたのです。
 
戦前の軍隊教育や学校教育の例をみても明らかなように、
「日の丸・君が代強制」と「体罰」とは極めて密接に関連しています。
それは権威・権力を背景に暴力的に人々を従わせる
という点で共通しているからです。
今回、大阪の高校生はその犠牲になったのです。
 
大阪の仲間のみなさん!
 
是非、今回の問題をこの間の橋下氏の言動や政策と結びつけて、
その本質を大衆的に暴露して下さい。
そうでなければ、このような悲劇はさらに繰り返されるでしょう。
原発再稼働ではありませんが、彼らは、
ほとぼりが覚めればまた同じことを繰り返したがるのですから。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
年末に、都教委情報課の不当なFAXにより、
都教委包囲首都圏ネットの要請行動が
年明けに改めて行われることになったと書きましたが、
以下のように設定されることになりました。
 
<日時> 1月17日(木) 13時15分~14時15分 
<場所> 第2庁舎10階 207号室。 
<集合時間> 13時、1階ロビーで
<その後> 17時から18時までチラシまき
         場所は1庁と2庁の間の信号の所

都教委は17日の返事とともに、再び、
多少の修正をしたような要請の時程プログラムを送ってきて、
「これではどうでしょう」ということだったそうです。
でも、今度は、「これに沿わなくてもいい」と、
事実上の撤回と思えることを並列的に出してきたとのことです。
 
不当なことに対しては声を上げれば
押し返すこともできるということでしょう。
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

板橋の会が2月2日に高嶋さんをお呼びして集会を予定しています。
 2月2日(土)14:00~16:30
 板橋区立グリーンホール2階 男女平等推進センター内会議室
  東武東上線大山駅から徒歩4分、あるいは、三田線板橋区役所前駅から徒歩5分
  講演「学校をとりもどすために」~今日の教育の問題点~
  高嶋伸欣さん
 現場からの報告として、田中聡史さんの話があります。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  (10・23通達から10年!)『2・3総決起集会』
 
<日 時> 2013年2月3日(日) 13:30開会
<場 所> 杉並区阿佐ヶ谷 産業商工会館
             (JR阿佐ヶ谷駅南口下車5分)
<主 催>都教委包囲首都圏ネットワーク
<内 容> ・今までの闘いを振り返る総括的発言
        ・分限免職をさせない闘いの発言
        ・大阪からの発言 他
<スローガン>
(メイン) ・10・23通達撤回! ・「君が代」処分撤回!
(サブ)
     ・校長による学校運営の独裁をやめさせ、
              教職員の協力と協同を回復しよう!
     ・教職員の団結で業績評価をとめ、賃金差別を廃止しよう!
     ・非正規雇用拡大反対、雇用差別をやめろ!
     ・貧困による差別に反対し、いじめをなくそう!
     ・競争をあおる学力テストを廃止しよう!
     ・教科書採択は現場の声に従え!
     ・排外主義をあおり、戦争につながる愛国心教育を廃止しよう!
<主催>都教委包囲首都圏ネットワーク
 
*********************************************
この「One for All ! All for one !」のメールは、
この春の東京都の入学式でたった一人の被処分者になった
田中聡史さんの闘いを支援し、処分を食い止めるためのものです。
 
11月7日の東京高裁判決は田中さんにも有利に働くと思います。
(その後の総選挙結果がどう影響するかも気になりますが)
 
 
「河原井さん・根津さんらの『君が代』解雇をさせない会」では、
9月21日の「朝日新聞」でも大きく紹介された
≪国旗に一礼しない村長≫(長野県中川村村長・曽我逸郎)さん
迎えて集会を開くことになりました。
 <日時> 2013年1月26日(土)午後1時30分
 <場所> 国分寺労政会館 第5会議室
 
************************************************
「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログの新アドレス
http://houinet.blogspot.jp/

「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ

ttp://homepage3.nifty.com/hinokimi

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体罰と橋下市長『軒づけ日記』より

2013-01-12 19:45:35 | 

※大阪市立桜宮高校バスケット部部長の体罰による自死―私たちはこの問題を考える責任があります。

教員として保護者として市民として行政として政治家として、なぜこの生徒の自死を防げなかったのかを考える責任が私たち大人にはあります。社会にあります。

ゆりひななさん『軒づけ日記』から転載させていただきます。

 体罰と橋下市長。

ご近所の高校で起こった指導死事件
体罰が日常になってたんやね。
体罰を許容する校風。
在校年数の長い顧問に、教え子のコーチ…。
体育科の生徒には、部活が高校生活そのものになる。
逃げ場所がどこにもなかったんやね。
親だって、子どもを人質に取られてるようなもの。
どれだけ悔しいかと思う。

彼が自殺した後の学校の対応もひどい。
教育委員会の事なかれ主義もひどい。

そして、この事件を利用する橋下市長にもゾッとする。

橋下さんは、ずっと一貫して体罰を容認してきた。
自分の子どもも殴ってしつけたと公言してる。
⇒ 橋下知事「手を出さないとしょうがない」体罰容認発言
一般に「部活なら気合入れる一発ぐらいある」って意見もある。
だけど、その一発が許されると首長が公言していたからこそ、
この高校の体罰調査も甘くなったんちゃうやろうか。
彼が自殺しなかったら、橋下さん自身、部活の体罰を許容してたよね?

で、今回、会見で開口一番「大失態だ」って言うた。
「いじめによる自殺より、はるかに重い事案だ」って。
思い悩んだ高校生が死を選んだ事実を、
「失態」って表現する思考回路の貧しさ。
「いじめによる自殺」は、行政が間接的に責任を問われるけど、
「体罰による自殺」は、直接的に問われる、と思った?
いったい誰が、この2種類の自殺を比べてほしいと思うのん。

続けて、こんなこと言うてた。

●体罰を真正面から取り上げてこなかったからこんなことになる
・・・どんな体罰がOKか、議論しようってことやんね?
   どんな体罰もダメって徹底しなかったことが招いた結果ちゃうのん? 

●体罰の後、フォローしてれば自殺なんかしない
・・・これ、シバキ倒した後で優しくするDV男の言い分。

●市教委には任せられないから自分が直接指揮をとる
・・・こんな体罰論をお持ちの方が、どんな指揮をとるのか。

●ご両親に会いに行く
・・・「体罰の許容範囲を超えてましたね」とでも言うの?
   許容範囲を決めるのは自分やと思ってるよね、きっと。
   
どうやったら自分に有利な展開に持っていけるか、
橋下さんは、それしか考えていない。
こんなにも痛ましい死を目の前にしても。

教育委員会をもっと骨抜きにできる。
自分が指揮をとることで、実行力をアピールしよう。
教師をさらにバッシングしよう。
批難に値する標的を見つけた市民を誘導できる。
愛情あふれる体罰を推進する世論を作ろう。
・・・頭ん中、こんな感じ?

実際、教育現場はマネジメントロボットであふれるやろう。
橋下さんの持論をコピペするロボット。
本気で「どんな体罰がいいのか」議論するやろう。
「日本は戦争の正当性を議論してこなかった」
「だから、正面から問う博物館を作る」って論理と一緒で。

ほんとにゾッとする。

私は、親として、
「どんな体罰もダメ」を徹底してほしい。
学校の名をあげるため、勝つための部活ではなく、
仲間と一緒にたたかう喜びを知る、教育としての部活を望む。
これ、まさに橋下さんの教育改革によって阻害されてることやねんけど。


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